今朝開催された、ウルグアイVSドイツの3位決定戦は、壮絶な打ち合いの末、地力に勝るドイツが2大会連続の3位を確保しました。レーヴ監督は、非常に満足そうでしたけど、選手はかなり悔しそうで、次のユーロでリベンジすると意気込んでいました。負けたウルグアイは、サポーターから賞賛の声が上がり、下馬評を覆した快進撃が、ブラジル・アルゼンチンの2強時代にウルグアイが割り込むと気勢を揚げていました。余談ですが、ドイツの予想タコ「パウル君」の予想はまたもや的中。これで7試合連続的中した事になります。決勝戦は、スペインのボックスに入った餌を食べたパウル君。果たして結果はどうなるのでしょうか?



 これで全64試合中63試合が終了、残すは決勝戦のみとなりました。勿論決勝戦は当然気になりますが、個人タイトルについてもここでどうなるのか予想したいと思います。まずは得点王争いです。今大会は、守備的な試合が一次リーグでは多かった。しかし決勝トーナメントに入ると、積極的な攻撃とカウンターの応酬が見られました。4ゴール以上入った試合もありました。現在、得点王争いは5ゴールで4人が並んでいます。果たして「ゴールデンブーツ」栄冠を勝ち取るのはどの選手か?



アディダスゴールデンブーツ(得点王)

1位 ビジャ スペイン  5ゴール

1位 スナイデル オランダ 5ゴール

1位 ミュラー ドイツ  5ゴール

1位 フォルラン ウルグアイ 5ゴール



 5ゴールで4人が並ぶ、史上まれに見る混戦。得点王になる選手が、ゴールを決めたらそのまま優勝に繋がると可能性があります。私の予想は、華麗なるパスワークを見せるスペインのエースビジャが、ゴールを挙げて6ゴール以上奪って得点王になると思います。素晴らしいのは1対1で勝負を仕掛けられ、こぼれ球に素早く反応するポジションニングが取れます。しかもフリーキックも直接狙える万能型ストライカー。パスの出しても多いスペインだから可能性が高いと考えます。続いては、2010年6月11日時点で21歳以下の選手の中で、最も活躍した選手に贈られる最優秀若手選手賞の予想です。



ヒュンダイ ベストヤングプレイヤーアワード候補

ミュラー ドイツ

ドス・サントス メキシコ

アニュー ガーナ


 

 これは満場一致だと思います。スピード、テクニック、決定力が優れているドイツのミュラーで文句ありません。エジルは年齢制限でアウトだったので、これは間違いないでしょう。バイエルンでは、レギュラーを獲得して、チャンピオンズリーグでもゴールを決めています。今大会は、イングランド戦の2ゴールが余りにも鮮烈でした。全速力で駆け上がる、ドイツの高速カウンター戦術のキーマン!本当に凄かったと思いました。続いては、大会最優秀選手の予想です。決勝戦終了後に発表されますが、その結果が重要だと考えています。




アディダスゴールデンボールトロフィー(最優秀選手)

フォルラン ウルグアイ

ギャン ガーナ

メッシ アルゼンチン

エジル ドイツ

シュバインシュタイガー ドイツ

ロッベン オランダ

スナイデル オランダ

シャビ   スペイン

イニエスタ スペイン

ビジャ   スペイン



 決勝戦に進出するオランダ・スペインの選手が、5人ノミネートされています。決して優勝チームから選ばれるわけではありませんが、決勝戦に進出した両チームの選手から選ばれると思います。私は最もインパクトを残した選手として、オランダのスナイデルが最優秀選手を獲得すると思います。彼のミドルシュートで日本は負けてしまいました。パス・シュートどちらも素晴らしい才能を持ち、オランダを勝利に導いています。決勝戦を負けても彼の活躍は、輝きを失う事はないでしょう。因みに最優秀ゴールキーパーは、カシージャスが受賞するでしょう。では決勝戦、オランダVSスペインの見どころです。




オランダVSスペインの見どころ

 攻撃のタレントを誇るオランダと華麗なパスワークのスペイン。中盤を制した方が試合の主導権を握ると思います。そうなるとあの攻撃的なカウンターで、大会を席巻したドイツに対し、何もさせなかったスペインが有利だと思います。リーガ・エスパニョーラ2連覇のFCバルセロナの選手が主力なので、連携が取れてパスの速さ・正確さも群を抜いています。特にシャビから出るパスからの攻撃は、どうやったら取れるのかわからないぐらい。一方守備面に関しても、今大会レギュラーに抜擢されたブスケツが機能しています。危険察知能力とボール察知能力は、今大会でもNO1ボランチ言っても過言ではありません。FWには決定力のあビジャが控え、磐石の態勢です。



 オランダは強豪のブラジルを倒し、ウルグアイを個の力でねじ伏せています。攻撃の中心は、スナイデルとロッベンです。スナイデルはパス・シュートどちらにも対応出来る、世界屈指の司令塔。ロッベンは切れ味鋭いドリブルと超高速のスピードを併せ持ち、左足から繰り出されるシュートはどこからでも狙える破壊力を持っています。個の力で打開する事は可能ですが、現実的にはカウンターから狙いで活路を見出す筈です。高い位置でシャビを中心としたパスワークを寸断して、個の力でゴールに迫る。オランダはボールを支配されて苦しい展開になるでしょう。私はスペインの勝利で、一ヶ月間の祭典は終了すると考えています。