放送終了から半年以上経過したにも拘らず根強い人気を持つ「コードギアス反逆のルルーシュR2」。ゼロレクイエムの結末が、ルルーシュが悪の限りを尽くす皇帝として、人民の憎しみと恨みを集めた上で、正義の味方である「ゼロ」に討たれる衝撃的な内容でした。ルルーシュが死んでしまった事実に女性ファンを始め多くの人が泣き、目の前の出来事を受け入れられない様子だったことを覚えています。



 こうしてアニメ放送が終わりましたが、私は小説版のギアスを読むのが大好きなんです。何故かというと放送では描かれなかった裏エピソードが描かれていたからです。例えばシュナイゼルとカノンが、今後の状勢やゼロの正体について話し合ったり、ナナリーがゼロの正体をどうやって知ったかなど、アニメと小説の2つを合わせてギアスの物語がようやくまとまりました。そして昨日ようやくR2の物語全4巻を読み終え、皆さんが生きている・死んでいるという論争が巻き起こったルルーシュの生死について私なりの結論を得ました。


 

 「ルルーシュが生きている!」死んでいるという私の考えを、根底から覆す結論になりました。理由は馬車でC.C.が都会の喧騒から離れ、田舎道を進んでいくシーンです。「あの御者怪しいな!あれルルじゃないのか?」そんな意見は多く在りましたが、証明する内容は描かれることはありませんでした。DVD第9巻のエピローグでも詳細は描かれませんでした。しかし小説には御者=ルルーシュを印象付けるのに十分な記述が記載されていました。まず御者について「馬車を引く男にしては細身だが、それでいて馬を扱うのに慣れている。」という記載がありました。更にC.C.がラストにルルーシュに向かって問い掛けた言葉に対し「御者は目線だけ後ろに向きながら、口元で笑みを浮かべ前を向いた。」という記述がありました。内容を聞いてにやりとして反応したなら、これは間違いなく御者=ルルーシュだと確信しました。



 C.C.はコード所有者として、力を持ったギアス能力者に受け継ぐことで「死にたい」願いを成就しようと生きて来た。それを実現できるのはルルーシュだと思ったが、シャルルがコードを奪ったことで、コードを必要としたシャルルに奪ってもらう選択をした。しかしルルーシュの言葉を聞きそれを止めたC.C.。ルルーシュに必要とされずっとそばで見てきたから、今までギアスの力でしか得られなかった「本当に心から愛される!」意味を知り、死を選ばなかったと感じました。実際最終決戦前の2人は、完全に恋人同士でした。それでもゼロレクイエムを成し遂げなければならないルルーシュが、密かにコードを受け継いだのだと思いました。事実ラストシーンC.C.の額に浮かんでいたコードは無かったですし。



 結局ゼロレクイエムを成し遂げ、ナナリーも自分の力無しで生きていけると確信した上で、ルルーシュはC.C.と生きる道を選んだのではないかなって?これはあくまでも妄想の域を出ませんが、ルルーシュが生きている以上「新たなギアス能力者」を発見し、ギアスを与える事で次のコードギアスがあっても不思議じゃないですよね。「コードギアス」の新シリーズを夢見ながらちょっとした私の違憲について書いてみました。