ボイレアウシカクワガタの飼育まとめ産卵~羽化まで【2025~26年度版】 

久しぶりの投稿となってしまいましたが、今回はボイレアウシカクワガタの産卵から羽化までのまとめになります。

 

ボイレアウシカクワガタについて

和名:ボイレアウシカクワガタ(ボイレアウイ)

学名:Rhaetulus crenatus boileaui

分布:ラオス(クワガタムシ大図鑑より)

 

ボイレアウシカクワガタについてまず少し補足。

本種含む、種小名crenatusのシカクワガタは亜種が多く、アマミ・ディディエール以外の有名どころのシカクワガタは大体本種に分類されます。

基亜種タイワンシカクワガタを始め、中国・スペキオスス・カワノイ・ツツイetc...

分布については、大図鑑ではラオスのみの記載ですが、厳密にはラオス北東部からベトナム北西部くらい?

Rhaetulus crenatusはそもそも分布が広く、近しい地域で亜種分けされているので分布の境界は知られている限り不明瞭です。

 

今までcrenatusはスペキオススと本種しか経験がありませんが、少なくともスペキオススよりは簡単に感じました。
その最たる理由は休眠期間の短さで、羽化後23〜24℃前後管理で2〜3ヶ月もすれば、大型オスも活動を開始する点です。
まだ一周しか回していないので断定はできませんが、ネットを歩くとチラホラとそういった記述を見ます。そういった意味ではcrenatusの中では、ワイルドの入手性も相まって初心者オススメの種と言えるかもしれません。

 

 

ペアリング・産卵セット

今回は某ショップで安売りされていたB♀単を購入。
附節は1本飛んでいますが、重さ、脚の強さ、そして何より顎、前翅のスレ感が一回産卵を終えたくらいの良い歴戦感を出していたので購入。
ただこの判別方法、まだ記事にはしていませんが、オオカブト、オウゴンオニ系には当てはまらない可能性が高いので全ての種でこの判断をするのはリスクがあることと、また他の種でも産まない可能性はあるので、自己責任でお願いいたします。

↑絶妙なスレ感。B品だが力はしっかり入っていて、生命力が感じられる

 

ペアリングについては上記より、1周目では実施していませんが、2周目では同居ペアリングを採用しました。
というのも、シカクワガタ割と敏感で、ハンドペアリングしたくても動かされた際の興奮が収まらず、訳も分からずメスを挟む事が多く、ややフタマタのような暴走気味の性格を持つ個体が多いからです。しっかり成熟させた雌雄なら同居したとしてもさほど攻撃はされないようで、数日間ずーっとメイトガードをしていたのを確認しています。
案外あの細身な顎、体で挟む力は強いので、メス殺しには留意した方が良さそうです。私は顎縛り嫌いなのでしませんが。

 

産卵セットはバクテリア材、またはカワラ材の埋め込みで組みます。
芯は合っても構わないと思いますが、オオクワガタよりは柔らかい材が良いと思います。
一周目の場合は、小プラケにMサイズカワラ材1本を9割ほど埋めたセットで実施。それだけでもうまくいけば一回だけで20頭程度取れます。個人で楽しむには少し多いくらいですね。

↑一周目のセット

 

二周目では、少し欲張り小プラケに細めのMサイズカワラ材を2本、1本が3割ほど露出するような感じに組みました。

結果は単純にほぼ倍、40頭近く取れて大変なことになっています。しかも二回目も組んでいるので、どうなることやら…でもそれだけ、一周目で良い虫だなと思った表れでもあります。

↑二周目のセット。乾燥防止に水苔を追加している

 

それから、ボイレアウは材周辺のマットにも産卵する場合があるので、マットは幼虫飼育も可能な物を使う事をオススメします。
今回はSILVA REGISさんのライジングマットを使用しましたが、よく調べたらそこまでせずともマットに産んでくれるそう(ライジングマットは材産み種も産むのが売りのマット)なので、二周目は月夜野きのこ園の完熟マットを篩がけして使用しました。がこちらでは産まず…やはりライジングマットのポテンシャルは凄いです。

 

割り出しは一周目について言えば、8/12にセットして11/27に割り出し。
およそ3ヶ月半放置してました。
結果は19頭。うち3齢6頭、他は2齢でした。
全頭初齢〜2齢で割り出したいのであれば、3ヶ月手前くらいで割り出すべきかもしれません。

 

 

 

幼虫飼育から羽化

幼虫の管理は430ccプリンカップに完熟マット1本返し、またはこれまた月夜野のEP800cc1本返しでした。
プリカ430ccについてはちょっとやり過ぎましたね。雌雄判別をミスってオスもそこそこ生まれたんですが、50mmいくか?くらいのチビオスがコロコロと出てくる結果になりました。
とはいえ430cc1本返しでも十分羽化はしてくれます。とてもコンパクト。500ccは欲しかったかなという感じですね。
オオヒラタケ800cc1本返しについては一頭が65mmを超えてくれたのでもうこれで良いだろって感じです。管理温度も特に意識せず、大体23〜25℃程度で管理。低温環境も特にいらないんじゃないかなーという感じです。
幼虫期間も短く、8月産卵セット→11月割出→早い個体は4月頃には羽化が始まりました。後食まで合わせても一年ないくらい。扱い易く良い虫ですね。

 

 

現在、二周目はほぼ完全に同じく、8月産卵セット→11月割出→現在幼虫。

今年は全頭800ccに投入しているので楽しみです。

 

ちょっと簡単になってしまいましたが、今回はここまで。

是非皆さんも、シカクワガタ入門種として本種を飼育されてはいかがでしょうか?