「私と清秋祭を一緒に歩いて下さい。」一美の言葉に応じたフィレス。人間も徒も関係無く

他人を愛する事に変わりが無いという事を理解し「ありがとう!」と言った。しかしそれは

ヨーハンを取り戻す為に一美・シャナ果てはヴィルヘルミナをも利用する、卑劣な作戦に過ぎなかった。フィレスは意識だけを宿した傀儡を操る自在法『風の転輪』によって、本体を隠し隙を

狙っていたのであった。間髪を入れず悠二の零時迷子を狙って手を伸ばす。しかし悠二から

銀の頭と腕が現れ、フィレスの身体を貫いた。

 「僕の体から何だあ?」声を震わせながら、信じられない状況に怯える悠二。銀は徐々に

全く何者か判らないフィレスの存在の力を奪い始める。それでもヨーハンを求めて手を伸ばす

フィレスをヴィルヘルミナが引き摺り降ろした。そしてシャナと宿敵を討ち果たす為、マージョリーもトーガ化し、悠二の目の前に現れ自在法を発動しようとしていた。(女の正念場今が麗しのゴブレットマージョリー・ドーの大勝負)一方フィレスは身体を貫かれても、未だにヨーハンを求める気配に変わりは無く、ヴィルヘルミナが必死に落ち着かせようとした。

 そんな中封絶が張られ学校の一般生徒が動けない中、何事も無く行動する人物がいた。近衛

史菜と執事の男性だ。彼らは、手首に光るブレスレットを身に付けていた。(また啓作は真竹が

傷付けられた状況と同じになりパニックになっちゃいました。)またバル・マスケの本拠地では

銀の身体(暴君)の製作者「教授」ことタンタリオンが「よほど大規模な大命詩篇(サブラクが

零時迷子に打ち込んだ自在法)が稼動してすかねえ?」と推測した。しかしベカテーは零時

迷子本来の持ち主が現れ、奪われない様に抵抗したのではと考えた。またベルペオルは

「偽りの器は役目を果たした。そろそろ切り上げ時かねえ?」と言った。(ここはこれから判る

話ですから、今はある程度推測込みです。バル・マスケのたくらみは一体?)

 マージョリーは銀の正体を掴むべく、自在式を利用し「悠二あんたの鋭敏な感覚で、掴める

だけ掴んで。」と命じた。その間に史菜は一美や啓作がいる屋上にやって来て、呪縛が解けた

様にブレスレットが壊れ空に舞い上がった。「近衛史菜?」驚くシャナを尻目に、史菜は錫杖型の宝具「トライゴン」を持いて自在式を破壊、抵抗するシャナを牽制した。(破壊力がもの凄い

のですよ。)「どうぞお引きを!」史菜は悠二の体から出た銀を零時迷子に戻し、トライゴンで

身体を貫き刻印を記そうとした。(一時封印って所でしょうか)当然シャナとマージョリーは黙って

見過ごすはずが無く抵抗しようとした。しかし嵐蹄”フェコルーが放つ自在法マグネシアの攻撃に晒され、一旦身を引かざる終えない状況に陥り、ヘカテーとフェコルーが姿を現した。(マグネシアは本来は防御用の自在法。ヘカテーと史菜は同一人物ではなかったか)

 「お早き回収を!」フェコルーが進言すると、ヘカテーも従った。シャナとマージョリーは自在に

操られるマグネシアの影響で中々近づけない。(フェコルーやりますわ)「偽りの器よ器を開き

私の元へ!」ヘカテーと偽りの器である史菜は、再び一体となるべく互いに両手を広げた。史菜は今までの思い出や記憶が徐々に消え、シャナ達はただただ見守る事しか出来ず、ヘカテーと

一体化され回収された。(まあ操り人形だったという事でしょうか?)「暴君の実体化の抑制と

零時迷子への刻印も完了した。」フェコルーは目的が達成された事実を述べ、ヘカテーは入れ物=悠二を分解し零時迷子を手に入れようとした。

 「そんな事はさせない!」シャナが悠二救出に必死の形相で立ち向かう。そしてヴィルヘル

ミナとマージョリーはフェコルー討滅しようと闘いに挑んだ。シャナとヘカテーの闘いは激烈を

極め一進一退の状況。その時悠二は突然力を失い空中から地上に落下して行くと、現れたのは零時迷子に封じ込められ、大命詩篇の影響で抜け出せなくなったヨーハンだった。

 「フィレス待たせてごめんね。」謝るヨーハンにフィレスは涙を流し抱き付いた。(僕が私が

会いたかったって、そんなコントはやめて欲しいです)しかし零時迷子を取り戻そうとヘカテーが

攻撃を仕掛けたが、それを尻目に空中に上昇していき、シャナも後を追う。(マルコシアスも

言っていたけど、展開がぐちゃぐちゃで付いて行けない)「やめて悠二が消えちゃう!」シャナの

心の叫びが空に轟く中、ヨーハンとフィレスはキスをした。「所定の目的は完了しました。余事は

また次の機会に。」ヘカテーは退却する意志を示し、フェコルーと共に戻って行った。

 一方吹き飛ばされたシャナは、アラストールの呼びかけで失いかけた意識を戻し、一時的に

ヨーハンの姿になった悠二を抱きしめた。「悠二・悠二」感情を表にし、涙を流しながら無事を

喜ぶシャナに「大丈夫僕は大丈夫だよ。」悠二は優しく声を掛けた。「あの場所に私も行け

たら。」地上で一美は、シャナと悠二が別世界にいると感じ、今までと同じ距離があると思った。

 フィレスはヨーハンから、もう零時迷子を取り戻す行為を「やっては行けない。」と言われ、ある

事を頼まれた。それはシャナ達には告げられない事であり、フィレス達にとっても公に出来ない

のであった。「フィレスどうして・・・・・・」ヴィルヘルミナは、共に行こうと考えたが「私には資格

が無い。」と言われ1人立ち去った。(親友であるフィレスと行動したいのはわかりますけど、1回騙されてる訳ですから、資格が無いのは当然でしょうか)

 バル・マスケの計画に巻き込まれた悠二は、これからの自分に不安を持っていた。「絶対に

悠二を守る。」シャナは封絶が無くなり、元に戻った御崎高校で決意を新たにした。一美は

フィレスからヒラルダと呼ばれる宝具を託された。まさに今新たな展開が始まろうとしていた。

 急展開過ぎて整理が付きませんが、とりあえずバル・マスケが零時迷子を使って暴君を

復活させようとしているようです。シャナは悠二を守り野望を食い止める事が出来るのか?