⑩ 2005年春
3月のある夜、左足が痛くて動かなくなって、引きずりながら歩いている夢を見る。嫌だーと思って起きたら、実際に左足の付け根が痛い!階段一段下りる度に左足付け根に響いて辛い!この痛みは3日ぐらい続いた。
付け根の痛みが治ったと思ったら、今度はまた頭痛。4回目。風邪かもしれない思い、先生にもらった漢方の風邪薬を飲む。2・3日休んだら良くなった。
右手の乾燥とあかぎれは一時良くなり、指も元通りになったものの、2週間後ぐらいにまたぶり返す。赤い薬を塗る。
3月中旬、1年ぶりに友人と旅行へ行く。ちょうど鼻づまり・鼻水がひどいときで、鼻をかんでばっかりの2日間だったけれど、とても楽しい旅行だった。素晴らしい景色に温かい人々との出会い。自分の足で遠出したのは1年ぶりだったので、思うところが多々あった。
3月の血液検査の結果、血沈8!!完全に正常値!MMP-3はまだ90。
CRPは2月から0.05以下!!ついに正常値へ!3月の0.05以下をキープ。
4月。診察の後、京都へお花見旅行。ちょうど満開のときで、二条城・白川沿い・京都御所・哲学の道などなど、それはもう桜三昧の旅。哲学の道なんて、長すぎてどうしようかと思ったけれど、なんとか歩ききった。前から行きたかった、甘味処「ぎをん小森」にも行けて、大満足。ここの抹茶ババロアパフェは、ほど良い甘さで、ババロアとカステラとアイスの融合が本当にたまらない・・・。あまりにおいしいので、2日続けて行ってしまった。。ものすごく足が疲れたけれど、それはただの筋肉痛で、リウマチの痛みが出ることは全く、春の京都を満喫することができた。
4月下旬、また頭痛が2日程続く。
4月の血液検査の結果、血沈7!CRPは正常値のまま。MMP-3は少し下がっただけ。
5月GW。旅行へ行く。テニスコートがあったので、まぁやってみようか、という軽いノリでやることになった。ほとんど痛みはない状態だけれど、さすがに昔のように走り回ったりはできないだろうなぁと思っていた。それが、、始めてみると、できた!不思議!体が動くのである。これには自分でもびっくりだった。家族はもっとびっくりしていた。テニスをやるのは、何年ぶりだろう。そうだ、こんな楽しいものだったなぁ。体を動かす喜びをつくづく感じた。
いつの間にかリウマチの症状はほとんどなくなっていた。ただ残るのは左足の違和感と右足のほんのわずかな違和感。
そして現在、左足の違和感もほとんどなくなり、他の関節が痛むこともなくなった。自分がリウマチである、ということはすっかり忘れてしまっている程、すこぶる元気だ。ごくごくたまに急に足が痛くなったりすることはあるけれど、それは運動不足・筋力不足からきている痛みであり、リウマチの痛みではない。
指のあかぎれはなくなり、アトピーの痒みはまだ続いている。鼻炎もたまにあり、クラススイッチの終盤辺りかなと自分では思っている。また、アレルゲンは日々入ってくるものなので、そのアレルゲンによるIgE抗体も出動していると思われる。先生によると、花粉などに対しては、後天的免疫寛容に時間がかかるらしい。
こうしてリウマチが良くなったのは、言うまでもなく、素晴らしい病院・医師と出会えたからで、この出会いに感謝せずにはいられない。リウマチは完治する、先生の言葉が嘘ではないことを自分の体で実証できていることに、誇りすら覚える。良くなったのは、決して奇跡ではなく、先生の理論通りなのだけれど、私にとっては、まるで奇跡のように思えてしまう。まだMMP-3は基準値の中でも高めだし、リウマチという病気は、一度治ったら絶対にもう二度とならないと言える病気ではないので、油断することなく、治療・リハビリを続けていこうと思う。