1999.5.21

昨日5月21日はデビュー日でした。

デビュー前。

ソロシンガーとしてSONY MUSICのSDオーディションに受かってから、EPIC RECORDSのディレクターとデモを録ったり、たくさんの可能性を探っていた、暗中模索だけど一筋の光を見つけようとしていた日々。懐かしい。

そんな中、作詞作曲家であるso-to氏がEPICのオーディションに応募してきたり、様々な巡り会いが重なり『wyolica』というユニットでデビューすることになった。

今でもハッキリと覚えているけど、プロデューサーの大沢伸一さんが入ってくださったことによって欠けていたピースがピタッとハマり、デビューへのクオリティまで一気に引き上げてくれたのだと思う。

デビュー当時は、初めてのことだらけで目まぐるしく忙殺されながら、活動してきた。

今思うととんでもないスケジュール。

アイドルか、ってくらい。

ガムシャラ過ぎて、視えていなかったこともあるだろう。

若さ故、無礼なこともしたであろう。

ああ、恥ずかしい。

ひとつひとつ思い出を書いていたらキリがないし、主観が入ってもいけないので書きませんが、間違いなくシンガーとしての私を築いてくれた時間。

事務所の会長やスタッフに『応援してくれるファンの皆さんのことを何よりも大切する』ということも叩き込まれた。

それまでの私はただ音楽が好きだから、歌いたいからと、随分と自分勝手だったと思う。

全国ツアーや大きな会場でライブをやるようになり、みんなで喜びや悔しさも共有した。

その頃かな。

私が登場すると会場が揺れるほどの歓びの声や、目の前でポロポロと零れる大粒の涙、一緒に大きな声で歌うみんなの笑顔から貰うパワーだけで生きていたような気がする。

それは、デビュー当時にはなかった『責任感』が芽生えた瞬間だった。

解散の発表をライブでした時に、今まで『泣き顔』を見たことはあっても『泣き声』を聞いたのは初めてだった。

あんなにも悲しい声があるのかと、今思い出しても涙が出る。

あの時みんなにしてしまった不義理を今でも悔やんでいるし、もう二度とあんな泣かせ方はしないと心に誓った。

私が長く歌ってこられたのは、まずスタッフの皆さんや友人にあまりにも恵まれていたこと。

そして、何よりもファンの皆さんが私の歌を待っていて変わらない応援してくれたからです。

みんなに育てられ18年経ちました。

本当にありがとうございます。

未熟者にも程がある私ですが、限界まで、いえ限界の向こう側まで歌っていきたいです。

19年目。

これからも宜しくお願いします。

Azumi

#azumi #wyolica