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258
15.感染症
G.寄生虫
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40歳女性。初診12月2日。全身の紅斑と発熱を主訴に来院した。1週間前に発熱と関節痛が生じ,他医にてペニシリン系抗生物質を投与されたが,軽快せず,全身に腕豆大の紅斑が生じてきた。2週間前より左頚部に図71に示す小潰瘍とリンパ節腫大がある。
(1)考えられる疾患は何か。
(2)検査法として適切なものは何か。
(3)治療法として適切なものは何か。


皮膚科専門医試験勉強されている方、皮膚病、皮膚に関心のある方のためのブログ!!!-258-15.G.10 図71
































40歳女性。初診12月2日。全身の紅斑と発熱を主訴に来院した。1週間前に発熱と関節痛が生じ,他医にてペニシリン系抗生物質を投与されたが,軽快せ ず,全身に腕豆大の紅斑が生じてきた。2週間前より左頚部に図71に示す小潰瘍とリンパ節腫大がある。
(1)考えられる疾患は何か。

ツツガムシ病

(2)検査法として適切なものは何か。

ツツガムシリケッチャに対する血中抗体価。
あるいは PCR法による血液中ないし組織内のツツガムシリケッチャの証明。



(3)治療法として適切なものは何か。


ミノサイクリン,ドキシサイクリンなど
テトラサイクリン系抗生剤の全身投与。











ツツガムシ病の鑑別疾患:
マダニによって媒介される日本紅斑熱.

ツツガムシ病に比較して刺し口が小さめ,
所属リンパ節の腫大がない,
皮疹に出血を伴うことが多い,
手掌に発症を見る
などの点が鑑別点となる。















(平成8年出題/13)




























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