・おおきく振りかぶって～夏の大会編～（ＴＢＳ系）
２００７年４月～９月まで放送された第１シリーズの続編です。３年が経過し出演していた声優陣も非常に認知度が上がり、キャラクターと共に成長が期待される作品です。タッチやＨ２と同じ高校野球が舞台ですが、この作品は女性が喜ぶシチュエーションや試合を丁寧に心理状態や詳細な投球やバッティング表現など野球の面白さをきちん示し、人間の成長を描き人気を集めました。今回は夏の甲子園を目指す物語がメインです。
物語は祖父の経営していた三星学園野球部エースだった三橋廉が、ひがみやっかみに悩まされた挙句、極端に卑屈な人間になってしまった所から始まる。廉にとって中学時代は、まさに暗黒時代。それを払拭しようと群馬県ではなく、埼玉県にある県立高校西浦高校に進学を決めた。西浦高校は、野球部が発足したばかり。野球をやめようとした廉にとってまさに都合のいい高校だった。しかし廉は野球を辞める事はなかった。自然と足はグラウンドに向かい、１０人しか居ない野球部に入部した。
そこで中学時代投手不振に陥ったキャッチャー阿部隆也と出会う。卑屈な廉の性格に目をつぶり最初は我慢した。しかし三星学園との練習試合をきっかけにバッテリーのコンビネーションが見られ始め、チームも一歩一歩確実に強くなって行った。迎えた全国高等学校野球選手権予選埼玉大会。１年生だけの西浦高校にとって、強豪チームと渡り合うのは常識的には酷な話だった。しかも２回戦の対戦相手は、昨年の優勝高校桐青高校。雨が降る悪天候の中先制した西浦は、廉の快刀乱麻のピッチングもあり３回までリードした。
しかしそこは昨年の優勝高、簡単に勝たせてくれるはずは無かった。一進一退の攻防が続く展開となった。監督の戦略戦い、投手とバッターの駆け引き。互いに勝つ気持ちが前面に出た試合は、９回の裏を迎えた。西浦高校１点リードで投げ続ける廉。桐青高校も１年生だけのチームを舐めていた事に気付き、逆転をしようと全力で襲い掛かって来た。「自分が打たれなければ勝てる！」プレッシャーに押し潰されそうになりながら廉は必死に投げた。バックには仲間達がいる。紆余曲折を経てバッテリーを組む隆也目掛けて、渾身のボールを投げた。そしてついに全くの無名チームが、大番狂わせを演じた。翌日の廉は熱に襲われ寝込んでしまうほど、疲労困憊となるほど全力を使い果たした。
今回の第２シリーズは、全国高等学校野球選手権大会を目指し、埼玉県大会を戦う西浦高校野球部が描かれます。声優陣は前シリーズと変わらず、三橋廉役若手の成長株代永翼さんが務めます。阿部隆也役は、現在人気絶頂大ふりでブレイクした中村悠一さん。チームの主砲田嶋悠一郎役は、バカテスにも出演中下野紘さん。ユーティリティープレイヤー花井梓役は、イケメンな役が得意な谷山紀章さんが担当します。今女性アニメファンに人気の高い声優陣が集まり野球の醍醐味をしっかり見せてくれるはずです。
監督は今回もクレヨンしんちゃんの監督でお馴染み水島努氏。脚本シリーズ構成は、ガンダムＯＯでもお馴染み黒田洋介氏。アニメスタジオはかんなぎでお馴染みA-1Picturesです。３月２４日には、第１シリーズの総集編ＤＶＤが発売決定。アニメも現在ＴＢＳの深夜枠で、再放送中です。西浦高校のモデルとなった県立浦和西高校では、入学案内におお振りの画を使用され、ちょっとした話題を集めました。個人的には野球は好きなので、今回は期待して観ます。
・迷い猫オーバーラン（ＵＨＦ系）
原作は集英社スーパーダッシュ文庫に掲載されているライトノベル。今後ToLoveるの矢吹健太郎先生が漫画化した作品が、スーパージャンプに連載されています。物語は孤児院で育った私立梅ノ森学園２年生都築巧が、拾ってくれた義理の姉都築乙女が店長を務める洋菓子店「ストレイキャッツ」を経営している。ただ乙女は人が良く商売には向いていないが、巧は人望が厚く幼馴染みの芹沢文乃や梅ノ森千世。猫の様な口調のアルバイト霧谷希や男友達の菊地家康や幸谷大吾郎などが集まり、家族と同じ扱いをしていた。
しかし奥手・鈍感・優柔不断の男性キャラ特有の属性を持つ巧。本当は好きだけど素直じゃなく反対のことばかり言う「２回死ね！」が口癖の典型的なツンデレ文乃にいつもボコボコにされている。更に集まって来た千世と希が、巧に恋心を抱いている事を知り恋のライバルに囲まれたハーレム展開に突入する。オタク要素を絡めた今一番アニヲタに受けそうな作品となっています。
ヒロイン達を演じるのは、最も瞬な女性達。文乃役はとある科学の超電磁砲佐天涙子役伊藤かな恵さん。元気な涙子とは異なるツンデレキャラを演じます。猫キャラの希を演じるのは、昨年大ブレイクした竹達彩奈さん。あずにゃんと同じく猫みみが似合っています。これは最近よくある典型的なハーレムアニメです。普通にやっただけじゃ面白くありません。何か毎週観たくなるような要素が必要でしょう。Twiteerを利用して最新情報を送っているのは画期的だと思いますけど、外してしまうと空気アニメや駄作になってしまいます。