あづの徒然なる趣味(ライター/クルマ/時計等)独り言neo

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某Ýブログで2006年11月23日から書き綴ってきた、社会の役には一切立たない自分だけの拘りなどをひっそり談るブログです。

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このブログに引っ越してきて初の本格的なアップです。

10年ぶりにスキーブーツを換えました。

少し知ってる人なら、「同じブーツを10年!?」と言うかも知れませんが・・・

2009年に手に入れたあづにとって6代目のブーツ、「TECNICA DRAGON 110(下写真左の黒い方)」というブーツは、外側のデザインも目茶苦茶気に入って、更にきっちりシェル調整してからSIDASのインソールとフォーミングインナーを入れたらそのフィット具合でもう履き替える気が全くなくなり、そのまま10年。

2011年に福岡に行って今年アタマに東京に帰ってくるまでは年間滑走日数は5日とかでしたから、インナーもそんなにへタらずにいたのであわよくばこのまま・・

と思っていたのですが、昨年あたりからとうとうシェルにうっすら白い曇りが出てきました。拭いたら一旦消えるのですがまた出てきます・・典型的なウレタン樹脂劣化の前兆です。

一般的にはスキーブーツの寿命は5年と言われていますが、もう十分持ったほうですかね・・というより、曇りが出た以外は正直まだ硬化したりひび割れしたりしていませんので全然滑れると思いますが、こういうのは低温下になるといきなり割れたりしそうで、もしそんなことになったら楽しいスキーどころか大怪我の元です。

というワケで、2-3シーズン前に出て「いいなあ」と思っていたブーツを偶然ドイツで探し出して新しいパートナーにしました。

この10年で何が一番スキーブーツで変わったかといえば・・恐らく「シェルの熱成型によるカスタマイズ技術」ではないでしょうか。

以前は、スキーブーツの外側のプラスチック部分=シェルは、基本的に中で当たったりして痛みが出るような部分は、そのポイントごとに専門のショップに出して削ったり温めて膨らましたりして自分の足の形に合わせていました。

それがここ5年位で、買ったその場でシェルをショップにある機械(オーブンみたいな感じ)で丸ごと温めて柔らかくした所に足を入れ、バックルを閉めて冷やすと自分の足型に合わせて変形したまま固まる=当たって痛い部分がなくなるようなブーツが台頭してきました。

この熱成型シェルの先駆者であるFISCHER(フィッシャー)の、「RANGER 12 VACUUM FULL FIT(写真左の黄色い方」が新しいパートナーです。因みにFISCHERは温めて足入れ後専用の機械で周りから圧力を掛けたエアバッグを密着させることでシェルを広げるだけでなく「絞る」ことができるのが特徴だとショップの人が言ってました。

・・で、神田のFISCHER直営店で熱成型して昨シーズン途中で投入したのですが、当たりや痛みはないものの、やはりどうしてもTECNICAで入れていたSIDASのフォーミングインナーブーツのカッチリホールドしてくれるダイレクトな感覚とは違うもっさりした感覚が気になって気になって・・今回もフォーミングにしました(笑)。

「フォーミングとは何か」は以下関連記事:、先代TECNICAのフォーミングインナーブーツを作った時の体験談をご覧ください:

https://ameblo.jp/azug36amg/entry-12516459628.html?frm=theme

 

下が今回作ったSIDASインナーブーツの整形前の姿。後ろのパイプから高圧発泡ウレタン液を注入し、インナー内(黄色い部分の中が袋状になっている)が液で満たされると前のパイプに出てくる仕組み。

良いフォーミングインナーは経験がないと絶対作れませんので、今回も前回と同じショップさんで作りました。年3桁のフォーミングをこなす職人さんです。10年ぶりだったのに、私のこともブーツのことも覚えていてくれたのには驚きました。

因みに上記関連記事の、作る際の苦労は10年経っても変わりませんでした(笑)。

結果、まず元々のメーカー純正、万人向けの「吊るし」のインナーの中の様子:

そして下が今回作った自分の脚型をそのまま模ったSIDASインナーの中の様子:

パッと見わかりづらいですが、履いたらもう全く別物です。ブーツの重さを足の一部ではなくインナー全体で支えるようになるので覿面に軽く感じます。1回フォーミングインナーの味を知るともうやめられないと聞きますが・・もうやめられないです。

これで、ブーツ外側はシェル熱成型、内側はSIDASのフォーミングインナー+インソール、更に先代でも装着していたBOOSTER STRAPを装着して完全に自分にしかフィットしない「シンデレラブーツ」が完成しました。

こいつとまた何年か、一緒に雪山に行こうと思います。

 

ついでに、新ブログ初投稿記念とニューブーツ完成記念で、今まであづが履いてきた歴代ブーツの写真を探し出してアップしてみます。

 

上左から初代 1987-1989】 :スキーを始めた1年目に地元のヴィクトリアで買った初心者用リアエントリーの「GROWHILL  GR3 (うろ覚え)」。
 
上中と上右 2代目 1990-1992】 :スキーブーツのフィッティングがどんなに大事かがわかってきて悩み抜いて選んだ 「 DACHSTEIN(ダハシュタイン) V4 」。
板・バインディングは調子こいてバブルの波に乗って買った「DYNASTAR SUPER DEMO/名機コースGSと同じフラッシュグリーンにブラックのグラデーション + TYROLIA RFF VIP/カタログ外限定カラーのオレンジ×グリーン」。当時はディナスターじゃなくダイナスターでした。あの渡部三郎デモの愛機です。
 

中段左右 3-4代目 1993-2000】 :デビュー当時「あのリアエントリーを極めたサロモンがフロントバックル(実際は純粋なフロントではありませんでしたが)を出した!」と衝撃的だった「 SALOMON INTEGRAL FORCE 9.0 」。

 とても気に入って続けて2足使いました。板はこの時代社会人になったのをいいことにコロコロ替えていて、SALOMON SUPER FORCE9(2台続けて)→SALOMON PROLINK EQUIPE 3S →FISCHER ALL TRACKS FREE RIDE(カタログ外限定 この板からカービング)、更に下段右は当時ホームゲレンデだった八甲田で撮った、ブルーモリスから直接買った「八甲田」と4代目INTEGRAL。同時に買った八甲田のショートスキーは今でも愛用。

 

下段左 5代目 2001-2008】 :当時通った八甲田でお世話になったスキースクールの校長先生が4代目INTEGRALを見て・・「おめぇなに骨董品履いてんだぁ?持ってけ!」と言ってくれた

SALOMON PROLINK PERFORMA FORCE 9.0 (うろ覚え)」。

板はマニアックなDYNAMIC DIABLO(中身はATOMICだと後で聞きました)でした。

 

【本文写真左 6代目 2009-2019】 :TECNICA DRAGON 110+SIDAS

【本文写真右 7代目  2019-】 :FISCHER RANGER12 VACUUM FULL FIT +SIDAS

6代目以降は実はこの10年、思い入れがあり過ぎる以下の2台を現役でずっと使ってます。

1. ROSSIGNOL OLIMPIC41 (創立100周年限定)

2. ROSSIGNOL 4S REPLICA

3. ブルーモリス 八甲田ショート