レベルアッパーの取り引き現場を抑え苦戦しながらも、黒子の活躍で事件は解決した。リーダーの男から音楽プレイヤー=レベルアッパーだと教えられたがとても信じられない。既にレベルアッパーをダウンロードして活躍の様子を見ていた涙子は、一度消そうと思った音楽データを残し、自分と同じ年の能力者としてジャッジメントの活動をする黒子の様子にショックを受け、同じ中学の友達にレベルアッパーの存在を教えた。早速友人のアケミが、フーちゃんの身体を能力で浮かしコップしか持ち上げられなかった過去とは、雲泥の差の能力を得て大興奮。涙子も喜ぶ友人達を横目に「白井さんや御坂さんに比べたらささやかな力だけど、あたし能力者になったんだ。」力は大した事ないが、自分が能力者になった事に喜びを感じていた。(能力がなかった人間が急に能力を持った。涙子やアケミ達は、それが嬉しくしょうがない。力があれば何でも出切ると思っちゃいますよねやっぱり。しかしそんなに世の中甘くないのは、ドーピングなどの副作用を見れば明らかだけど涙子には、ちっぽけでも能力を手に入れた喜びのほうが勝っているのが現状なんですね。)



 同じ頃ジャッジメントの支部では、本当にレベルアッパーが音楽プレイヤーから配信される音に関係するのか黒子と飾利が実験しようとした。自分もレベルアップしたら黒子に日ごろの恨みを晴らせる。飾利の独り言を聞き黒子が、音楽を聴かせようとした時携帯がなった。学園都市中で能力者が大量発生し、暴れている者達が増加しているのだ。「初春は木山先生に連絡を!全くしょうがありませんわね。」黒子は取り締まりに出発した後、調査を依頼している春生に飾利が、音楽との関連性について尋ねた。「能力を上げるのは難しいね。テスタメントならいざ知らず。」テスタメントという物なら可能だが、音楽ソフトだけでは困難。春生の回答を聞き、音楽は無関係だと考え始めた飾利。改めて涙子に連絡をしたが、携帯は繋がらなかった。



 一方黒子は、数多くのレベルアッパー使用者と対峙。テレポートを駆使して倒すが、自分の身体の傷も絶えなかった。「泣き言は言ってられませんわ。私達が成すべき事は3つ。」傷に塗る消毒液の痛みに耐えながら、ジャッジメントとして3つ成すべき事があると指摘した黒子。1つ目はレベルアッパー拡大の阻止。2つ目は昏睡した使用者の回復。3つ目はレベルアッパー開発者の検挙。飾利も成すべき事を十分理解していた。すると様子を見に来た美琴が支部にやって来て「どう捜査は進んでいる?」状況を尋ねて来た。「木山先生によると、大量の電気情報を流すテスタメントという装置はあるそうですの。でもそれは視覚・味覚・聴覚・嗅覚・触覚の五感全てに働きかけるもので。」黒子の報告ではテスタメントならありえる。しかしレベルアッパーは音楽ソフトだから聴覚を刺激するだけという結論で、音楽データにも別段異常はなかった。(黒子はお姉さまに裸を見せていたのに、怪我した姿は見せたくない。意外とプライドがあるのだなと思いました。何でもかんでもお姉様という訳ではないのかと。一方レベルアッパーに関しては、まだまだ謎が多い。昏睡状態になる理由も判らないですし。)