ロロによって命を救われたルルーシュ。ブリタニア皇帝が、エリア11に来てもトウキョウ租界に

姿を現さなかった事実を踏まえ、狙いが別にあると判断。居場所を神根島であると推測した。一方蜃気楼を追跡していたモルドレッドは、一度斑鳩に戻って来た。しかしアーニャに異変が発生し、ルルーシュを心配して部屋の外に出ていたC.C.の前に姿を現した時には、完全に別人格に変わっていた。



 その人物こそルルーシュとナナリーの母親である、殺されたマリアンヌ。息子と同じようにギアスを与えられていた。生前アーニャにギアスを掛けて、人格を移していた。そして自分のコードを封印していたC.C.に対し、Cの世界で今でも味方なのかどうか。願いが実現しそうなのに、それを拒絶した理由を確かめるべきだと主張。再び記憶を取り戻したC.C.とともに神根島へ飛び立った。ほぼ同じ頃ゼロの死亡を、既成事実にすべきだと主張したディートハルト。もう黒の騎士団にとって、仮面の男ゼロという存在は必要ではなく、完全に切り捨てたのだ。



 一方世界中のギアスにまつわる遺跡システムを神根島に同調させ、再びアーカーシャの剣の

利用が可能になり、新しい世界を創造しようと目論むブリタニア皇帝。トウキョウ租界から連絡して来たシュナイゼルとの通信を拒絶。現状を「俗事」と切って捨てた。これが、シュナイゼルを決心させた引き金となった。その決心とは、フレイヤを撃って以来、甘さを捨てて自分の目指す結果を求め始めたスザクが、自分をナイトオブワンにしろと要求された時、ギアス研究の為度々皇帝職を放棄し、世界を省みない父シャルルに代わって、自らが皇帝になるという事だった。



 そしてスザクは、シャルルと面会出来る立場を利用し暗殺を志願。神根島に向かったが、立ちはだかったのは、自分が目指すナイトオブワンビスマルク。剣術も一流の相手に対し苦戦を強いられ、掛けられたギアスに逃げるように仕向けられようとした。しかし神根島にルルーシュが登場。予めブリタニア軍人に掛けていたギアスによって、式根島のブリタニア軍と神根島周辺に

いるブリタニア軍が同士討ちを開始した。



 敵味方の区別が付かず、大混乱に陥ったブリタニア軍。反旗を翻した者達が、引き起こした

クーデターではないかという疑心暗鬼に陥るビスマルク。しかしやって来たモルドレッドに乗る

マリアンヌは、自分が味方だと信じ込ませる為に、あえてビスマルクを敵だと判断。誤解を解く事に成功した。それは、閃光という異名を持ったマリアンヌの機転を利かせた好判断だった。その頃ルルーシュは、何者にも邪魔をされずシャルルの前に現れた。既にアーカーシャの剣が、作動しようとしていた。不老不死の身体のシャルルを普通に倒す事は出来ない。しかし出口を破壊する事によって、現実世界に影響を与えないように仕向けたルルーシュ。いよいよ皇帝を道連れに

すべく動き出した。



 「起きるの早すぎ!何やっていたのこんな所で?シャルルの手伝いっていう事じゃ、なさそうだけど。今の私は、マリアンヌ。ルルーシュとナナリーのお母さんよ。」ビスマルクに気絶させられたスザクの前に、マリアンヌとC.C.が現れた。アーニャだと思っていた人物が、マリアンヌだと名乗り、呆気に取られたスザク。一方手を組んだ形となった、シュナイゼル軍と黒の騎士団。アヴァロンと共に斑鳩も神根島に向かっていた。「分かっているよ。ゼロは、生きていたらいけないんだろ。」事情を星刻と神楽耶に説明しようとした扇に念を押された玉城。涙目になりながら、ゼロの存在を否定せざるおえない事実を受け入れようとしていた。「確かめなくっちゃルルーシュにでなければ、私は前に進めない。」自分に対する本当の思いを知りたいカレン。再び紅蓮聖天八極式に乗り込もうとしていた。(スザクもいきなりアーニャが、マリアンヌと言った時の顔が、本当にきょとんとしてました。玉城ゼロの事が、本当に好きで格好良いと思っていたんですね。仮面の下ではなく、行動の結果の1つです確かにカレンは、気になりますよね。駒という言葉か、生きろという言葉どっちが、ルルの真実の言葉なのか!)



 「さあ答えてもらおう。母さんを殺したのは誰だ?何故お前は、母さんを守らなかった。」改めて8年前の真相を聞きだそうしたルルーシュ。「おかしなものよ。人には真実を求めるか?ここまで嘘ばかりついてきたお前が!」嘘つきが、真実を求める事をおかしいと答えたシャルル。「俺は

ずっと嘘をついて生きて来た。名前や経歴だけじゃなく、本心すら全て隠した。しかし当たり前の事だろう?他人に話を合わせる、場に溶け込む。そうでなければ、国や民族コミュニティーは、存在しない。誰もが嘘をつく。家族・友人・社会の前にして違う顔をして。それは罪だろうか?お前だって皇帝という仮面を被っている。」今まで嘘ばかりついて生きて来たルルーシュ。それは、生きる為に必要であり、全員がペルソナ(仮面)で本心を隠していると主張した。(確かに人間本心だけで生きている人はいません。社会生活をするには、必ずどこかで嘘をついています。殆どの嘘は、自分をよく見せたり、ごまかしたりするのに使います。しかし相手を傷つけない嘘もあります。例えばつらいのに、元気だと言ったりする事です嘘と本当の区別は、難しいです。)


 

 「違うな!未来永劫嘘は、無駄だと悟った。ペルソナは無くなる。分かり合えば、争いは無くなる。」嘘は無駄であり、仮面を被る必要な無い。互いに分かり合えば、争いなど無くなると反論したシャルル。「形而上学(けいじじょうがく=事実から離れて、抽象的なものに留まる学問)的な

机上の空論だな。」嘘が無い世界は、机上の空論かつ非現実的だと返答したルルーシュ。それを実現するべく、シャルルはアーカーシャの剣を使って、新たな世界を築こうとしていた。「世界は、欺瞞(ぎまん=騙したり欺いたりする事)という仮面を脱ぎ捨て、真実をさらけ出。」真実のみで構成される世界とは?(まとめると嘘と真実が、混在する現実を見つめるルルーシュと真実だけの世界を作ろうとしたシャルルの対決なんです。確かに皆が、本当の事を言い合って、優しく接し遭えばいいですよね。24時間テレビなんて、そのいい例だと思いますけど。)



 「駄目こんなに壊れていたら。シャルルは、私達を待っているのよ。コードを彼に渡していれば

簡単だったのに。先に行っているから!」アーニャの身体から、自分の意識を抜き出し、人間の

意識と記憶の集合体(Cの世界)にいるシャルルとルルーシュの元に出発した。「大きくなったわねルルーシュ!」8年ぶりの我が子との再会を果たしたマリアンヌ。「これも幻想か!こんな事をして。」その存在を幻想だと切って捨てたルルーシュ。しかしCの世界は、人間の意識と記憶から構成されているので、身体を持たないマリアンヌも存在可能なのだ。「ルルーシュよ、先ほどの問いに答えよう。」8年前の真実が、シャルルの口から明かされようとしていた。(神とは、人間達の意識の集合体だそうです。ある特定人物を差している訳ではありません。つまり長年培って来た人間の記憶や意識を滅ぼして、世界を新たに構築しようするのが、シャルルの狙い。)



 半世紀前シャルルとV.V.の前には、皇位を狙う身内同士の争いが存在した。嘘と裏切りが

繰り返され、シャルル達の母親も争いに巻き込まれ死んだ。世界に対し嫌悪感と悲しみを抱くようになり、2人は嘘の無い真実の世界を作ろうとした。そしてその意見にマリアンヌとC.C.も

同調した。しかし8年前事件が発生した。それが、マリアンヌ銃撃事件だった。ついに犯人と殺害された理由が明かされた。(C.C.も同意していた。だからマリアンヌは、今でもシャルルと自分の味方どうか確かめたんですね。)



 「何なの急な用って?人払いをしておいたわ!コーネリアも下がらせたし!」コーネリアやジェレミアなど当時警護を担当していた人物を遠ざけ、V.V.と会ったマリアンヌ。「シャルルの事なんだ。君に出会ってからシャルルは、変わってしまったよ。互いに理解し合って行くのが、楽しくなって来たみたいだ。このままだと僕達の契約は、無かった事になってしまう。僕だけ取り残されてしまう。神話の時代から男を惑わすのは、女だってお話・・・・・」神を滅ぼす契約を随行する

には、マリアンヌが邪魔だと思ったV.V.。警備の男達に気を取られた隙に、背後からマリアンヌを撃った。そして犯人を自分だと分からせない為に、偽装工作を指示したV.V.。しかし死ぬ前に目撃していたアーニャにギアスを掛けた。自分の意識だけを移し、計画を実行する為に。

V.V.は、自分のした事を嘘で誤魔化した。シャルルは、誓った相手に嘘で裏切られた。マリナンヌの存在が、2人の絆を壊したんですね。ギアスのおかげでアーニャの顔が、何処と無くマリアンヌに似ている理由が分かった気がしました。)



 事実を知ったC.C.は、シャルル達の元から姿を消した。そしてV.V.は、殺しておきながら

嘘をついて「残念だったね。」と白々しい言葉を掛けた。「ふざけるな!死んだV.V.に全てを

押し付けるつもりか。俺とナナリーを日本に人質に送ったくせに。」2人の話が、V.V.を犯人だと仕立てる都合のいい話であり、日本に人質として送った事実が許せないルルーシュ。「必要だった!そう兄さんの目から逃す為に、お前達を日本に送りこんだ。マリアンヌの遺体も密かに運び出させて。わしは全てを守る為、目撃者であるアーニャとナナリーの記憶を、書き換えねばならなかった。」2人を日本に送った理由は、V.V.が危害を加えるかもしれないと思ったから。そしてマリアンヌの遺体を保存し、再び復活できる可能性にかけた。そしてV.V.が、偽りの目撃者に仕立てたナナリーも記憶を書き換え、全てを忘れさせた。勿論実際の目撃者であるアーニャには、当然の措置だった。(本当に大切な人は、中心から離す。それは分かりますけど、シャルルの言葉が、もっと優しかったらルルも誤解しなかったかもしれません。それは、皇帝としての

威厳という仮面が、生みだしたある意味の悲劇です。)



 その後シャルルは、計画を実行する為に、度々皇帝の公務を放棄した。そして最初コードは

1つだけでよかったが、もう1つのコードすなわちC.C.のコードも必要だと分かった。そこでC.C.が、自分が死にたい願いを叶えるため、ルルーシュにギアスを与えた事を知り、あえてゼロである事も知りながら、黒の騎士団とブリタニアの戦いの中で、現れると信じ利用して来た。つまりルルーシュの戦いは、シャルル達にとっては単なるC.C.のコードを手に入れる為のステージに過ぎなかった。(何だか急に脱力感が・・・・人が死に悲しんだ戦い。ナナリーの為の戦いが

コードを手に入れる為だったとは。上から観察してされているような、ルルにとっては最悪の気分でしょう。C.C.も全部知っていて、ルルに黙って利用居ていたのですからこれもまたひどい話です。彼らも嘘つきで、自分勝手じゃないかなと思います。)



 「ユフィーもナナリーも望んでいた優しい世界だ。C.C.我等が揃った以上、計画が実行される。お前の願いもその後で叶えてやろう。」その後C.C.を頼りCの世界に現れたスザク。シャルルに対し、新たな世界について尋ねた。その返答は「優しい世界」ユーフェミアやナナリーが

望んだ世界だ。そしてシャルルの手が、C.C.のコードと合わさり、ラグナレクの接続が開始された。「後は我等の刻印を一つにすれば、新しい世界が始まる。」改めてC.C.のコードを奪い取ろうとするシャルル。「俺はお前をお前の考えを認めない!ありのままの世界とは、変化の無い世界。それは生きるとは言わない。完結した閉じた世界!」ありのままの世界とは、何も求めず、変わろうとしない世界。そんな生きようとしない世界を認めないルルーシュ。たとえ愛してた者と同調出来たとしても。



 「1つだけハッキリしている事がある。お前達は、善意を施したつもりかもしれない。しかし俺とナナリーを捨てたんだよ。計画を優先したお前達は、俺達が生きていようと死んでいようと関係がなかった。自己満足の言い訳を残して。」V.V.から逃すためという都合のいい理由をつけて

自己満足している両親の考えが許せないルルーシュ。彼らは、自分達だけに優しい世界を生み出そうとしているだけだった。「未来は、ラグナレクの接続の先にある。既に始まっている。」それでも考えを変えようとしないシャルル。もうラグナレクの接続は、始まっていたのだ。「違うナナリーの望んだのは、きっと他人に優しくなれる世界だ!俺はゼロ奇跡を起こす男だ神よ集合無意識よ時を止めないでくれ。」神にギアスをかけようとしたルルーシュ。(シャルルとマリアンヌが

主張する優しい世界とは、自分に優しくしてくれる世界。会いたい人やつらい事から逃れられる

現状のまま時が止まる世界だと思います。逆にナナリーやユフィーの優しい世界は、他人に対し

思い遣り溢れる世界。それは、傷付けあったりする事が無い世界です。このシーンは、両親の

わがままで身勝手な様子が、強調されていますね。)



 「出来るはずが無い!神を人類そのものに!」鷹をくくるシャルル。「それでも俺は、明日が

欲しい!」未来を信じるルルーシュの右目に、新たなギアスが現れた。そしてその訴えに神が

出した答えは、思考エレベータの破壊。更にそれを望んだシャルルとマリアンヌの消滅!「バカな!わしは不老不死なのに飲み込まれる?どうしてC.C.は、消えないの?計画に賛成したはずなのに?」不老不死の自分が消える事を受け入れられないシャルル。自分だけ消えて、賛成したC.C.消えない事に疑問を投げ掛けるマリアンヌ。



 「気付いてしまったんだ。お前達は、自分が好きなだけなんだと。」自分だけを好きだと気付いたC.C.。人間らしさを捨てたと答えたが、決して飲み込まれなかった。「お前達は、ナナリーの

笑顔の意味を知っているのか?目が見えず歩く事も出来ない。ナナリーの笑顔は、人に対する

感謝の意味だったんだよ。事実は1つだけだ!お前達は、俺とナナリーを捨てたんだよ。」いくら取り繕うとも現実は、捨てたという事実が残るだけ。2人の世界を完全否定したルルーシュ。



 「この愚か者が!わしが消えれば、後の世界はシュナイゼルの世界だぞ。善意と悪意は、表裏一体・・・・・・」首根っこを掴みながら、ルルーシュに怒るシャルル。「それでもお前の世界は

否定する!消えうせろ!」ルルーシュの叫びとともにシャルルとマリアンヌは、Cの世界に飲み込まれて消滅した。神は、2人を否定した結果だった。(まさかマリアンヌを否定するとは。これは意外でした。ルルーシュには、2人の考えを受け入れられないのは、ナナリーの存在があったからでしょう。ナナリーは、他人に優しかったですからね。)



 1ヵ月後ペンドラゴンでは重大な発表があるという事で、公の場に姿を見せなかった「皇帝」が

現れようとしていた。それは世界中に放送され、勿論ミレイやリヴァル。黒の騎士団の面々。皇宮に姿を見せなかったシュナイゼル達も観ていた。「私が、第99代ブリタニア皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです。第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは私が殺した。よって次の皇帝は

私がなる。」新たなブリタニア皇帝になったのはルルーシュだった。「冗談」と嘲笑したオデュッセウスに対し、シャルルを殺し新皇帝についた事を告げた。



 当然排除するように命じたキネヴィア。しかし兵士達を一蹴したのは、ユーフェミアの敵として

剣を向けたはずのスザク。ナイトオブゼロという照合が与えられた。「我を認めよ!」集まった人々にギアスを掛け従わせた。「オールハイルルルーシュ!」一斉にルルーシュを称える声が

上がりブリタニア帝国を掌握した。「ありがとうルルーシュ。君が、出て来てくれて。ブリタニアという国は、君に差し上げよう。勝つのは、ルルーシュのギアスかそれとも?」ついに表舞台に出て来たルルーシュに対し、ブリタニアを譲渡を認めたシュナイゼル。しかし世界を手に入れる野心は、内に秘めていた。果たして兄弟の対決はどうなるのか?



 何故かディートハルトが、シュナイゼルの隣にいたの事に違和感を覚えましたけど。何故スザクがルルーシュに従ったのか?いろんな何故がありますけど、それぞれの勢力も変わって整理する必要がありますね。今週は、色々詰め込み過ぎだったので。