政宗「お前の言う通り・・・・・・捕まえておいてやるよ、ゆう」


間近で見つめられ、掴まれたままの手首が熱を帯びる。子虎が、政宗の膝の上からぴょんと飛び降りて逃げていく。

「・・・・・・っ、あの、捕まえておくのは、私じゃなくて、虎です」

危機感を覚えて身を引こうとしても、手首を引かれて引き戻された。

「ま、政宗さん・・・・・・?」

政宗「そう警戒すんな。とって食いやしない。俺のところで、見回りは最後か?」

「・・・・・・そう、ですけど」

政宗「よし、なら安土城まで送る。おいお前ら、ちょっと出かけてくるから留守を頼む」

家臣たち「はっ!」

政宗さんは私の手首を捕らえたまま立ち上がって歩き出した。

(まさか、手、掴んだままで行くつもりじゃ・・・・・・)

「あの、ひとりで帰れるので、大丈夫ですっ」

政宗「まあ、そう言うな」

「あ、ちょっと・・・・・・!」

反論する暇もなく、私は御殿を後にして、活気ある城下へと引きずられていった。

政宗「おー、今日は一段と空が高いな」

(手、離してくれる気はないみたいだな・・・・・・)

政宗「ああそうだ、俺の所も、特に困ってることはないからな」

「えっ?あ・・・・・・そうだった」

(任務のこと、すっかり忘れてた・・・・・・あれ?でも・・・・・・)

「政宗さんはなんで私が皆さんの御殿を回るって、知ってたんですか?」

政宗「なんでって・・・・・・俺が信長様に提案したからだ」

「えっ、そうだったんですか?」

政宗「あいつらの御殿の場所、わかってよかっただろ」

(たしかに、世話役任務のためにもよかったかも)

「それじゃあ、色々先回りして悪戯しかけてたのは・・・・・・?」

政宗「悪戯?ああ・・・ただ仕事だけってのもつまらねえだろうと思ってな。歓迎の催しみたいなもんだ。面白かっただろ?」

1. 面白いというか・・・      ♡

2. そう見えますか?

3. 悪戯が過ぎますよ

「面白いというか・・・・・・驚いたというか」

政宗「素直に喜んでおけよ」

「そ、そうじゃありません・・・っ」

(もう・・・・・・)

まったく悪びれない政宗さんを見て、咎める気力も削がれてしまう。

(でも、一応、私のこと考えてくれてのことだったんだ。やりかたは、ちょっと・・・・・・かなり、変だけど)

町人1「あれ、政宗様よ!」

町人2「城にいらした姫君と一緒ね。仲良さそうになにしてるのかしら・・・?」

(っ、当たり前だけど、やっぱり目立ってる・・・・・・)

賑わう大通りのど真ん中を、手を引かれて歩いていることを思い出し、いよいよ落ち着かなくなってくる。
(政宗さんは、気にならないのかな・・・?)

「あの、政宗さん」

政宗「 ”政宗” だ。敬語も必要ない」

「・・・・・・ま、政宗。これ、手繋いで歩いてるみたいで、すごく目立つんじゃない・・・?」

政宗「目立つと何か問題があるのか?」

「えっ?それは・・・・・・」

さらりとした声で告げられて、思わず次の言葉を迷う。

政宗「問題ない、だろ?」

「う・・・・・・、うん」

当然、という調子で尋ねられて、つい頷いてしまった。
(また、政宗のペースに呑まれてる・・・・・・昨日からずっとこんな調子だ)

ため息をついて、ちらりと横目に政宗を見つめる。
(この人は、私を振り回してる自覚なんて、なさそうだけど)

「・・・・・・変な人」

政宗「ん?何か言ったか?」

「ううん、なんでもないっ」

(よかった聞かれてなくて・・・・・・、あれ?)

「あの、安土城はこっちじゃないよ?」

政宗「ああ、そうだな。せっかくこんないい天気なんだ、寄り道、していくだろ?」

「寄り道?」

政宗「ああ。この俺が直々に、お前に五百年前の日ノ本のこと、教えてやるよ」

(ええっ⁉︎)
城下町の呉服屋や食事処、子どもたちの遊ぶ河原・・・・・・。その他いろんな場所を経由して、私達はようやく安土城に帰り着いた。

(もう夕方か。あっという間だったな。人も、物も、風景も・・・・・・なにもかも新鮮すぎて、夢中になってた)

政宗「ま、こんなもんだな。五百年前の町も、なかなか楽しかっただろ?」

勝手に連れ回した政宗は、偉そうな態度で私を振り返る。
(昨日からずっと、この人に振り回されっぱなしなのに・・・・・・何でだろう、嫌な感じが、全然しない)

「・・・・・・うん、すごく楽しかった。案内、ありがとうございました」

政宗「礼はいい。俺は、俺のしたいようにしただけだ」

政宗はふっと笑みを浮かべると、手の甲でごく自然に私の頬をなでた。
(・・・・・・えっ)

優しく頬をすべるぬくもりに、どきっと心臓が音をたてる。

政宗「またいつでも尋ねて来いよ。お前なら歓迎だ」

それだけ言い残して、政宗はようやく、捕まえていた私の手首を離した。歩きまわっている間も、ずうっと掴まれていたせいで、開放された途端、そこだけがひやりと涼しく感じる。

政宗「じゃあな」

政宗は屈託なく笑うと、踵(きびす)を返し歩き去って行った。
(・・・・・・手、掴んだり、頬撫でてみたり、戦国時代の人って、こんなにスキンシップ過剰なの・・・・・・?)

深い意味はないと思うけれど、政宗の青い瞳を思い出すと、少しだけ、胸がざわめいた。

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そんなこんなで、バタバタしながらも初日を無事に終えた、翌日の朝。ふと思い立ち、私は ”イケメン武将トラベルガイド” を眺めていた。
(えっと・・・・・・あ、あった。伊達政宗・・・・・・ ”奥州を驚異的なスピードで統一した、破天荒な戦国武将” か)

政宗の経歴をつづったページに、ざっと目を通してみる。
(昨日はただの自由人に見えたけど、あの政宗も戦国武将なんだよね)

雑誌に書かれている政宗と、昨日の政宗の姿を重ねていると、ふいに襖の向こうから声がかかった。

三成「ゆう様、いらっしゃいますか?」

「三成くん?どうしたの?」

三成「信長様がお呼びです。広間へお越しください」

広間へ呼びだされ顔を出すと、織田軍の面々が揃っていた。

(政宗も居る・・・・・・あ、でも光秀さんはいないんだな。一体、何があったんだろう?)
思いながら、私も腰を落ち着ける。

信長「揃ったな。秀吉、例の報告を頼む」 
秀吉「はい」

「・・・・・・何かあったんですか?」

秀吉「今朝、目付けから一報が入った。元武田の家臣で、織田の傘下に下ったはずの大名が、上杉家と密約を交わしたと」

(あ、ダメだ。全然わからない・・・)

三成「つまり、我々の仲間になったにも関わらず、織田の敵に味方する約束を交わしたということです」

話の筋が読めず首を傾げていると、横から三成さんが解説してくれる。

三成「いわば謀反(むほん)・・・・・・裏切りということですね」

「謀反・・・・・・」

信長「のさばらせておく道理はない。秀吉、家康、それに政宗。必要最低限の兵を連れ、真偽の確認と、しかるべき対処をしに行け」

秀吉「はっ」

家康「かしこまりました」

政宗「久々に暴れられそうな機会だな」

(要するに、裏切りものを懲らしめに行くってこと?大ごとだな・・・」

信長「ゆう、何を呆けている。当然、貴様にも行ってもらうからな」

「えっ⁉︎ 私、何もできませんよ!?」

信長「お前は験担ぎだと言っているだろう。いわば、見守り役だ」

(見守り役って・・・)


----------

信長「貴様をそばに置くのは、天下統一を成し遂げる験担(げんかつぎだ」

「ただのお守り代わりってことですか・・・?」

----------

(そういえば、そんなことを言われたような・・・・・・!)

「で、ですが、兵も同行するような場所にはさすがに・・・っ」

秀吉「信長様の決定に逆らうな。用意をしろ、ゆう」

(嘘でしょ・・・・・・?)
反論させてもらえる暇もなく、事態は呆気なくまとめられてしまった。

------数時間後。

私は女中の方々の手によって、すっかり旅支度を整えられていた。同じく支度の整った武将たちを前にして、呆然と立ちすくむ。

秀吉「ゆう、何ぼーっとしてるんだ。足手まといになるなよ」

(足手まといになるので、おいて行ってください・・・・・・!)

馬上の秀吉さん達を見上げ、そう叫びたくなるのを抑える。

政宗「ゆうの足はどうする?」

秀吉「誰かの馬にでも乗せるさ。政宗、お前はくれぐれも、好き勝手暴れるんじゃないぞ。くれぐれも」

政宗「約束はできないな。俺は俺の好きなようにさせてもらう。なあ、ゆう?」

「え・・・っ?」

政宗が声を掛けてきたと同時に、身体がぐんっと上に持ち上げられた。

「わ・・・・・・っ!」

一瞬身体が浮いたかと思うと、私は政宗の腕の中に綺麗に収まっていた。

「また、政宗の馬に乗るの・・・・・・?」

(たしか、本能寺から安土城へ運ばれた時は、ものすごいスピードだったけど・・・・・・)
その時のことが蘇って、かすかに顔が強張る。

政宗「何だよ、その嫌そうな顔」

「こ、この前ものすごく速かったから、ちょっと・・・・・・」

政宗「ああ。その時は、安土に急ぐ必要かあったからな」

(あ、なんだ・・・。じゃあ、今回はゆっくり行くのか、よかった)

秀吉「それじゃ、出発するぞ。家康も、準備いいか?」
家康「いつでも」

手綱を取り、涼しげな声で家康さんが答える。
(こうして見ると・・・・・・本当にみんな、戦国武将って感じだな)
少数とはいえ兵を引き連れた3人の姿に圧倒され、無意識に緊張が走る。

政宗「じゃあ、俺達は先見隊ってことで、先に行くぞ」

(先見隊?)

秀吉「待て、政宗。お前まさか、また・・・」

政宗「ゆう、振り落とされるなよ」

「えっ、ちょっと、何、待っ------!」

直後、油断していた身体がふわりと浮遊する。
政宗が手綱をしならせると、黒馬は前足を高く上げ、風のように走りだした。
(ゆ、揺れる!落ちる・・・っ!)

耳元を切っていく風の音と、不安定に揺れる馬の背中に身体がすくむ。思わず政宗の胸元にすがると、政宗が楽しげに笑った。

「政宗っ、話が、違うよ・・・・・・!」

政宗「別に嘘は言ってないだろ?この前は急いでたから速く走ったって説明しただけで、今日早駆けしないとは、ひとことも言ってない」

(そんなの屁理屈だ・・・・・・!)

どんどん加速する馬上で、ますます身体を固くしていると、ふっとかすかな吐息が耳たぶをくすぐった。

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政宗「ゆう、力抜け」

(え・・・っ)

唇が触れるくらい近くで、政宗が囁く。低音の声が鼓膜に響き、ぞくっと、身体が震えた。

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政宗「誰がお前を乗せてると思ってる。絶対落ちねえから、前見ろ、前」

「・・・・・・っ、どうして」

政宗「真正面から風を受けたほうが、気持ちいい。怖がって縮こまってちゃ、楽しめるもんも楽しめねえぞ」

「た、楽しむ余裕なんて・・・っ」

政宗「怖がるなよ、ほら」

(あっ・・・)

顎先を指先で誘うようにくすぐられ、身体からふっと力が抜ける。

政宗「そのまま、顔上げろ」

「・・・・・・あ」

正面を向くと、甘い草木の香りが鼻を抜けていった。
(わ・・・・・・、すごい・・・・・・っ)

左右を飛んで行く景色に、頭上をゆっくりと流れる夕暮れの空。視界に飛び込んでくる何もかもが美しくて、鳥肌が立つ。

政宗「こっちの方が、楽しいだろ」

満足げに囁く政宗の言葉が、不思議と怖さを吹き飛ばしていく。

(怖がってちゃ、楽しめない、か・・・・・・)
肩の力が抜けて、唇の端が自然に上がる。

「たしかに・・・・・・こっちの方が、楽しいね」

政宗「よし。それじゃ、もっと飛ばすか」

「えっ⁉︎ これ以上はいいよ!」

政宗「黙って楽しんでな」

(ええっ)
愉快げな笑い声と共に、馬は更に速く駆け出して行った。

-----------

どれくらいの距離を走ったのか。空に星が昇ってからもしばらく駆け続け、ようやく屋敷へと到着した。

秀吉「ったく・・・・・・政宗!勝手に飛び出すんじゃねえ!」

政宗「あー、悪い悪い」

家康「・・・・・・全然思ってないですよね」

(た、楽しかったけど、寿命が縮むかと思った・・・・・・)

すぐに追いついた秀吉さん達と共に、私と政宗も門前に馬を乗り付ける。
(それより・・・・・・)

「ここが、例の大名のお屋敷・・・?」

秀吉「ああ。どういう腹づもりか、きっちり聞かせてもらわないとな」

従者に話をつけ、私達は広間へと通された。

秀吉「何を黙ってる?この書状に書いてあることは真実か、と聞いているんだ。もし間違いなら、こんな大所帯で押しかけて申し訳ないからな」

大名「・・・・・・っ」

秀吉さんに上座から見下され、問われた大名がぐっと唇を噛み締める。
(すごい緊張感・・・・・・私、やっぱり場違いかも)

家康「今回の謀反の件に加えて、領民からの不当な搾取(さくしゅ)も報告されてるけど。領民から絞りとってまで金品貯めこんで、何に使うつもりだったの?武器でも買い込む気だった?」

大名「・・・・・・っ」

政宗「まどろっこしい。俺がたたっ斬ってやろうか」

(えっ⁉︎)

立ち上がって刀に手をかける政宗に、驚いて顔を上げる。それに触発されたのか、大名が意を決したように口を開いた。

大名「っ・・・、ああ、その書状に書いてあることは、真実だ・・・・・・」

秀吉「・・・・・・なるほど?一応、理由を聞いてやろうか」

大名「亡くなられてたと思っていた信玄様が、生きておられたのだ・・・!」

秀吉「何・・・・・・?」

大名「それどころか、死んだはずの上杉謙信も生きていて、信玄様は謙信の元へ身を寄せているという。信玄様と謙信が生きているなら、信長などひとひねりだ!今から味方についておいて損はない・・・・・・!」

家康「死んだはずの上杉謙信と、武田信玄が・・・・・生きてる?」

政宗「面白い話だな」

(全然、話が見えないけど・・・・・・謙信と信玄・・・・・・最近どこかで聞いた、ような)

大名「驚くのも無理はないでしょう。だが、確かな話だ。あなた方も、身の振りを考えたほうがいいのでは?」

秀吉「言い残したいことは、それだけか」

冷ややかな声と共に、秀吉さんが上座から立ち上がる。

秀吉「信長様の前で、後悔しながら冥土(めいど)へ送られる覚悟はできているんだろうな」

大名「っ、あなた方こそ、信長と心中する覚悟はできているんでしょうな?」

大名が、慌てた様子で指笛を吹く。
するとそれを合図に、大勢の甲冑姿の武士が現れ、広間を取り囲んだ。

「・・・・・・っ、何、この状況」

秀吉さん達の近衛兵が、警戒して刀を抜き武士と対峙する。周囲を見渡しながら、政宗さんだけは楽しげに目を輝かせていた。

政宗「おーおー、威勢がいいな」

「一度、退散した方がいいんじゃ・・・」

政宗「馬鹿言うなよ、逃げる理由なんてひとつもない。お前、死なないように気をつけろよ」

(・・・・・・どうやって!)

突っ込みたかったけれど、それどころじゃない。
こちら側の近衛兵を全て合わせても、明らかに数の多さは向こうが上だ。

大名「貴様らが来るのは察知済みよ。その首、謙信への手土産にしてやる」

秀吉「こんなに兵を持っていたとは驚きだ。どこから引き入れた?」

大名「これから死にゆく貴様らには、関わりのないこと」

じりじりと、敵との間合いが縮まっていく。
(どうしよう・・・・・・っ)

焦りばかりが募り、助けを求めるように隣を見ると、政宗は刀の柄に手も置かず、じっと敵兵の様子を伺っていた。
(あれ・・・・・・、てっきり、真っ先に応戦するのかと冷や冷やしたのに)

政宗「おい、そこのお前」

男「・・・・・・っ」

政宗は、取り囲む武士の中の一人に、不意に声を掛けた。

政宗「そんな怯えきった太刀筋で、本当に俺達にかなうと思ってんのか?」

(え・・・?)

よく見ると、刀を構える敵の武士の身体が、かすかに震えている。

政宗「死にたいって言うなら、俺が今すぐ楽にしてやるが」

男「・・・・・・っ、こんな奴のために、死にたいわけがあるか・・・・・・!俺は・・・っ、武士でもなんかでもねえ!」

突如、男は震える声で叫びだした。
(・・・・・・どういうこと?)

男「妻と子供を殺す、地財も奪うと脅されて、無理やり駆りだされたんだ・・・・・・いつもそうだ。こいつは米は奪えるだけ奪っておいて、女子どもに乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)働く野盗も取り締まらねえ」

男2「そ、そうだ!なにが大名だ、聞いて呆れる・・・っ。俺達はこんな奴のために、捨てる命など持ってねえ!」

大名「なっ・・・・・・貴様ら、裏切るのか!」

隣りにいたひとりが男へ賛同し、大名へと刃を向け直す。それに呼応するように、敵側の武士の半数がそれにならった。
(これって・・・・・・敵側の仲間割れ?)

政宗「面白くなってきた」

家康「・・・・・・面倒くさくなってきた、の間違いでしょ。あんたが、余計なこと言うから」

政宗「俺は促しただけだ」

(じゃあこの人達のほとんどは、武士じゃないってこと?)
敵が私達越しにやり合うのを、呆然としながら眺める。

大名「お前ら領民は皆、俺の駒(こま)だろうが!身の程知らずが、死に場所を選べると思うな!」

(・・・っ!なに、それ。時代が時代とはいえ、そんな言い草あんまりだ・・・っ)

政宗「へえ・・・・・・」

私の隣で、政宗が不意に口元に笑みを宿した。
(政宗・・・?なに、笑ってるの?)

真っ直ぐに大名へと身体を向ける政宗から、ただならぬ凄みを感じる。

政宗「どうやらお前は本当に、将の器じゃないらしい」

秀吉「おい、政宗・・・・・・」

秀吉さんの静止の声を待たず、政宗が柄に手を掛けた。いつか私の部屋で見せたように、鮮やかに鞘から刀を抜く。

政宗「別に弱者の味方をするわけじゃねえ。こいつの謀反は確定なんだ。攻めたって、文句はねえだろう」

(・・・・・・っ、政宗・・・・・?)
愉悦のにじんだ声に、背筋が凍りついた。政宗の刃の先まで、殺気立っているのを肌に感じる。

(これは・・・・・・誰?)
別人のように敵を睨み据える政宗を前に、心臓が嫌な音を立てて鳴った。

政宗「最初に動いた奴から斬る。死にたくない奴は、下がってな」



「ゆう、力抜け」、「誰がお前を乗せてると思ってる。絶対落ちねえから、前見ろ、前」。。。

↑このセリフ好きだわ〜❣️
政宗っぽい❗️

この夕焼け綺麗だし、BGMも流れちゃって〜♪

キュンキュン  する‼️

政宗かっこいい