橘純一は、中学3年生のクリスマスイブ彼女と待ち合わせの為公園へ向かった。約束の1時間も前に現れわくわくする気持ちを抑えられなかった純一。しかしその気持ちは、完全に裏切られてしまった。寒空の中彼女は現れなかったからだ。以来、恋をする事に恐怖心を持ち2年が経過した高校2年生になっても、男子生徒とエッチな話で盛り上がるが、彼女の姿はこれっぽっちもなかった。朝、妹の美也が起こしに来ても、某ネコ型ロボットの様に押し入れに閉じ篭り、自分の世界に入り込んでいた。(キツイっすよね。恋のトラウマはそう簡単には消えません。男は一生懸命になっても女の子が、ぷいって消えてしまう場合が多い。温度差って言うのかな?ケッコ噂話をしているのが、聞こえてくると男の値踏みみたいな事をしているのですよ。それで自分の彼氏が、低い評価だとメンツを保つべく別れたりする場合もあるそうで、そんなのって本当に酷いですよね。別れる時もきちんと誠意を示さないと!)



 ようやく押し入れから出てきて、美也と一緒に学校へ向かう純一。自宅では「にぃに」と言って甘えてくるが、外では「お兄ちゃん」と言って距離を置く。使い分けをしてくる妹は、クラスメイトを見つけ先に学校へ向かった。「いいねえ、朝から美少女と一緒で。」1人でいる所にやって来たのは、親友の梅原正吉。今日もお宝本と称する、グラビアアイドルの写真集を持参。純一も興味深々で写真集の内容を聞いていると「まあ慌てるなって、貸してやるから待ってろよ。」茶化しながら親友の事をからかっていた。「おい、あれ森島先輩だよな?」グラビアアイドルに憧れる2人の前に、学園の創設祭ミスサンタコンテストで優勝した森島はるかが現れた。「森島先輩、奇麗だよな。」純一はただ見惚れるだけのまさに「アコガレ」の存在だった。(何かのきっかけが無ければねえ。それをどうやって作るのか?しかも自然な形で繋がるのが、展開としてはいいのですが。変な出会い方だと、ちょっと萎えてしまう。出会い方を注目しました。CLANNADは、渚の独り言から始まったので、この作品はどうなるのでしょうか?)