昨日、大々的に発表された新作ガンダムシリーズ「機動戦士ガンダムAGE」について、もの凄い反響がありました。その殆どが、ガンダムAGEに対する批判だったのです。今の菅内閣対する批判も国会内ではもの凄いですけど、それに匹敵するほどの批判でした。2chはもとより、ヤフーニュースでも取り扱われたので、ガンダムファンが一斉に反応しました。まず私が注目したのは、期待度だったのですけど、やっぱりというか予想通りでした。



機動戦士ガンダムAGEへの期待度は?

とても期待している  7%

少し期待している  11%

余り期待していない 33%

全く期待していない 50%



 ガンダムファンの実に83%は、新作のガンダムに期待していないという結果が出ました。何故そういう風に考えているのか、私は分析してみました。それは「ガンダム」というアニメブランドに定着している固定観念だと思います。つまりガンダム=大人が楽しむ作品なのです。ファースト世代の方々は、既に40代になっています。ZやZZを観ていた人も30代ですし、平成ガンダムを観ていた人も20代後半になっています。ガンダムをリアルタイムで観ていた方々は、年齢を重ねているのです。



 そして21世紀になってからは、男性中心だったガンダムファンの中に格好良い男性キャラに興味を持った女性ファンが増加しました。SEEDを観ていた人も20代になっていますし、OOもその延長線上にある作品です。私も含めてですが、ガンダムという作品はモビルスーツに乗る少年の葛藤や成長を描きつつ、戦争や生き方の違いから生まれる戦いなどをリアルに描く野田と考えていました。そういう人達は殆どの方が批判しています。実際どんな批判コメントがあったのか紹介しましょう。



機動戦士ガンダムAGE批判コメント集

正体不明の敵に対抗する為の手段としてのロボットならガンダムである必要はない。凄い科学で作られ、よく分からない動力で動き、変形合体するオリジナルのスーパーロボットでよい。ガンダム(を含む全てのMS)は戦車や戦闘機と同じくただの『兵器』でしかない。ガンダムにおける主役はガンダムなのではなく、それを操縦する人なのであり、ガンダムとはあくまでも人間ドラマが主軸なのだ、ということを忘れている設定としか思えない。」



ガンダムの世界観が崩れ落ちていく…。大人の楽しめるガンダム求む!」


男の子3人が主役か?子供っぽいから、なんか普通の、一話完結、勧善懲悪ロボットアニメを想像させる。」



こんなのガンダムとは認められない。ただのロボットアニメじゃん。」



これはまた…テレ東とかで変な端末やベーゴマやカードでバトルしてそうな主人公ですね。本当に子供の頃からガンダムに憧れていたのならこうはならないよ。」




 やっぱりこうなりますよね。ガンダムは他のロボットアニメとは異なる!今までの路線で観たいそう思う人が多いのは当たり前です。私もそう思っていますからね。しかし、批判を浴びる事を判っている上であえてガンダムAGEを持って来たのは、新世代のファン開拓と親子で楽しめる作品の復活ではないでしょうか?これはあくまでも客観論ですけど。既存のファンは、ユニコーンがあるのでそちらを楽しんでもらう。そしてガンダムを知らない世代に向けて、ガンダムを知ってもらうとっかかりとしてAGEを観てもらう。



 ゲームなどをやっていくうちに他のガンダムにも興味を持つだろうし、アニメから卒業した両親が、ガンダムの事を思い出し親子のコミュニケーションツールとして、ガンダムAGEが存在するって感じだと思います。確かに「ガンダム」ではないというのは当たり前の話です。しかし、何時までも既存のファンに頼っているばかりではなく、あえてチャレンジした事だけは評価出来ると思います。しかし私はこの作品について評価はしません。もし評価するなら、表面だけでは測れないガンダムファンが、興味を何かが出た時だと思います。