ニコニコ動画でようやく第10話を観られた方も沢山いらっしゃるでしょう。一方でACのCMと同じぐらい第10話を観た人もいらっしゃるでしょう。話がようやく合わせられると思ったので、今回は残り2話でどんな結末になるのか予想したいと思います。まずはこの物語がどういう展開でお話が進んでいるのか確認しましょう。第10話を観たら絶対に第1話に戻る事をお勧めします。そうすれば、この物語の大切な部分が分かるはずです。



 この物語は以前も書きましたけど、主人公は鹿目まどかではなく暁美ほむらです。彼女の成長とたった1人の友達を守りたい物語、だと断言しても過言ではないでしょう。そうでなければ第10話の存在意義が無くなってしまうからです。まず第10話を考察して、どうしたら物語がハッピーエンドに終わるのか予想しましょう。キーワードは「感情」だと言っておきましょう。感情と言えばあのキャラクターですよね。



 気弱で病弱なメガネと三つ編みの女の子が、暁美ほむらの本当の姿です。オープニングシーンを始めて観た人は驚いたはずです。友達から色々言われてもまともに答えられない。そこに現れたまどかの存在が、ほむらにとってどれだけ大きかったか?何も出来なくて卑屈になった自分を助けてくれたのもまどかだったからです。マミはおまけって感じだったじゃないですか。最初の出会いからほむらとまどかは、運命の出会いって感じがしますよね。



 しかし現実は厳しくて、マミさんはここでもマミる結果となりましたorz。まどかはほむらを残し自分の使命を果たしてワルプルギスに惨敗して命を落とす結果となりました。この時のまどかはQBが言うほどの才能は引き出されていなかったのでしょう。しかしまどかを失った事は、ほむらの心を動かし自ら魂を捧げたのです。やり直して一緒に戦う為に!第1時間はこういう展開でしたけど、まどかとほむらの関係がやっぱりこの物語の中心であると裏付けました。



 第2時間は、まどかとほむらの立場が同等になりました。先輩魔法少女の2人に追いつこうと努力する姿が描かれました。おそらくここでもマミはマミって終了って感じですけど、まどかは敗北した後魔女になってしまう衝撃の事実を知ってしまうのです。初めてQBに自分達は騙されてるのだと知り、それを何とか知らせようとするのですが、いきなりそういうことを言っても誰も信じるはずはありませんよね。そもそも魔女だとか魔法少女何て言われても、普通の人間は存在自体信じるはずがありません。



 そこでほむらは皆に真実を信じさせる為、強硬手段に出たのが第3時間です。さやかは杏子に対して疑心暗鬼になっていましたけど、上條さんの事で失恋しちゃったのか魔女になっちゃいました。これは真実を伝えるには必要だったと思います。マミが暴走したのにまどかが、やっちゃったのが真実を伝わった証拠でしょう。ワルプルギスにやられちゃっても、グリーフシードを残した事にも判りますね。ほむらに託した思いが、永遠のループを歩んでも構わないと決意させたと思います。



 第4時間は、ほむらが1人で立ち向かうシーンがありましたよね。あれは一番最初まどかが見た夢に登場したのですけど。あの夢はQBが見せた事が濃厚だと思います。自分の印象をよくする事と魔法少女の存在意義を理解させる為。優しいまどかはそれをすっかり受け入れてしまって、第1話に戻るわけです。私もQBを攻撃するほむらが悪役だと思ってしまったのですけど、まどかやさやかもそう思ったのでしょう。マミに至っては完全に信じているわけです。ある意味真の魔法少女じゃないでしょうかね。「ティロ・フィナーレ」なんて決め台詞を言うのは、個人的には結構勇気が必要ですよ。



 アニメの第1話~第9話までは、第5時間の物語を描いていました。それぞれの時間で立場や死に方の違いはありますけど、最終的にはワルプルギスの夜を倒す事が目的となります。ほむらが永遠の迷宮から抜け出すには、これをクリアーしなければなりません。ただ敵はあまりにも強大で強い。唯一勝利したまどかは、地上を滅ぼしてしまう魔女になってしまいます。だからまどかを魔法少女にさせずになおかつ倒さなければなりません。それが絶対に必要な条件となるはずです。



ハッピーエンド=ワルプルギスの夜を倒し、まどかが契約しないこと!



 第11話「これが最後の道しるべ」というタイトルとまどかのナレーションを総合すると、やっぱりQBにいかに感情について教えるかが、重要な鍵になると考えます。感情を持たないから人間の常識が通用しない。いかにしてそれを教えるかが大切です。ポイントはまどかの存在じゃないでしょうか?契約しないでどうやってQBを目覚めさせるのか?私はそのポイントを中心に楽しみに待ちたいと思っています。