関東大会に出場した室江高校剣道部。紀梨乃が作ったマスコットで、部員全員の心が1つに
なり、練習にも気合が入っていた。都は休み返上で練習を積み、聡莉から一本取り実力を上げ改めて打倒キャリーを誓った。珠姫も映画の撮影で、竹刀を交えた凛との対決があるはずと
思っていた。1回戦で英進高校と対戦した室江高校。団体戦は勝ったものの、都は決着を
望んだキャリーと真っ向勝負を挑んだ結果、完敗を喫した。都は強くなったが同じように練習
しているキャリーには、追い付けず悔し涙を流した。
3回戦進出を決めた室江高校の相手は、凛が大将を務める秀玉高校。2勝2敗で迎えた
大将戦。「珠ちゃんは負けない。」虎侍と部員達が1勝間違い無しと思っていた珠姫が、凛と
激突した。いきなり上段の構えから、左手一本で面を決めた凛。初めて一本取られ、勝気が
より強くなり焦った珠姫は、切り札「突き」を狙った。しかし当らず隙が出来た所に面を決められ
まさかの完敗。更に幽霊部員だった外山と岩佐が、ゲームセンターで暴力事件を起こし、室江
高校剣道部に暗い影を落とした。後日母親の墓参りに出掛けた珠姫。掃除をしてあげた後
「お母さん負けました。」墓前に報告した。(負けをプラスに変えなければ駄目!)
関東大会が終わり再び練習が再開された。1人で素振りをしている紀梨乃。その後に鞘子が
部室に現れたが、1年生達はまだ姿を見せていない。「こないだの大会で負けたから、皆モチ
ベーション下がってるんじゃない?」ストレッチをしながら、部の様子を気にする2人。しかし一番テンションが下がっていたのは、クビが掛かっていた虎侍。胴着にも着替えず、すっかりやる気をなくしていたのだ。「先生試合は沢山あるじゃないですか?勝って先生のクビを繋いであげ
ますよ。今ウチの部は良い意味でまとまっているのですから。」一度の敗戦で、落ち込まずに
現在の部の雰囲気が良好で、勝つチャンスはまだあると主張した紀梨乃。(負けたらクビって
もの凄くシビアだな。凛が出ない大会なら勝てるってしょぼい考えだ。)
励まされた虎侍は、再びやる気を出し、遅く来た1年生に「遅いよ!」と一言!ただ珠姫は
掃除で遅れて来ることになっていたが、都はバイトの手伝いを理由に休んでいた。(あの妖怪
店長が倒れたって、絶対嘘だろ。珠ちゃん遊びの剣道でも上段の様子を気にして。)敗戦の
ショックを振り払い、再び懸命に練習を開始した部員達。そんな時虎侍が放送で校長に呼び出された。事情が分からないものの虎侍は、とりあえず校長室に出向いた。(都にはもう剣道を
続ける気力は無くなっていました。やっぱり必死に練習しても勝てなかったからです。)
「外山と岩佐がですか?」2人が起こした暴力事件を聞き驚く虎侍。校長は2人が剣道部員
である事を確認した後「こういう問題が起きた時にはやっぱりねえ。連帯責任という声もあって
外山君が何かと暴力的な一面があり、剣道部1年ぐらい休部すべきという事も・・・・・」2人が
部員である以上、連帯責任を負う事になり、最悪1年休部という声まであると伝えた。「他の
奴らには責任無いですよ。おかしいでしょ。」机を叩き必死に抗議する虎侍。ただ2人は2年生に
進級してから公式・練習問わず試合に出場していなかった。「本当に2人は剣道部だったの?」
校長は改めて虎侍に確認した。(あーあやっぱりあいつにコンティニューから、こんな問題が
起こってしまった。アニメ編はちょっとシビアすぎる展開だと思いました。)
一方遅れて練習に参加した珠姫は、いつもみたいに面を放った。食らった勇次は違和感を
感じていた。「いいや別に。」いつもと同じだと主張する珠姫だが、やはり負けたショックを
ひきずり何かが狂い始めていた。(負けと暴行事件のセットが、上手く行っていた剣道部に嫌な影響を与えています。やっぱりダン君才能あります。ミヤミヤの練習に付き合っていたら、サト
リン得意の抜き胴をマスターしてました。ミヤミヤに教えようとするけど、これが後々・・・・・)
校長室から戻って来た虎侍は、処分決定まで数日の猶予があるので、それまでの部の今後
について一任された。「誰の為の部活だよ。」練習している陸上部員を見ながら考えた虎侍。
練習終了後に紀梨乃と鞘子を残し、事件と処分についての説明を始めた。「あの2人のせいで
何で部活1年間も中止しなければならないの?皆頑張ってるのに納得出来ない!」部活休止
処分の話を聞いた鞘子は、当然憤りを隠せなかった。ただ処分は正式決定では無い。外山と
岩佐は試合に出ていなかったので、既に退部したと口裏を合わせれば「剣道部とは無関係で
問題は無い。」という提案をした虎侍。これで学校側は説得出来ると考えた。
「それって嘘を付くって事ですよね?本当にそう決めていいのですか先生?」2人を切り
捨てる事が符に落ちない紀梨乃に、虎侍は最終判断を委ねた。それは部活は生徒が活動
する事であり、生徒の為に指導するのが顧問であると考えているからだ。そして最終的に
一番良い答えを学校側に報告すると約束した。「明後日までに選べ!部活を休止するか?
2人が居なかった事にするのか?」紀梨乃に明後日までに選択するように伝え、虎侍は
部室から出て行った。(2人の悔しさを露にした顔がもの凄く印象的でした。ユージ君は
珠ちゃんに違和感を感じていました。それは敗北が影響してるのは明らかです。)
段十郎は帰宅途中ファンシーショップを覗いて見た。そこには元気に接客している店長の
姿があった。都が嘘を付いたと知った後、必死に街中を探し回りベンチで何もせず座っていた
所を発見した。「キャリーに負けて、練習がつらくなったか?」優しく問い掛ける段十郎。「そうよ
あんなに練習したのに勝てなかった。」必死に練習してもキャリーに勝てずに、練習が無駄になったと思い、剣道を続ける理由がなくなってしまった。それでも「勝つまで続ければいい。明日
から一緒に練習しよう。俺抜き胴出来るようになったんだ。ミヤミヤにも教えてあげるよ。」何とか練習を続けて欲しいという段十郎の言葉。しかし「一生懸命頑張ったって出来ない事がある
って。どうしたって勝てない相手なら、剣道やっていても無駄じゃない。」剣道を続ける意味を
失ってしまった都は、涙を流して走り去ってしまった。(練習しても勝てなかった。しかもダン君は
めきめき腕を上げている。ミヤミヤの涙は悔しさが篭っていました。)
休部か存続の為に嘘を付くのか、選択を迫られた紀梨乃。道場に残り鞘子と話し合った。外山は部員をいじめ、岩佐はただくっついて何もしなかった。雰囲気も最悪だった剣道部は、男子
部員が辞めていた。そんな状況の中珠姫達が入部し、入れ替わりで部活に2人は顔を出さなくなった。ようやく初めて部活をやっていて楽しいと思った紀梨乃。2人の存在を部活から消せば
全て上手く行くが、心の中では「それでいいのかな?」という引っかかる思いがあった。(所属
していてもただ害を与えるだけの2人。いなくなって良い雰囲気で練習が出来るけど、やっぱり
部長としては、都合よく言って良いのかなという罪悪感があるのです。)
部活を終えても道場で練習する珠姫。男性相手に必死で勝とうとする気持ちを前面に出し
ながら、練習していた。違和感を感じた父親は練習後「珠姫お前は物心ついてから、剣道に
明け暮れてきた。だが無理に剣道を続ける事は無い。それは私も母さんも望んではいない。」
必死に勝ちだけを追求して来た珠姫に、冷静に見つめなおす時間を持つべきだとアドバイス
した。そして翌日珠姫は退部届の提出という形で、剣道から離れる事を決意したのだった。
敗北から剣道部休部。そして珠姫の退部!一致団結していた心がバラバラになっていく
室江高校剣道部。ラスト3回結末はどうなるのか?紀梨乃出す答えは?珠姫はどうするのか?
でもお父さんは、冷却期間を置いて見つめ直せとアドバイスしたのに、珠姫は辞めるという
決断をしちゃいました。勘違いしてしまったのでしょうか?