リンリンリ~ン、と家の電話が鳴った。

 

もしもし?と私は言った。

 

 

「シャア、、」

 

 

それは驚いた事に母親からの電話だった。

 

 

「あんたに会いたいんだけど、、」

 

 

か細い声で母親は切り出した。

 

母親が家を出て行って何日か経った後だった。

 

いつもの喫茶店で待っていると、母親は言った。

 

 

私は走った!嬉しかった!お母さんに会える!信じられなかった!もう二度と会えないと思っていた、お母さんに会える!

 

 

「お母さん!」

 

「シャア!」

 

 

私達は喫茶店の中で感動の再会を果たした。

 

 

 

 

母親は言った、「あんた、怒ってるんじゃないかと思って。会ってくれないんじゃないかと思ってたよ」

 

 

 

え?怒る?私が、何で?私は母親の言った事が分からなかった。私はただただ嬉しかったのだ。

 

 

その後の事は全然思い出せない。

 

私は多分大好きだったパフェを食べて、「また会おうね!」と母親に言って家に帰ったんだと思う。

 

 

私達は実際、父親に隠れて頻繁に会っていた。それは母と子の大切な時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued

 

 

 

 

 

注:画像は全てお借りしています。ご了承下さい。