ワールドカップの決勝トーナメントが始まり、ベスト8が出揃った頃でしょうか、7月の新作アニメが続々とスタートします。いやチェックを始めていますけど、これまた非実在青少年問題に引っ掛かりそうな作品がありますね。アニメは皆が楽しむものですから、ある程度は節度と自主規制をして製作しないと、ファンに意図を見透かされて、売れなくなって業界全体が駄目になってしまうと思います。だから後世に残るような作品期待しています。でも今日紹介する作品は、後世に残るかというと超微妙です。



・生徒会役員共(UHF系)

 現在週刊少年マガジンにて連載中の4コマ漫画が原作です。物語はかつて女子高で、現在は共学になった桜才学園が舞台。比率は、男子28名に対して女子524名と女子が生徒の大半を占めている。一見すると男子はハーレムかなと思いきや、恋愛禁止、携帯禁止、男子トイレは教員と共用など、意外と状況は厳しい。しかも生徒会役員になった女子生徒達は、想像を絶するとんでもない者達だった。



 主人公津田タカトシは、交通の便がいい理由で桜才学園を選んだ。ひょんなことから生徒会副会長となり、次期会長に指名されている。基本的には真面目だが、ちょっとMだと指摘されショックを受けた意外な一面を持つ。演じるのは浅沼晋太郎さん。生徒会長天草シノは、人柄もよく頭脳明晰、運動神経抜群、料理上手な完璧超人。しかしその実体は人から注目されると興奮したり、背徳露出プレーに興味を持つなどドが付くほどのM!しかもタカトシについて、かなり好意を抱いている。演じるのは、恥ずかしがりやの秋山澪役でお馴染み日笠陽子さん。



 天然系お嬢様七条アリアは、勉強は出来るが巨乳の持ち主というギャップを持っている。容姿は美少女だが、自宅にいる感覚で物を喋るから、全てがぶっちゃけトーク。だからエロ発言もア○ルや肉○器など言ってしまう。ただ純血を守るべく貞操帯をあそこに身に付け、鍵はメイドが持っているほど。演じるのは元気系女子高生田井中律役でお馴染み佐藤聡美さん。生徒会の数少ない常識人萩村スズは、身長140cmしかなく傍目から見たら小学生。しかしIQは180を誇り、英語も流暢に話し、計算も10桁まで暗算可能。演じるのは矢作紗友里さん。



 このようにちょっと普通じゃない生徒会メンバーが集まるアニメですが、昨年放送された生徒会の一存の2番煎じじゃないのかと危惧します。あれは生徒会のメンバー中心のトークとヲタネタを交えた内容でした。正直詰まらなかった作品でしたが、こちらは生徒会のメンバーと他の登場人物も個性派揃い。しかし外してしまうと、あっさり切られてしまう作品になる可能性もあるので注意が必要です。すでにPVも紹介されており、第1話も今日東京で先行上映が行われ、スタチャも気合入ってます。



原作:氏家ト全(講談社 週刊少年マガジン連載)
監督:金澤洪充
シリーズ構成:中村誠
キャラクターデザイン・総作画監督:古田 誠
美術監督:野村正信(美峰)
色彩設定:小松さくら
音響監督:髙橋秀雄
音響制作:ドリームフォース
音楽:森悠也
音楽制作:スターチャイルドレコード
アニメーション制作:GoHands

製作:桜才学園生徒会室


津田タカトシ/浅沼晋太郎
天草シノ/日笠陽子
七条アリア/佐藤聡美
萩村スズ/矢作紗友里
津田コトミ/下田麻美
横島ナルコ/小林ゆう
三葉ムツミ/小見川千明
畑ランコ/新井里美
五十嵐カエデ/加藤英美里
出島サヤカ/田村睦心



・ぬらりひょんの孫(東京MX他)

 ぬらりひょんといえば、ゲゲゲの鬼太郎に登場した妖怪の総大将。その血を引く少年奴良リクオが物語の主人公。原作は週刊少年ジャンプで連載中。リクオはおとなしい性格の中学生だが、実は彼が暮らす日本家屋では、妖怪たちの世話をしていた。将来は妖怪一家”奴良家”の三代目になるのではと目されていた。しかし当のリクオはそれを望まず、人間として生きる事を望んでいた。事実ぬらりひょんの血を引くが、人間と妖怪のクォーターであり妖怪として活動可能なのは夜だけ。しかも妖怪として活動する時の記憶は、人間のリクオには全くなかった。



 そんなリクオの態度に業を煮やし、妖怪達は自分が3代目になるのだと野心を抱き、周囲の人間達を巻き込んで物語を展開していく。妖怪たちは、ヤクザの様な集団を形成して大きな一家を形成している。だからてっぺんを取る抗争が絶えないのだ。妖怪版仁義なき戦いと言った方が、例え的には判りやすいと思います。そんな難しい立場にいるリクオを演じるのは、コードギアスルルーシュ役でお馴染み福山潤さん。同級生でリクオの幼馴染み家長カナは、妖怪になったリクオに助けられ憧れを抱いている。しかしそれがリクオである事は知らない。演じるのは涼宮ハルヒでお馴染み平野綾さん。



 そして怪物くんではないが、リクオにも世話をする妖怪がいる。1人目は一瞬で敵を凍らせる事が可能な雪女。夜にしか変身できないリクオを守るべく、昼は人間の中学生「及川氷麗」としてボディーガードを務めている。演じるのは永遠の17歳堀江由衣さん。2人目は怪力の持ち主青田坊。普段は人間生活に溶け込むべく、力をセーブしているが、数珠飾りを外した時リクオを守るべく本当の力を発揮する。演じるのは数々のナレーションを担当する安元浩貴さん。そして総大将のぬらりひょんは、言うまでも無く妖怪の頂点に立つ鬼太郎最大の敵として、常に登場して来ました。今回は主人公の祖父として登場します。演じるのは美味しんぼ海原雄山役でお馴染み大塚周夫さん。



 すでにツイッターでのキャンペーンが始まり、6月20日には東京六本木で1話・2話の先行上映が行われる予定です。ゲストには福山さんと安元さんが登場。既に東京国際アニメフェアでもイベントが開催され、イケメンの妖怪キャラと人気声優の登場で注目を集めていました。人間と妖怪の調和や友情などの奇麗な部分から、不条理や理不尽などのやるせない場面など、様々な場面が想定可能なので非常に期待する作品です。