たぶん、夫との結婚は、「引き返そうと思えば引き返せる」タイミングは、幾度かあったとは思う。


結婚する直前、「本当にこの人でいいの?やめるなら今よ、、?」と、一度だけ親から言われたことがあった。


私の返事は、「結婚するよ」


結婚した後、親から、「子供は、なるべくまだ一年くらいは待ちなさいね」と、釘をさされたことがあった。

その理由は、親の気持ちの中に、万一、私が、夫との結婚に、難しいと気づいたとき、子供がいない方が、離婚しやすいから、、という、、いわゆる、"親心"だった。


だが、私は、自身の年齢的な焦りもあり、親の釘さしには、耳を傾けず、
心療内科に訪れ、多少、気持ちがほぐれた頃に、息子を授かった。


迷いはなかった。
産む、、。


親は、「本当に、、大丈夫ね、、?」と、反対も賛成もなかったが、私の決めたことを、見守るよ、と言ってくれた。


妊娠してからは、水すら吐いてしまうほど、ひどい悪阻に、妊娠2ヶ月めあたりから、妊娠後期まで、ずっと悩まされていた。


悪阻で、点滴、入院が必要、と産婦人科から言われたときにも、
夫からは、「水が飲めない?じゃあ、クッキー食べてたら?アイスクリーム食べてたら?」と、軽くあしらわれた。


義父からは、「悪阻なんて、病気じゃないんだから」と、寝たきりになってしまう私を、弱いなぁー、昔の女は、そんな柔じゃなかったぞ!と激を飛ばされた。


夫のことを、義父は、「あいつは、体育会系だから、カラカラサバサバしてるからよ、優しい言葉がけはできないけど、根は本当に優しいやつだから」と、話す。


夫婦喧嘩の度に、夫は、義実家に帰る。夜中だろう、朝方だろうと。

義父は、夫に「なにか(いやなことが)あったら、すぐ帰ってこい」と、よく話していた。
夫は、義父のことを、「お父さんは神様だから、お父さんのいうことは、間違いんだ」と、よく言っていた。


夫は、義父のいうことは、何でも聞く。
いまから○○で、手が足りないから、すぐ来てくれと連絡が入れば、
なにがあっても駆けつける。


私とのちょっとした夫婦喧嘩でも、夫自身が気にくわないことがあれば、
すぐに、義実家に飛んで帰る。


義父は、夫から、「いまからそっちに帰る」と連絡されると、夜中だろうと、夫を迎えに義父が車を運転し、すぐに迎えにくる。
(夫は、バイク所有しているが、バイクを運転させると、危ないから、と、義父が迎えにくることは多々あった)



乳呑子だった息子が具合悪かろうが、二時間起きの授乳が必要な時期だろうが、
高熱だして、病院に行かなければならない状況だろうが、
夫が、もう出てく!となると、我が子の状況なども一切関係なくなり、

息子のことは、私に全て丸投げ。

「母親なんだから」と、夫も義父も、同じセリフ。

自分が都合の良いとき、のみ、我が子、、。

これは、仕方ない部分はあるかもしれないが、
夫や義父のそれは、どうにも受け入れがたい、理解しがたいのだ、、。


夫が、出てく!と、キレて、大暴れしてる時、私の親が一度、仲裁に入ってくれたことがあった。

「まだ、子供が小さいんだし、お互い、少し冷静に、、」と、言いながら興奮し怒り狂う夫をなだめ、、

そういうときの夫は、我が子だろうと、本当に冷めた冷酷なものだ。


「子供は母親が世話する、それが義務だ」
「子供が、自分がお金かけず、労力もかけず、育つなら、それに越したことはない」

そういう考えがある夫。

結婚直前の時期に、夫に、子供がなぜほしいか?を尋ねたことがあった。
「んー、まぁ、老後、面倒みてもらえるじゃん?」と。


そのときは、まぁ、ちょっとした冗談かなとあまり気にしなかったが、、
いまとなれば、やはり、夫にとり、子供とはそんな程度の、、?
心底に、我が子といえ、子供という存在を可愛いと、愛情を感じるわけではなさそうだ。


そうだとしたら、たしかに、
子供がどんな状況だろうと、平気で、実家に帰って、数ヶ月も帰ってこなかったり、
こちらが、我が子が具合悪いから、夫婦喧嘩は一時休戦にして、
我が子のそばにいてあげてほしい、、と、
お願いしようとて、

ときには、メールも、電話も、無視されることはよくあった。

義父も、「○○(夫)に、子供がこういう状況だから、帰ってきてほしいと伝えてほしい」と、電話しても、
「俺らは、あんたら夫婦の間には入らない主義だから」と、返される。

「子供の世話は母親の義務だ」と、、ひたすら夫をかばう義父。


この人たちとは、交われない、理解し合えない、人種が違うのだろう、と、、

そう自分を納得させるしかなかった。


義父母は、孫の顔みせろと会いに来いと、よく言っていた。
私も最初の頃は、定期的に息子と夫と、私で義父母宅に行っていた。

が、義父母からは、息子の誕生日もクリスマスもお正月も、、なにひとつ、祝ってもらったことがない。

金額じゃない。ちょっとしたオモチャ、なんなら、100均一で買ったオモチャだって良い。
気持ちのものだから。

だが、義父母からは、そうしたものが、一切ないのだ、生まれたときから、今現在まで、、。

が、孫会わせろ会わせろ、、と。
本格的に別居が始まるまでは、私も定期的に会わせていたが、、

夫と不仲から、夫のDV、モラハラから別居。

いくら、子供は子供と切り離して考えなければならないかもしれないことは、理解しながらも、、
やはり、感情としては、ムズカシイものがある、、。