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時期的に兄がくれたと思えたリフレッシュタイム。人生の最初の12年しか一緒に居なかったのに、いつまで経っても存在感は薄れることなく、私の中で生き続けている。もちろん、歳はとらない。まだ元気があったその頃の姿で。最近、息子の表情がふと重なる時がある。そんな時、息子が遠くに行きそうで、不安になる。私にも顔が似ているのだから、兄にも顔が似ていて当然だ。よく似ていたから。脳内の情報を懸命に処理して、どうにか平静を保つ。息子は息子だ。どこかでまだ見てる?生まれ変わるとか、何とか、あちらのシステムに明るくないからさ。もう随分とこちらの時間は流れたよ。こちらにいれば、兄は40歳。振り向くと何だかクネクネと長い道のり。私はどうやらこれを歩いてきたらしい。全然平坦じゃないや。でもきっとどこかに繋がっているはずだから、まだ歩くわ。