8月末~9月中旬の間に北アルプスの鹿島槍ヶ岳(1泊2日)と槍ヶ岳(2泊3日)の2座へ行ってきました。
当初は、テント泊を考えていましたが、天候と山行程、テン場と小屋へのトイレ行きを考えると、やはり小屋泊まりの方が、多少なりとも荷物も少なくて済むという理由で決定しました。
私の山小屋泊デビューは、丹沢山荘での布団1枚に2人の密集、密接、密閉の空間に押し込まれ、寝返りもままならず、自分の鼾は殆ど聞こえないけど、他人の鼾に悩まされた経験から、小屋泊りを敬遠していた経緯があります。
こんなコロナ禍の中、ようやく遠出による山行を決行することになり、まずしなければならないのが小屋の予約。密集を防ぐための完全予約制による人数制限。部屋も個室を選択することを誘導され個室料金を徴収する小屋もありました。それから住んで居るところも聞かれました。東京近郊からの登山者への警戒感があるのかな?!と思いました。
ちなみに、鹿島槍ヶ岳の冷池山荘は個室対応でしたが、別途料金は発生しませんでした。
結果的に小屋泊りは正解で、2座とも夕方から翌日まで雨に降られました。
鹿島槍ヶ岳への最初の小屋(通過しただけですが、)
ここは、チェックイン時にしなければならないことが、事細かくパネルに書き出されていました。
ここに比べ、冷池山荘はもうちょっとラフな対応でした。(冷池山荘の写真は撮り忘れました。)
後日、ラジオの番組で、コロナ禍で山小屋の経営も難しくなり、家族経営の小さい小屋では閉鎖を考えているところもあるとのこと。全国に200程の小屋があるそうですが、小屋があることで、小屋のスタッフによる登山道の整備や緊急時の避難施設、遭難救助時のベースキャンプ等の役割を担っていることを聞きました。
また、小屋を支援するために、山と渓谷社やYAMAP社などがクラウドファンディングで寄付を募ったら予定の10倍以上の寄付が集まったそうです。
小屋へのチェックイン時は、「個室料金高い!!」と思ったけど、微力ながら小屋支援ができたと思えたラジオ番組でした。
この日は休みの穂高平小屋
コロナの影響で宿泊中止ですが、飲み物等は買えるみたいでした。
宿泊中止中の槍平小屋。ここも買い物だけ。スタッフさえ見かけなかった。
槍ヶ岳山頂付近からの槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳山頂
さすがに、人は少ない。そのおかげで、渋滞もなく槍の頂上へ。
頂上独り占め。
コロナで自炊禁止にしている小屋もあると聞きますが、飛沫防止用のビニールカーテンで仕切って自炊エリアを整備してくれてました。
鏡平山荘
北アルプスでも人気の小屋だそうです。アルコールやペーパータオル、それに紙コップも用意されてました。チェックイン時は、非接触型体温計で体温測定もしたな。
ここでは、生ビールも飲める。日本アルプスだからでは?それとも最近の全国的傾向?
でも気になったのが、隣の席の(とは言ってもソーシャルディスタンスを取ってましたが)3人組男性は、米を食べながらビールを飲んでたけど、これって有りなの?山小屋での流儀?
米はつまみにはにはならないでしょ!!
今年は、増改築中。確か去年は基礎工事中だったかな。
鏡池から見える槍ヶ岳と逆さ槍。
山頂では霧で下界は見えなかったけど、これが見えただけでもラッキー。
わさび平小屋
ゴールの新穂高温泉まで約1時間。
午前中だから人がいないのか?でも閑散としている。
下山が楽な2泊3日の槍ヶ岳登頂でした。