J1リーグの上位対決、アクションサッカー、堂安のオランダ移籍前ラストマッチなど見所満載のゲーム。

何と言っても吹田スタジアムが素晴らしい。自然と良い雰囲気のゲームとなる気がする。

G大阪は、堂安や井手口の生え抜きの若手と、3冠を知る遠藤や今野などの主力メンバーをミックスした形。今日のメンツで1年間を通して観たかったのは正直なところだが、U20W杯で結果を残して良い時期に育成型クラブに移籍させるのは賢明な判断だったと思う。

なお川崎には家長、阿部と元G大阪の選手がおり、古巣対戦も見所の一つだった。

 

◆両者の攻め方(ビルドアップ)

・G大阪

両CBにアンカーの遠藤によるボール運び。両SBは高い位置を取る。川崎は阿部のワントップにトップ下中村憲剛であったため、基本はCB2枚+1枚の形。中村憲剛が2トップ気味に前プレスを仕掛けてきたら、遠藤が両CBの間に落ちて数的優位にてボールを運ぶ。これを指示なしで臨機応変にできるのは日本には少ない。余裕でその判断ができる遠藤はまだまが貴重な選手。守備面では不安なとこはあるけど。

中盤は遠藤・井手口・今野・倉田と真ん中でプレーするタイプを揃えているため外幅は両SBあるいは2トップのどちらかが流れたり。川崎が堂安をかなり警戒していたため、倉田がフリーになるケースが前半は多かった。

 

・川崎

両CBの間にネットが落ちる形が基本形。ネットが中盤にステイの場合は左SBの車屋と両CBにて4枚でボール運び。エウシーニョは一人でベップ流サイドボランチを習得しつつある。

ネットと大島が中盤にいる場合は中村憲剛はトップ下で自由にプレーできるためゲームを創る人ではなく、違いを創る男としてプレー。

 

前半はスコアレスだったが、お互いシュートの多い見応えのあるゲームとなった。

 

◆両者の守り方

どちらもボール保持をメインに試合を進めていくチームであり両SBが高い位置を取るため、ポゼッション志向だが点をとる時は速攻です。という複雑な展開だった。

特にG大阪は中盤も中央の選手を揃えていたため、川崎はボールを奪った後の空いているサイドのスペースをついていく。後半、遠藤を交代後には4-4-2にチェンジ。

G大阪はフォーメーションチェンジ後は特に速攻からチャンスを作る。こちらも奪った後のサイドの空いているスペースから質的優位を期待できるアデミウソンの突破にてチャンスを作っていた。

両チームとも前からガンガンプレスというよりは、ある程度ブロックを引いて守るが基本スタンス。攻撃側は積極的に両SBもあげて果敢に仕掛けるため、速攻でスペースが空くという展開。おそらくこの展開で欧州の一流クラブであれば攻撃で攻めきって点を取っちゃうのであろう。

点を取れる選手が少ないため、ボールへの寄せが甘くてもOKというのがJリーグ。ここのところは是非ポドルスキーに期待したい。

 

◆優位性

G大阪は速攻での質的優位。前半は堂安・後半はアデミウソンの突破。倉田のボール前進。そして長沢の高さを活かす。

川崎は自慢のパスワークに点を取るためのアクセントとして阿部のオフザボールと中村憲剛の神出鬼没感。そして大島へのプレッシャーが強くなればなるほど、エウシーニョのサイドボランチ力が効く。

 

◆まとめ

両チームのサポーター以外が観ても面白い試合だった。

シュートが多く、お互いチャンスを作ろうと積極的にプレーしていたため好ゲームとなった。

またG大阪の試合中のシステム変更により流れが変わり、それを見て川崎が選手交代によるポジション変更などもしていて見応えのあるゲームだった。

後は両チーム共にボールを保持し優位な時間帯で、そのまま押し切って点を取れるくらいの攻撃力を身につけて欲しい。

どちらも攻撃的チームと言われているが、実は失点が少ないチーム。浪漫と勝利を並行して優勝を目指して欲しい。

 

G大阪

チーム力 ☆☆☆☆

エンターテイメント力 ☆☆☆☆

 

川崎

チーム力 ☆☆☆☆

エンターテイメント力 ☆☆☆☆

無敗のまま首位を走る秋田と、スペイン派の安永監督の相模原の試合。戦術的に面白い試合と思いきや、そんなに熱心なサポーター以外にとっては苦痛の90分間であった。

 

◆両者の攻め方(ビルドアップ)

・秋田

おそらく風が強く、秋田は前半は風下であった。

それが理由かはわからないが、とりあえず3バックが相手DF裏へボールを蹴り込むキック&ラッシュ戦術であった。

その後、試合が落ち着き始めたら、CBの左右から左右のウイングバックへ外外でのボール回しが中心。左利きの古田が右ウイングバックにいるというアクセントはあるものの、古豪の高校サッカー(東福岡とか)の戦術あるあるだった。

 

・相模原

ワンタッチパスを多用した縦に早いサッカーを目指しているらしい。相模原はJ1、J2を経験した選手を多数擁しているが個々の選手を活かすような取り組みはない。元々DFだったアンカーの岡根がボール運びに尽力したり、ボールを蹴る技術だけなら間違いなくJ1レベルの菊岡が迷子だったりしていた。

190cmがフィールドプレーヤーに3人いたが、わかりやすく「高さ」を活かす意図も見られなかった。

 

◆両者の守り方

特に両者とも特筆すべき守り方はなく、秋田はボール保持時に3バックによる数的優位(相手2トップに対して)により、出来るだけボールロストしないような試合運び。

一方の相模原はまずは3ラインのディフェンスラインを作ってから守備をしましょうという感じであった。

そのため両者我慢の時間帯が90分通して延々繰り広げられた。

 

◆優位性

意図的に相手の守りを崩すよりも

お互いが我慢が必要な相手のミス待ちサッカーに近かったため、偶発的な優位性が共にチャンスになる傾向があった。

特に秋田のFWなどは点を取りそうな雰囲気はそこまでないが、献身的に日本人FW像に忠実に走り回っていた。

 

 

◆まとめ

結果としては我慢勝ちした秋田がPKでの1点を守りきって勝利した。無敗記録が続いていたため特出した戦術があると期待したが、特にはなし。2年前の山口のようなエポックメイキンがなし。

相模原に関しては、J2ライセンスを有しておらず昇格が出来ない現状を考えればもう少し面白い特徴のあるサッカーをすれば良いと個人的には思うが、ドローが多いのも納得できる我慢のサッカーだった。

高身長の選手を最大限活かすために菊岡をレジスタで使えば良いのになとも思うが、そういう個々の選手を活かすというよりは監督のやりたいサッカーの型にはめましょうとう感じでした。

ただし、試合後の安永監督のインタビューで「うちは何点も取れるチームではないので」と言っていたが、それを構築していくのが監督含めたコーチ陣であり、それを放棄したようなコメントは残念であった。

 

秋田

チーム力 ☆☆☆☆

エンターテイメント力 ☆☆

 

相模原

チーム力 ☆☆

エンターテイメント力 ☆

 

 

 

 

 

CLグループリーグの対戦。ベップのシティーがリベンジかバルセロナの返り討ちかという試合でした。
ハイライトのため、ゴールシーン中心の感じです。


まずはバルセロナの先制シーンから
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シティーのコーナーキックからの鬼カウンターです。
自陣ペナルティーエリア内でボールを奪い、起点となる選手へ縦パス。
さらに左サイド前でフリーになったネイマールにパスが通る。



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ここで大切なのは、あんまり走らないイメージがあるバルセロナでさえ、重要だと思ったポイントではめちゃスプリントしていること。
得点や失点に直結しそうな展開の時はめちゃめちゃ本気だします。
逆に得点にも失点にも繋がらないだろう場面では、少しサボっても問題なしぐらいにプレーしていると思います。
日本人は、その本気の使い方があまり上手くないので大事な局面でガス欠するケースが多いんすよね〜〜。



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ここでバルセロナの選手はメッシも含め4人が前線にいる事により、数的同数を作っています。
ピンチをしのいでホッとしている暇はありません。




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結果、ネイマールからメッシに渡りゴールになりましたが、前線の直接ボールには関与していない2人がいなければメッシがフリーでボールを受けられる事はありません。右幅作り、ボールサイドへのポジショニングを残り2人がとっていたから得点に繋がっています。
オフザボールの質の高さと攻守の切り替えの早さとはこういうもんだというお手本でした。






次にシティーの同点ゴールのシーン。
これはバルセロナ側のミスなんですけど、問題はパスミスしたセルジロベルトよりもマスケラーノのポジショニングにあると思います。


右SBのセルジロベルトがボールキープ。シティーは前線からハイプレッシャーの構図。しかしバルセロナのロンドの原則に従って前、横、後に180度のパスコースを確保しています。


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しかしここで右CBのマスケラーノがポジショニングを前にとる。そこでもらうのアンカーの役割やんという話。どんだけMFに未練があるんだマスケラーノ…
という事で90度のパスコースしかなくなったセルジロベルトは苦し紛れに中央にパス。この時シティーのプレスが効いている+マスケラーノのポジショニングによって数的不利になったバルセロナ
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結果、横パスはアグエロにカットされ、
スプリントしてきた右のスターリングに渡り、
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最後はギュンドアン。
キレイなショートカウンター。
シティーの守→攻の切り替えの早さも素晴らしいが、
マスケラーノのポジショニングにより、パスコースが限定された事によるパスミスによるバルセロナの失点でした。
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これもシティーのカウンター。

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ここで大事なのは、中央でボールを奪ったデブルイネに対して、左右の幅をとりパスコースを作る→最後は中央のデブルイネがシュートしている。
アタッキングサードであれば、ゴールへの最短距離にポジショニングする事が必要とされる場合があるが、ミドルゾーンでは大切なポジショニング。
カウンターでの横幅の有効活用からの中央
という攻撃でした。

今回はシティーがリベンジを果たしましたが、
CLを観るだけで、サッカーが上手くなるので、
サッカー選手は出来るだけ観るべきだと思います。