7都市緊急事態宣言が実施された日の夜の
いつもよりも静かになった街を
おおきな満月が照らしている

不安や焦りや怖れを孕んで
不穏に震える街の空気とは対照的に
静かに深く
まっすぐに
その光を地上に届けてくれている

まるでこちらをみつめるような
真っ白く
まんまるい姿で

そんな神々しいまでの姿も
見上げる一瞬前までは
慌ただしい日々の
細々とした脳みその動きに入り込んで
自分の世界には全くないものだった


人は関心があるものしか
その目に入らない


地が慌ただしくなっている今
その分
天も力を増してるかのように
感じさせてくれる程の
その光も

こちらが意識を向けなければ
ないものと同じ


アナタはな
何を見るの?
と静かに伝えてくれてるような

天からの光だった