おはようございます、小豆です。
今日は古事記の天の御柱ってなんのことなんだろう、という所について本から抜粋して調べていきたいと思います。
古事記の有名な冒頭の話で、イザナギノミコトとイザナミノミコトが、柱の周りを左右からぐるっと回ってお互いに巡り合った地点で
「あなたはいい女だな」
「あなたはいい男ね」
といって結婚し、国生みをしたという話があります。
さて、この「天の御柱」ってなんでしょう?
天を支える柱「北極星」
古事記と日本書紀の中では「天(あめ)」と名の付くものは天上世界と関りがある物事のようです。
では、天の御柱とは、天から伸びてきて地上に突き刺さっているってことですよね。
つまり、天と地を結ぶ壮大な柱だったのでは?と言われています。
そもそも、古代の人たちは星を宇宙に浮かぶ燃えて自ら輝いているものだとは思っていないわけです。
天は分厚いドーム状の層になっていて、穴が開いたところから光が差していて、それを筒(星)と呼んでいたという説があります。
夕星(ゆうづつ)みたいな感じで使っていたのでは?という説です。
そこで、唯一動かない星と言えば、「北極星」です。
古代の方は、北極星が天を支える柱と見立て、天の御柱と呼んだのかもしれないという説が有効なようです
天の御柱は地球の自転軸を表す?
また、天の御柱が立っていたのは淤能碁呂島(おのごろしま)という場所だったとされ、さらに八尋殿という御殿と一体であったとされています。
世界の神話で、バビロニア神話では自分たちの住んでいる中央大陸を世界の中心としたり、インド神話では須弥山(シュミセン)という山が世界の中心だと考えられていたので、淤能碁呂島は世界の中心のことを表しているのでしょう。
また、八尋殿の八という数字は小宇宙を表しているとネリー・ナウマン(日本神話を研究していたドイツの日本学者)は言っています。
八という数字はしばしば宇宙を表されることが多いので、天の御柱はつまり、宇宙の中心、地球の自転軸を表していたのではと考えられます。
それはまた、他の神話と比較して、結構現実的なことを古事記では書いていることになりますね
では、長くなりましたので、本日はこれにて。
最後までお読みくださいましてありがとうございました