広島お好み焼きを求めて② ~お好み村編~
お好み共和国を後にした我々はすぐ隣のお好み村へと向かった。
こちらはお好み共和国と違って、なかなかの風格を感じる。
出来る店、が多そうな所だ。
ここには3フロアにまたがり27軒のお好み焼き屋が集まっている。
これまた調査済みという友人Tの薦めでまずは「八戎」へと赴く。
オヤジは「4階にあるけど八戎」というTシャツを着ている。
ここはビルの4階にある店だ。
先程は抑えめにしていたので、まだまだ食べられそうだ。
当然のごとくそば肉玉を。
(ウエルダンなお好み焼き。固めがお好きな方に)
ここのお好み焼きの方は焼きがウエルダン。
そばも生地もクリスピー状になっている。
うーむ、先程食べた「えんじゃ」でのキャベツのシャリシャリ感が懐かしい。
が、友人Tは「ほほー、そばがクリスピーでなかなか良いですのぉ」と満足げだ。
十人十色、お好み焼き屋が十軒あれば味もそれぞれなのだと実感する。
似たような材料を使っていても味の違いって出るもんなんですね。
そして、次の店へとそそくさと移動。
今度は「ソニア」という店だ。
「八戎」もそうだが、お好み村の店は芸能人のサインがベタベタと張ってある。
「ソニア」はポラロイドが多数。
つぶさに見ると175Rが頻繁に訪れていることがわかった。
友人T曰く「ここは元19のケンジ君に教えてもらったんだ」という。
ふむ、3BLAB(現在、ケンジ君所属)の写真も飾ってある。
広島ミュージシャンが好む店のようだ。
じっくり飲むか、という話になり、おつまみを幾つか頼んでみる。
きのこ、すじ煮込み、豚耳あたりを。
私の知っている豚耳というと薄くスライスされた茶色い物体、であるのだが、
ここの豚耳はドデカです。
これはこれでコリコリ感が楽しめ、違う物として味わうことが出来ました。
そして、シメにはやはりそば肉玉を。
個人的には和風スタミナ焼き(納豆・山芋・肉・玉子・ねぎかけ・肉・玉子・そば又はうどん)が気になったが、やはりここはそば肉玉押しで行こうかと。
いろいろとお店の人に話を聞いてみる。
お母さんは話し好きでいろいろと話してくれる。
モヤシは広島特有の物で、これが蒸してもシャキッとしていて普通のモヤシではこうはいかないとのこと。
そういえばヘラで切り分けるときもモヤシだけは切りづらい。
モヤシながらも筋の通ったヤツなのだろう…よくわからんけど。
お好み焼きはいままでの2軒に比べるとまろやか、だった。
(ジュウジュウとしているソースがなかなかに良い。
撮影すると言ったら紅ショウガを載せてくれた)
まろやか、という表現がどうなのかという気もするが、
意外に普通、というのが率直な感想だ。
しかし、お店は混んでいる。
隣の店はには誰もいないが、ここにはひっきりなしに人が訪れている。
何が広島県人の心を掴んでいるのか、私には謎だ。
いや、いろいろ食べると原点の味に帰るということなのか
東京ラーメンで言えば、荻窪の「丸福」やかっての(柴田さん時代の)「恵比寿ラーメン」のような感じなのかもしれない。
パンチはないが毎日食べても食べ飽きない味。
現地の人にとってはそれが大切なことなのだろう。
しかし…続けて3軒ともなるとすでに腹はいっぱい…
もう食えません。1/5ほどはお土産になってしまいました。
夜中に一人で酒を飲みながら、残したお好み焼きを食べようかと思って包みを広げたが、
お好み焼きの匂いをかいだだけで満腹感がグググと込み上げてきた。
この後、巨大なお好み焼きに襲われるという悪夢にうなされることになるのだが、
それはまた別のお話。
●「八戎」
広島市中区新天地5-13
電話:082-541-0056
営業時間:17:00~3:00
定休日:日曜
●「ソニア」
広島市中区新天地5-13
電話:082-541-1777
営業時間:11:00~1:00(金曜日は2:00まで)
定休日:無休