退部届を部長の紀梨乃に渡した珠姫。勝利を期待されていた大会で凛に敗れ、勝てない自分が剣道を続ける意味は無いと思い、剣道を続ける意義を見失ってしまった。その時勇次から負けた時に感じている気持ちとの向き合い方をアドバイスされ、悔しさを忘れずにもう一度試合を

して、今度は凛に勝ちたいと思い始め、改めて自分の剣道が始まると認識した。


 都もキャリーに2度負け、剣道を続ける意味を見失っていた。しかし練習パートナーだった聡莉

から初めて感情むき出しに「私の特訓まで無駄にするな!」と言われた。都も剣道を続ける意味を再び見出し、改め打倒キャリーに向けて闘志を燃やした。そして外山達が引き起こした暴力事件も本人達が春の時点で書いた退部届を受け取り、無事問題解決。無気力になっていた虎侍も指導に戻り、再び一丸となって大舞台昇竜旗大会に向けて走り始めた。

 

 母親の墓参りにやって来た珠姫。「お母さん行って来ます。」竹刀を持って、昇竜旗大会出場を報告。打倒凛に静かな闘志を燃やしていた。大会当日を迎え会場のある街にやって来た室江

高校剣道部。35回目の昇竜旗大会は、虎侍が9年前先輩の石橋を破り優勝した思い出のある

大会。体育館に向かうバスの中には、出場する選手が多数乗り込み、部員達は出場する選手の多さと大会規模の大きさを再認識した。するとバスの中から都はキャリーの姿を確認。倒す

べき宿敵の存在に、思わず段十郎の頭を鷲掴みにするほど、闘志をむき出しにする都。

(ダン君はやっぱりペットみたいですユージ君と珠ちゃんはフラグが立っている気がします。)

 

 昇竜旗大会は個人戦で行われ、虎侍は部員達に出場登録をするように指示した。今回部員達は全員参加。組み合わせ次第では、部員同士が対戦する可能性もある。「もしそうなれば

珠ちゃんと試合をするんだよね。前は嫌だったけど、今はわくわくするよ。」実力が上の珠姫と

試合をする事になっても、試合の出来る喜びを感じる鞘子。そして全力を尽くして試合をする事を改めて誓った。(石橋さん吉河先生から電話で詳細を聞いたそうで合宿中に電話番号教えていたのですか本当に手を出すのが早いまあ吉河先生なら手を出したくなりますよここ

でも先輩後輩対決が勃発する可能性があるのかただ勝負するかという言葉に無言の

コジロー後でその意味が分かりました。)


 選手登録時都はキャリーを発見し、背後に付いた。「もう諦めたら?何度も言っているでしょ。

あなたは、私に追いつけないって。」実力差があり諦めろと通告するキャリー。「あたしはねえ

追いつけなくてもあんたの直ぐ後ろにいるかもよ。」実力差が詰まり、もう差は無いと思って

いる都は不敵に笑った。そして珠姫も登録時に宿敵凛が、登録している事を確認。役者が揃い

昇竜旗大会は、午前10時8つの試合場で同時に始まった。


 1回戦順当に勝ち上がる紀梨乃。一方聡莉の相手は何と珠姫。調子も絶好調で、前より

腕を上げている珠姫に対し、聡莉はなすすべなく敗れた。「順当に行けば5回戦で、鈴木凛

と当たる。彼女に特訓の成果が出せるかがポイントだ。」凛の上段対策の特訓の成果を出す

事が出来るかどうか?虎侍はすでに先を見据えていた。一方他の部員達は、鞘子も1回戦を

突破。都はいきなりキャリーとの対戦。この日に備えて、嫌いな礼美の自宅まで通い、写真や

撮影していたビデオで、自分の弱点を研究。結論として「ぎりぎりまで粘り、手数よりも相手の意表を付く一本を狙う。」という作戦を考案!その成果を試合の最後で、キャリーの意表を付く

抜き胴を決め、ついに念願の初勝利を掴み取った。「勝つってこういう事だったんだ。」勝利の

味を初めて知った都。改めて勝利に向かって練習を続けていた部員達の気持ちを理解した。

抜き胴はダン君が教えたはず研究の成果が出てミヤミヤ勝って本当によかった。)

 

 その後も試合は続き、鞘子は個人戦ベストの4回戦進出!紀梨乃も同じ4回戦まで勝ち

進んだ。都は次の2回戦で敗れたが、大きな進歩を見せた。しかしキャリーと2人で防具を持ち

一緒にいる姿を礼美が目撃していた。「二刀のあんたに勝たないとすっきりしないのよ。」二刀流の剣士が、出演していた映画に感銘し、剣道を始めたキャリー。本来のスタイルにも勝ちたいと思った都が、改めて勝負を申し出た。試合は予想以上に互角の展開。礼美がほれぼれする

ほどに、闘争心むき出しの都が、最後はキャリーの二刀を弾き飛ばし面を決めた。それは馬鹿力ではなく「It's a power of love」段十郎との愛の力だと見せ付ける都。これで2勝2敗で

ライバル対決は一応決着が付いた。しかし剣道を続けていく限り、ライバルとして凌ぎを削る

はずだ。(礼美ちゃんミヤミヤの為にナイスアシストです。)


 昇竜旗大会は男子の部もあり、勇次と段十郎は勝ち進み、ついに対決する事になった。初めてそれほど日が経っていない段十郎は、一本取られたものの、子供の頃から剣道を続けている

勇次と互角の試合を展開。抜き胴と見せかけたフェイントまで繰り出し、勇次から一本取り返し

雌雄を決する三本目まで持ち込んだ。勇次が必死に技を繰り出す必要があるほど、成長して

いる段十郎。「ダン君まだ負けられないよ!」結局最後は、勇次の経験者としての意地で、何とか勝利をものにした。「あいつらも成長していたんだな。」2人の試合を観て、2人が成長して

いると虎侍は感じていた。(ダン君のエールはちょっと的を外れている気がしましたけど。)


 ついに5回戦珠姫は宿敵凛との再戦を迎えた。紀梨乃にほっぺたをつねられ、リラックスする

ように言われ、試合に臨んだ。最初から積極的に攻める珠姫。「ありゃ最後までもたねえぞ。」

観戦していた石橋が危惧するほどに。しかし先の事など関係なく「自分がギリギリまで打ち

合えて楽しくてしょうがないですよ。」全力を出して勝負出来るライバルとの試合で、挑戦する

喜びと剣道の楽しさを感じていると指摘した虎侍。


 積極的な珠姫の攻撃が実を結び、小手を決め一本先取。それでもさすがは凛。すぐさま胴を

決めて一本取り返し、三本目に突入。部員達は珠姫に必死に声援を送った。「まだ向こうには

上段がある。正念場だな!」切り札の上段からの攻めを出していない凛。これにどう立ち向か

うか、石橋が指摘する中始まった三本目。何と珠姫の構えは中段のまま。「その相手がお母

さんだった、負けてもいいのか!」技術的なアドバイスをしなかった虎侍。しかし珠姫は、たとえ

誰であっても勝ちたい気持ちがあった。そして珠姫は渾身の突きを決めた。それは悪を倒す

アトミックファイヤーブレードではなく、剣道が好きになった珠姫の純粋な突きであった。

 

 観客達の万来の拍手が注がれる中「負けたわ珠ちゃん!これで1勝1敗。決着は次の

機会に!」負けを認めた凛と珠姫の戦いも続いて行く。良いライバルを凌ぎを削り腕を上げる

それはどのスポーツでも同じだ!難敵を退けた珠姫に優勝の文字が見え始めたが、全てを

見届けて虎侍は立ち去った。「学校は誰かが責任を取らないと説得出来ないって。」石橋に

退職を決意する言葉を残して。既にアパートは引き払い、友人のノブちゃんと共に原チャリで

旅立った。自ら生徒の為に責任を取った。それは部活動の機会を失わせない、虎侍が教師と

しての責任を取り退職を選んだのか。本当に最終回が気になります。


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