10月のはじめに息子が4校目のリクルートトリップ(スカウト大学体験訪問)に
出かけてから、しばらく、ブログ記事から離れていました。

翌週、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外の大学に招待してもらってからは
いよいよ進学先を決める最中におりました。

スカウトで招待してもらった5大学は、それぞれにとても素晴らしく、
息子本人もそれを見守る家族も、実にいろいろと考えるところがあった時間でした。

果たしてどこから書いてよいものか。。。 

この経験が、他の方の参考になるかわかりませんが、
また少しずづ書き足して行くつもりです。

息子と同じ12年生(日本では高3の学年)で、もう既に大学から入学審査の
結果をもらった方、待っている方、これから申請する方もいらっしゃると思います。
まだまだ迷うこともあると思いますが、皆さんのご健闘をお祈りします。

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進学先は、3校目に訪問したニュージャージ州の大学に決めました。

どの大学にも、それぞれの際立った良さがあるために、
決断に至るまでの道のりは、予想以上に至難の業でした。

まず、判断基準を幾つかの項目に分けて1-5段階で数字化し、
合計点を出した上で、総合的に考えてみました。

ですが、合計点を比較してみると、息子の中で残った大学はほとんど差がなく
余計に頭を抱えて悩むことになりました。

最終的に息子の心を揺さぶった大きな要因は、やはり「人とのつながり」でした。

コーチの息子の入学に対する熱意、一人のスイマーとしてだけでなく
卒業後の将来ことまで見据えてくださった上での指導とサポート、スイムチームの雰囲気、
親身に話してくれる教授との面談、そして大好きな先輩が在籍していることも影響しました。




息子がその大学コーチに進学の意向を伝える電話をした時は

丁度、水泳部全体が1週間ほどのフロリダ合宿から大学に戻る途中でした。

「空港で全員の荷物が出てくるのを待っている所だ」と話を始めたアシスタントコーチに、
息子が「御大学スイムチームの一員になることを決めました。よろしくお願いします。」と告げると

「えっ?本当に?ジョークでしょ?真面目な話?オーマイゴッド!それはスゴイ!
ちょっと待って、今ヘッドコーチに代わるよ。じゃあ、僕が、良くないニュースだというように、
わざと悲しい顔をして彼に電話を渡すからね」と、とても喜んでくれたそうです。

ヘッドコーチが静かに電話に出てくださったので、息子が同じ内容を伝えると、
年配で穏やかな印象のヘッドコーチからは想像もできないような大きな声で
「アーユーシリアス?  (本当に?) オーマイゴッド!! This is Great !!」と叫んだそうで、
息子は「あの方からあんな声が出るなんて。。本当にビックリしたよ」と笑って話してくれました。

後ろでは先ほどのアシスタントコーチがスイムチーム全体に
「〇〇 (息子) がウチのチームにくるぞ!」と叫んで盛り上がっていて、
スイムチーム全体が「ウオーッ!やった。YES !! YES !!」と叫び、続いて、
チームのChantチャントのかけ声と息子の名前が後ろで響いていたそうです。

それだけ喜んで下さる様子を聞けただけでも、息子はもう十分に幸せで、
電話を切った後はいつまでもニコニコしていました。

息子よりも速い高校生スイマーは沢山いるので、
入学をこんなに喜んでもらえるということは、彼にとって何よりも有難いことです。

これが州立大学や、他の私立大学なら、この時点で
進学先をスイミングサイトや新聞社に発表できたのですが、
IVYリーグの大学は独自の入学許可方法であったため、
公に発表する表現や文言には、慎重をきたすようアドバイスをもらっていました。

おおかたの高校生スイマーは、11月中旬までには進学先を発表するのが通例なため、
息子の所にも問い合わせをいただいていました。

本人は18才以下代表チームの一員として、アジア(2都市)での
国際大会にちょうど参加していたので、この大会でのチーム全体の様子
を交えて、自分の進学先も公表するに至った次第でした。

この国際大会は、夏期シーズンで泳ぐ50mプールでの大会(長水路)ではなく
秋冬シーズンに泳ぐ25ヤードプールでもない、25mプール(短水路)での
小規模な大会でした。

息子は、いろいろと融通をきかせてくれる私立高校ではなく、公立高校に通っているため、
代表チーム遠征とはいえ、8日間も欠席するということは大変なことでした。

安心して遠征できる準備を整えるため、生徒の出欠管理スタッフや
各教科の先生方に相談を重ねて、準備を進めていたようです。

そのかいあって、このアジア大会では約20名の男女代表スイマー達と
恵まれた至極の時を過ごし、たくさんの楽しい思いを抱えて帰ってきました。






今週末、息子は4校目となるアメリカ中西部 シカゴ近郊の私立大学に滞在している。
「自分の足で訪れて実感しないと、わからないから」と出かけて行ったが、
先週までのイーストコーストでの滞在とは、また違った経験をしているようだ。

我が家はシカゴという都市にはあまり馴染みがなかったので、
どんな所なのか大都市というイメージから勝手な想像をしていたが、
「キャンパスは、湖(5大湖)を臨む緑いっぱいの閑静な場所にあって気持ちがいいよ」
と電話があった。水の側というのは、なぜか落ち着くようだ。

チームディナー(大学水泳チームの会食) の時間には、卒業生や選手の親なども
集まることが多く、不思議なことに、どこかでつながりや接点がある人が必ずいるという。
水泳つながりで、〇〇君の親(親自身も卒業生)や兄弟、〇〇コーチの元同僚など、
大学訪問の度に、息子のネットワークもどんどん広がっているのが面白い。

偶然、訪問先の大学 vs 大学フットボールの強豪校 という大きなゲームがある週末だ
ということでで、キャンパス全体が盛り上がっているらしい。

大学教員や入学選考課とのミーティング等の学術関連スケジュールを早目に終え、
最終日の今夜はチームでスタジアムに赴き、フットボールゲーム観戦を楽しんだようだ。
(フットボールにはあまり興味がない息子でも、昨年大学フットボール トップ校の
ゲームが観られて喜んでいた。また、このゲームは接戦になることが予想されていた。)

話は戻るが、3校目に訪問したニュージャージー州の大学も素晴らしい環境にあった。
施設は「歴史あるハリーポーターの舞台のような建物」から、
「光がたくさん入るモダンなデザインの建物」までバラエティに富んでいて、
寮生活一つをとっても、訪問1校目の公立大学とは、大分印象が異なっていたらしい。

生徒が確実に4年で卒業できるようにサポートしてくれる大学のサービスが
充実していて、就職など卒業後の卒業生ネットワークもかなり頼りになるという。

何よりも、熱心な教授が多く、学生との距離やかかわりが近い感じが伝わってきたようだ。

大学コーチが特別にセッティングしてくれた、サイエンス系教授との
個別面談も、
気さくで話しやすい教授のお蔭で話が弾み、本人は大緊張しながらも楽しく終わった。

その教授は息子に「君の希望する専修では、今のうちにあまりこの分野と決めつけて

しまわないで、open mind オープンマインド(柔軟な広い心)で興味を広く持っていたほうが、
いろいろな方向に伸びたり、面白い組み合わせを作り出したりする可能性があるよ」と
言ってくれたそうだ。

どの大学も大学側が旅の費用を負担してくれて、スケジュールや泊まる所、
付き添って案内して
くれる人など、すべてお膳立てしてもらっている恵まれた状況で
有難いの一言に尽きる。

ただ訪問が4校目ともなると、さすがに本人はかなり疲れをみせていたのが気になった。

訪問3校目から日曜の午後に帰宅後、月曜の明け方までかかって、
欠席した分の高校の宿題や課題を仕上げ、やっと授業に追いついたかと思った頃
木曜には、また次のフライトで大学訪問に出かけていくというスケジュールが続いている。

ウエストコースト→イーストコーストや中西部への訪問は、移動だけでも1日がかりと
なってしまうため、「レッドアイ」という早朝に現地に着く(夜間のフライト)便をリクエスト
していた子もいた。

水泳の練習も、大学訪問中とはいえ、休むわけにはいかない。
水泳の自主練習をする時間を別枠で設けてもらい、
自分のコーチに送ってもらった練習メニューで、欠かさず泳ぐようにしていた。

招待してもらっているだけで、恵まれているのだ。
このくらいのスケジュールくらい、勢いをつけてなんとか乗り切ってもらおう。

若いから大丈夫だろうと言いつつ、帰宅したら、母は真っ先に顔色と体温チェックだ。(^_^;
(男の子は弱くてデリケート,頑張りが続いている時は要注意…と個人的に思っている)

さあ、そろそろ、進学先を決定する時期が来た。
まず本人がよく考えを固めてから、家族ミーティングとなりそうだ。

気付くと、9月が足早に過ぎようとしていた…

9月は新学期の季節。息子もいよいよ高校の最終学年を迎えた。
進学志望先を5つに絞ったが、すでに、そのうち2大学への体験訪問を
心を弾ませながら終えている。

いわゆる「リクルートトリップ」と呼ばれる、3泊4日の小旅行だ。

大学スイムチーム主催で、翌年の入部候補生をキャンパスに招待し、
実際の授業を聴講したり、スイムチームのメンバーと交流する時間を持つものだ。

飛行機のチケットをはじめ、空港への送迎、前泊するホテルなど
全て大学コーチが事前に手配してくださっていた。

大学2校とも、朝7時頃から夜まで、想像以上に予定がびっしりと
組まれていて、コーチの方々のご尽力に頭が下がる思いだった。

部門別担当者とのミーティング
(事務局長、生活指導、アカデミックアドバイザー、栄養アドバイザー、トレーナーなど)
アドミッション/入学審査オフィス担当者との面談
希望専攻の学部教員との面談及び説明
授業の聴講
コーチやチームメンバーとの食事会(朝/昼/晩)
コーチとの個人面談
スイムチームの練習見学
高校生の個人練習(規定で大学コーチは立ち会わない)
キャンパス案内
大学キャンパス周辺の街案内

そして、チームメンバーとの大学フットボールゲーム観戦やボーリング、
バーベキューなど、レクリエーションの時間も必ず設けられていた。

特にフットボール観戦では、マーチングバンドやチアリーダー達が入る特別ゲートから
試合前に歩いて入場させてもらい、フィールド内で皆で写真まで撮っていた。

泊まる場所は、キャンパスで過ごす時間が規定で48時間と定められているため
木曜の夜は近隣のホテルで前泊した。
金曜と土曜は、日替わりで、チームメンバーの先輩が1対1の世話係となり、
その寮部屋に泊まることになっていた。

息子がベッドを借りた先輩は、ラウンジのソファで寝たり、寝袋やマットを床にひいて
寝ていたそうで、なんだかとても申し訳ない感じがしたそうだ。

リクルートトリップは、参加する高校生が進学先を選ぶという印象が強い。
しかし本質は、大学側やチームメンバー側が、高校生の人柄、資質、
態度や言動などから、チームに好ましい人物かどうかを見極める機会だと聞いている。

「水を飲んでいいですか?」などの幼稚な質問をする子は
精神的成熟度が足りないという印象を残してしまう、とあるコーチが話してくれた。

息子は幸い、2校のコーチ達から、入学後に息子が担うチームでの役割や
今後の予定など、とても良い話を直接いただいて戻ってきたが、
候補者によっては、大学側がNO を出すこともあるという。

また、コーチ達は、
これまで約9か月のやりとりの中で、息子がしてきた
ごく当たり前のことを、とても褒めてくれたのが驚いたらしい。

それは単に「水泳大会や高校の節目ごとに、メールを送り状況を知らせること」
「メールや電話の返事をできるだけ早く、的確な内容で
返すこと」だった。

「基本的なことだが、これが出来ない生徒が意外に多い」そうだ

入学願書を大学に提出した際や、高校の先生に頼んだ推薦状のことで
親としては大いにヤキモキしたこともあったのだが、
これはまた別の機会に記したいと思っている。

今週は、3校目、ニュージャージー州にある大学を訪問する。

「君が興味がある〇〇サイエンスのA教授と直接話せる時間を特別に設けたから、
質問したいことがあったら、何でも聞ける良いチャンスだよ」とコーチが息子に
メールをくれた。

この大学は、大学院を併設せず、学部生の教育にもとても熱心な
超一流の教授の方々が揃っていることで知られている。

「こんなただの高校生に、そんな光栄なこと…」と
親としては、狐につままれたような思いがすると同時に、ドーッと緊張感も湧いてきた。
まだまだ興味や考えが浅いことが、少し話しただけで、すぐにお見通しになるだろう。 (^^;)

肝心の本人はといえば、メールの返信を書いている様子をチラッと見てみると…
気のせいか背筋がピーンと伸び、カキーンと固まっていた (笑)