私の性格は昔から

何事にも直球しか投げられない世渡り下手。

ハタチの頃はそんなでも

可愛げがあったのかもしれないが、

すっかりいい歳した今、

もう少し賢くなるのが

大人の嗜みってもんじゃなかろうか・・・

とついつい考えてしまう

今日この頃です。

もうちょっと大人になれよ

というのもですね。

今日、お昼ご飯に

スパイスカレーを食べに行ったんです。

昨夜布団に入ってから

突然カレーが食べたくなり、

それもナンとかラッシーとかじゃなくて、

いかにも映えそうな

なんかオシャレなやつが

どうしても食べたくなって。

少し前にネットで見つけた

スパイスカレー屋さんを思い出し、

そんなに遠くないし

可愛いみたいだし美味しそうだし行ったことないしで

久しぶりにちょっとワクワク楽しみになって

ちょうど仕事が休みだった夫氏を誘い

開店7分前にはお店の前にスタンバイするほど

気合いが入った私！

そのお店は結構なビジネス街にありました。

そしてネットの写真通り、

お店は可愛いし店員さんも感じが良いし、

一番乗りしたおかげですぐにお料理も運ばれてきて

空いた店内、ゆっくり食べられると

嬉しそうに食べ始めたその時。

スパイシーだよグリーンカレーだよ

サラリーマンの男性３人が

ドヤドヤとお店に入ってきました。

うち1人は英語を話していて

日本語はほんのカタコト。

あとの2人は日本人で、

メニュー表を見ながらこちらもカタコトの英語で

日本語カタコト氏にお昼のカレーの選び方について、

ポークとチキンとグリーンカレーの「あいがけ」できますとか

トッピングに揚げ卵が乗せられるとか

一生懸命説明しておられる。

おお、この辺のビジネスマンは

さすがに外国語でプチ接待的なことも日常なのね、

ローカルなうちの近所とは

ひと味違うね、すごいねと

感心しながらカレーをせっせと口に運んでおりました。

チキンとポークあいがけ、揚げタマゴのせ

するとひとしきり注文を終えたところで、

日本人氏のうち1人が忙しそうな口ぶりで

「すんません、ちょっと外で電話かけてきます」

と部屋の外に出られました。

おお、ジャパニーズビジネスマン、

あんなふうに毎日毎分忙しく働いて

世の中を動かしているんだな。

そして残された日本人氏は

カタコト氏と２人残されたので

一生懸命、英語で話しかけ始めました。

ただ、その方の英語は

なかなか相手に通じないようでした。

それでも色々な話題を振って

一生懸命話しかける。

カタコト氏も元気よく会話を返そうとされるのですが、

返事をするより、

「今何て行ったんだい？」

を繰り返す方がだんだん多くなり、

徐々に会話は途切れ、

とうとう・沈黙。

そうだよね、大変だよね、

ても果敢に話しかけてエライよ、

英語の勉強、日頃からやってないと

口からなかなか出てこないもんね。

発音だって難しいし、

ちゃんと発音できていても

カタコト氏がどこの国のどの地方から来たかによっては

全く通じないこともあるかも、だもんね！

そういえばもう1人の電話氏が帰って来れば

またその場の雰囲気も変わるだろうに。

カレーの鶏肉を飲み込みながら

勝手に気を揉みまくった私は

もう1人はまだか？とふとドアの外を見て

ギョッとしたのでありました。

次回に続く。

カレー屋で世渡り1