ユニオン・人革連・AEU三軍合同作戦「プロジェクトG」は、開始から15時間以上経過し、徐々に疲労の色が見えるガンダムマイスター達。デュナメスはグラハム率いるオーバーフラッ

クスに鹵獲寸前まで追い込まれ、キュリオスは人革連ソーマ達超武に捕えられ、ヴァーチェは

パトリック率いるAEUのモビルスーツ部隊に捕えられてしまった。そしてエクシアはアリーのモビルアーマーアブリスタのプラズマシールドの餌食になり、刹那は死を覚悟し絶体絶命!

 その時空中から新たなるガンダムが出現し、窮地を救いアリーは退却を余儀なくされた。新たなガンダムの名はガンダムスローネドライ「生きてる?大丈夫してるエクシアのパイロット君?」刹那の生死を確認したパイロットの名はネーナ・トリニティである。(釘宮理恵ちゃん登場)

 「お前は?」刹那は何者であるか尋ねると「私はネーナ・トリニティ。君と同じガンダムマイ

スターよ。この機体はガンダムスローネの3号機、スローネドライ。」ネーナは自己紹介をし、自らをガンダムマイスターと名乗った。その頃ネーナの言う通り、兄のヨハン・トリニティと次男の

ミハエル・トリニティも他のガンダムを救う為、行動を開始していた。

 「よしガンダムを本部まで連行する。指揮を取ったのはこの俺、パトリック・コーラサワーだ。」

ヴァーチェを行動不能に追い込み、誇らしげに指示を出すパトリック。しかしその前にヨハン搭乗のガンダムスローネアインが突然現れ、長距離砲のGNランチャーで確実にヘリオンを撃破し

ヴァーチェを拘束から解放した。(コーラの目論みは思いっ切り外れました)

 そしてキュリオスを行動不能状態に追い込み、移送中のセルゲイ率いる人革連の超武も

ミハエル搭乗のガンダムスローネツヴァイによる、GNファングの急襲を晒されティエレン部隊は

撃破され、さすがのソーマとセルゲイも攻撃をかわすのが精一杯だった。(ソーマちゃんは、アレルヤの事気にしてました。同胞がだからですよ)その後スローネアインは、デュナメスを行動

不能に追い込んだ地点のオーバーフラッグスを背後からGNランチャーで急襲。完全にフォーメーションを崩す事に成功した。「まさか他にも機体があったとは、聞いていないぞガンダム。」

グラハムはメンバーに撤退を指示し、ありえない他のガンダムの急襲に驚きを隠せなかった。

 「何だあの機体は?ハロ知っているか?」助けられたロックオンは、ハロに確認した。しかし

ガンダムスローネアインのデータは無かった。「どうやら間に合った様だな。スローネアインの

ガンダムマイスター、ヨハン・トリニティ。君の仲間のマイスターの所にも、私の兄弟が救出に

向かっている。」ヨハンは自己紹介をし、今ミハエルとネーナが救出に向かっている状況を説

瞑した。そして「ミッションをクリアーしたわ。」ネーナから連絡が入り、ヨハンはGN粒子を最大限散布し、離脱する事を命じた。(黒ハロキメエエエエエエエエエエエエエエエエ

 スローネドライから散布された赤いGN粒子は、広範囲に広がって行く。その様子は刹那達に

驚きを与えるのみであった。そして他のガンダムの出現は、AEU部隊の指揮を取るカティにも

伝わり、鹵獲に失敗した事実が報告された。「新たなガンダムは、粒子を広範囲に散布させると

いうのか?」カティはガンダムスローネドライの力を脅威に感じ、思わず机を叩いた。結果として

増援要請や本部との通信も不可能になった。(ソレスタルビーイングにも存在がわからないのに

出来る訳無いじゃないですかセルゲイさん!コーラは果たして無事帰還出来たのか

 ガンダムスローネの存在を知らないスメラギ達にも、無事4機のガンダムがタクラマカン砂漠を

脱出した報告が入った。「ミッションコンプリートですわねスメラギさん?」留美が言葉をかけた。

しかし予測には無かった結末。スメラギは結果としてミッションコンプリートし「予想が外れて

嬉しい事もあるのね。」嬉しい誤算を喜んでいた。一方三国の威信を掛けたガンダム鹵獲作戦

「プロジェクトG」は、まさかの新たなガンダムの登場で失敗に終わり。ユニオン・人革連・AEU

の首脳陣は頭を抱えた。(失敗ではないですこれは想定外の出来事で刹那達にも想定外

でした。彼らも全く知らされていないし、ヴェーダのプランにも無かった訳ですから)

 ソレスタル・ビーイングの監視者であるアレハンドロは、緊急に他の監視者を訪問した。ヴェーダの計画にも存在しなかった、ガンダムスローネはセカンドチームであると考えている他の監視者達に対し、アレハンドロは「3機のガンダムを了承するかどうかの是非を問いたい。」と提案

した。(今回の目的です)しかし「急ぎすぎだ。その前にソレスタルビーイングの活動を再評価

すべきではないのか。」という意見が出され、ソレスタルビーイングの武力介入の軌跡が、アレハンドロによって紹介され始めた。(あれあれ総集編ですか?それにしても日本は平和だなあ)

 ファーストミッションは、AEU最新鋭モビルスーツイナクトの発表会場への武力介入と条約で

定められた数以上のモビルスーツが、軌道エレベーター保持を目的に配備されている事実の

炙り出しだった。これはエクシアとデュナメスの活躍で大成功に終わる。もう1つは人革連の

宇宙ステーション「天柱」に攻撃を仕掛けるテロリストの壊滅。キュリオスとヴァーチェの活躍で

こちらも成功し、テロの未然防止を行う事で、理念と存在を世界にアピールした。そして発案者かつ創設者であるイオリア・シュヘンベルクが、戦争行為根絶のメッセージが全世界に発表

され、ソレスタルビーイングの存在は認知された。

 セカンドミッションは、セイロン島で起こった民族紛争への武力介入。紛争の裏には人革連

が所有する、太陽光発電のエネルギーチューブの安全を確保する目的があった。こうして

ヴェーダが推奨するミッションをチーム編成を変えながら、忠実にこなすガンダムマイスター達。

(実はトリニティ3兄弟も全部知っていて、ミハエルはもの凄く好戦的なんです!)

 順調に見えたガンダムによる武力介入だが、沙慈やルイスが宇宙に研修旅行に行き巻き込

まれたトラブルの際、プランには無かったアレルヤの独断行動による人命救助。これにはデュナメスの高高度砲撃能力を晒す結果になった。またモラリアでは刹那がアリーに姿を見せて

しまい、ミッションは完遂したものの、監視者の中には除名を推奨する者も現れた。ただ拒否権を発動するには、全会一致が基本なので不問となった。

 こうした行為によりソレスタルビーイングの武力介入に対する考えは、賛成と反対の真っ二つに分かれ、反発する者達はテロという卑劣な行動で、抑止しようとした。ただ世界の諜報機関が

国際テロネットワークが暗躍しているという情報提供により、ガンダムが組織を壊滅させ、早いうちに決着する事が出来た。しかし大国はソレスタルビーイングを受け入れず、人革連はプトレ

マイオス急襲に見せかけたガンダム鹵獲作戦を実行し、失敗に終わったもののヴァーチェは

真の姿であるガンダムナドレの存在を知られてしまった。またアレルヤは、同じ超兵である

ソーマの脳量子波の影響を受け、キュリオスを鹵獲寸前のピンチに追い込んでしまい。まだ

見せるべきでない武器の存在も知られてしまった。

 監視者の中でもアレルヤが、ガンダムマイスターに相応しくないという意見が飛び出した。しかし超兵帰還施設破壊のミッションを発案し、コンプリートした成果に免じ不問となった。同様に

戦術予報士としての能力を疑われたスメラギも、罷免にすべきという意見も出たが、全会一致

せずこれも不問となった。ただ今回のプロジェクトGは、3機のガンダムが登場しなければ、鹵獲

された可能性が高いという結論に達し、ガンダムスローネの存在を了承するという意見が、監視者全会一致で認められた。ただミハエルとネーナは暴走しそうですけど、兄のヨハンは人格者

みたいで、彼らを抑える動きもあるみたいです。次回はトリニティ3兄弟が、プトレマイオスの

クルーと接触します。なにやら波乱の匂いがします。