

こうした思いは、昭和40年代くらいまでに子ども時代を過ごした人には、きっと誰にでも経験があるでしょう。その後はカラーテレビの普及やアニメ・ゲームなどの氾濫で、「本」の中に自分の原点を求めることが難しくなってきたと思います。
雑誌編集者 三島靖氏のブログから勝手に引用させていただきます。”最近、胸を踊らせてページをめくった、というヴィジュアルブックにめったにお目にかかれない。子どものころは平凡社の「絵本百科」というのがそうだった。さほどの厚みはないのだが、小さい子どもの手には余るほどの大判で全五巻、極彩色の手書きの絵がぎっしりつまった未知の世界の解説書を床に置いて広げ、先へ後へとページを繰りながら時を忘れて没頭したことは忘れられない”
これほど子どもたちを虜にしたビジュアル本ですが、残念ながら私自身の子ども時代に巡り合うことはありませんでした。したがってここに書き込むことに若干の後ろめたさがあるのですが、子どもの頃のワクワク感のその気持ち、その思いには共感するところが多く、あえて取り上げさせていただきました。
『絵本百科』は昭和38年に、百科事典の老舗 平凡社から5巻で発売された様ですが、その後40年代に入って『えほん百科』とタイトルを変え、12巻セットに増補されたようです。ちなみに現在本屋の児童書コーナーで見かける『えほん百科』(講談社)はまったく別物ですから念のため。
このように、大人になった今でもその印象が忘れられないという人が何人もいるほどの『絵本百科』をぜひ読んでみたいと探していたところ、この度運よくヤフオクでゲットしましたので、内容については引用の範囲内で次回ご披露します。なお、これほど有名な児童書ですので、児童書コーナーのある古い大きな図書館では書庫に保存されているようです。興味のある方は、お近くの図書館で調べてみてぜひ実物をご覧になってください。
