日本ではあまり多くは考えられていないかもしれない"グラスフェッド"について、海外(特にAUS,NZL,USAの人々の間)では凄く当たり前に考えられている事で、お肉、ミルクやバターを買う時、注意深く選ぶ人や直接牧場から取り寄せている人も多いらしいです。

グラスフェッド「grass-fed =草で育てた」とは本来草食のウシを、ちゃんと植物で育てたという意味です。日本のほとんどの牧場ではグレインフェッド「grain-fed =人工的に配合した穀物飼料を与えた」(米国からの遺伝子組み換え輪入トウモロコシが主体)です。広大な土地で牛飼率の高い北海道でも放牧は7%、更に出荷前の肉牛を放牧しているケースはほぼなく、国産グラスフェッドビーフは希少中の希少。通年放牧で自由気ままにのんびり過ごしながら本来の食性である植物飼料を食べているウシは、日本にはほとんどいない存在です。


これはグレインフェッドビーフとグラスフェッドビーフ200g当たりの栄養成分比較表です。



これを見て頂ければ一目瞭然、タンパク質・ビタミン・亜鉛・鉄分・カリウム・マグネシウム成分全て、グラスフェッドビーフの方が高く、カロリーは低い。皆さんもグラスフェッドの素晴らしさを再確認して頂けたと思います👏


健康志向による国産グラスフェッドビーフの需要は少しずつ増えてきていますが、需要と普及は比例していません。なぜなら、高コストかつ非常に時間も手間もかかる非効率な生産方式だからです。残念ながら、まだほとんどの農家にとって生産する土台も取り組む魅力もないと考えられています。が、普及させる為の4つの課題について書いてある興味深い記事を見つけたので、ここにシェアします。


1、土地 …… 1頭あたり1ha/年必要

2、味と品種 …… 同じ飼い方をしても品種によって肉質が変わり、食べさせる草の種類でも肉味が変わる、つまりはグラスフェッドはどんな肉になるか分からない

3、市場性 …… 栄養価の低い草をメインに育てるため肉の重量が少ない上、水分量が多い肉質で単価が安い、利益を上げる販路を自分で開拓する必要がある

4、商品化の難易度 …… 肉量が取れる飼い方ではない中、掘いていくと単価の安い煮込み系ばかりが出てしまう。牛飼いをしながら肉のカットから包装や発送、お客様とのやりとりまで全て自分たちで行わなければならく、手間がかかり過ぎ、普及させるのが難しい現状


しかし、これらをどこでも簡単にクリア出来るようにならない限り、日本でのグラスフェッド普及は難しいかもしれません

早く実現して欲しいです😌



左グラスフェッドバター🧈黄色味が強いです😋❗️



日々勉強😊