昨日亡くなった叔父の遺体は、葬儀社の冷蔵庫で安置して貰っている。

家の鍵は警察が持っていった。身寄りがないと例え兄弟でも家の鍵は渡して貰えないんだな。

埋葬許可証がまだ出ていないので、いつ火葬できるか未定。

今日は叔父の兄弟4人が集い、今後の葬儀について話したよう。母は今日の集まりで葬儀には出なくてもいいか確認したらしい。母は心臓の手術をしてから体調がおもわしくなく、歩いていてもよろけたり、足が痛くなって長いこと歩けなくなっていた。

従兄弟たちは出席するらしい。

叔父はずっと独身だった。

国民年金にも加入してなかった。貰えるかわからないものにお金を出したくなかったよう。

脳梗塞を患ってからは、仕事もできなくなり貯金を切り崩しながら生活していた。そんなに長いこと貯金だけで生活、できるもんなんだな。69才で亡くなったので、年金を払わなくて正解だったのかもしれない。

叔父は調理師だった。寡黙で偏屈。友達もいなかったみたいだった。テレビもスマホも持たない。情報源はラジオがあるだけ。

親の遺産相続で土地を相続して、家だけ自分で建てて住んでいた。これから家はどうなるんだろう。

私は若い頃、自分の家を持って素敵に暮らすのが夢だった。結婚して夢を叶えたものの、新築で家を建てて3年で離婚した。家は元旦那に渡し、私の出したお金は離婚してから毎月少しづつ返却してもらった。たぶん家の値段は今は上がったことだろう。実家に戻り、家を持つには遅い年齢になってしまったと思う。今から高額なローンを組んでも、返済済む頃には寿命だわ。跡を継いでくれる子どももいない。それなら家なんて無駄かなって。親が亡くなったら実家は弟が相続するだろうから私は出て、賃貸暮らしかな。定年まで働いて、その後も継続雇用で働き、それも終わったら年金だけで入れる施設に行くつもり。ちょっと思い描いていた人生とは違ってしまったけど、それもまた人生。