火星にあるアーシムの居城に乗り込んだジンとギオは、様々妨害にあっていた。トアは
アーシムにジンに危害を加えない様に哀願したが、全く聞き入れられず逆に「愛の力を見せて
もらおうか!」などと挑戦的な言葉を言われてしまう。それでも妨害に会いながらもようやく
ジンとギオはアーシムの所に辿り着いた。ただギオの前にはガーネットが立ちはだかり、ジンにはアーシムが攻撃を加えた。その時動けないトアが、CSSから脱出に成功。驚いたアーシムに
強烈なパンチを見舞うジン。こうしてトア救出に成功したが「愛の力か面白い!」不敵に笑い
決して諦める気配は無かった。(やっぱりアーシムは変態王子様)
「ガーネット!」アーシムの命令に従い攻撃を仕掛けるガーネット。しかしその前にはギオが
立ちはだかり、何とかジンとトアを逃がそう1人剣を交え、一進一退の攻防を繰り広げる。その
様子に業を煮やしたアーシムは「何を遊んでいるんだ。見せてやれお前の真の力を!」と命令
した。実は15年前アーシムはドラゴンとレゾナンスしていた。そのコミュニケーターこそ、ガーネット・マクレーンなのだ。そしてギオを剣で突き刺した。(すげえのは巨乳だけじゃないな)
「ジン!」やばいと踏んだアキラが逃げる様に促すが、みすみすガーネットが見逃すはずが
無く「大人しくアルブムを渡せ!」と剣を向けられながら脅されたジン。「トアは俺が守る!」
身体を張ってトアを守ろうとする様子を見てガーネットがキレた。しかし再びギオが立ちはだかり
剣を受け止めると、渾身の力でガーネットの顔や腹を殴り天井まで吹き飛ばした。突破口が
出来た隙に、ギオとマキナは脱出に成功。アクチュアライズし地球に向けて飛び立った。
ただギオの身体は傷ついており、血を流しながら飛行していた。「この先にジルアードの
資源採掘鉱がある。そこに行けば空気と水もあるぞ!」アキラはとっさに身を隠し、ギオを治療する最適な場所を発見。ジン達はそこに向かった。しかしアーシムはギオとマキナの目的地を把握。本気でトアを取り戻そうと、再びダメージを受けたガーネットと共に追撃を開始した。(しつ
こいなあ全く!マジでうざい。自重しろ変態王子)
ISDAでも3体のドラゴンが火星に存在する事実を確認する中、ギオとマキナはアキラが見つけた資源採掘プラントに立ち寄った。「ジン私がやってみる。」非常に傷ついているギオを治療
しようとトアが名乗りを上げた。傷口に手を当て自らのエネルギーで治療するトア。その様子を
固唾を呑んで見守るジン達。そして必死に力を入れギオの傷を回復させようとするトアは、信じられない力を発揮。みるみるギオの傷を塞ぎ治療に成功した。(やっぱり凄いなあオリジナル
ドラゴンは、地球産とは大違い)
無事ギオの傷を癒したトアは「あなたはいつも私を守ってくれる。だから今度は私があなたを
助けるわ。」と言った。しかし特殊能力を使った影響は皆無では無く、疲労から自分が倒れそうになってしまった。「じゃあここで休むか!」ジンは休息を取る事を提案すると「温泉でも入り
たいなあ。」アキラは自分の願望を口にすると、ちょうど良い所に水資源採取場があった。まさに
天の恵み、降って来た温泉であった。(ちょうど良すぎるでしょう。おっぱいフラグ立ってます?)
ジンとギオは月でプールに入った以来また一緒に温泉に浸り、溜まった疲労を回復させて
いた。一方トア・アキラ・マキナは温泉を満喫しながら、つかの間の休息を楽しんでいた。「つい
こないだまで宇宙に出たのが初めてだったのに、ギオがいなかったこんな所まで来られな
かったよ。トアを助ける事だって出来なかった。皆ギオのおかげさ、感謝している。ありがとう
ギオ!」ジンはトアを助ける共通の目的で宇宙に向かい、一緒に戦ったギオに感謝の言葉を
掛け、互いの右手を握り合った。そして今後も2人でトアを守り抜くと決意した。(ギオは任せられないのは判ります。ジン1人ではまだまだ!裸の男が友情と信頼を確認するとは。)
「ギオを直している時、背中が光ったのを見ちまったんだけど、あれ何なんだ?」アキラは
トアがギオを治療している最中の異変について指摘した。「あの力を使うとああなるの。ただ
それだけ!」トアは最初誤魔化していたが、マキナはしっかりと秘密を知っていた。ドラゴンの
寿命は人間と比較してもはるかに長い。しかし不死ではないドラゴンに「精根」と呼ばれる紋章が背中に浮かぶと、死が近づくている事を示していた。つまりトアは長く生きられないのだ!
「お願いジンには知らせないで!」トアは秘密を知ったアキラに哀願した。元来オリジナル
ドラゴンは、タナトスの一部。地球産ドラゴンを連れ帰った時、自らの命が尽きてしまう。それは
生まれ持っての運命なのだ。(ジンを悲しませたくないのです。優しいけど、それでは駄目だと
思うのですよ。運命は乗り越えられるのだから!)
トアの話を聞いたアキラは、マキナに対する自分の気持ちを話し始めた。最初レゾナンスし
パートナーになった時、姿は人間であっても恐怖を感じていたアキラ。しかし自分には無い容姿
や性格女性らしさなど自分の持っていないものを持つ、全く正反対のマキナにアキラは憧れを
抱く様になって行った。しかしすぐに打ち解けた2人は、まるで竹馬の友として振舞い大の
仲良しになり、マキナが好きになっていった。それでもアキラには「やっぱりマキナは人間じゃ
ない。ドラゴンなんだって!」という気持ちもあり、ドラゴンを好きになるのはおかしいと思う
事もあった。しかしジンに出会い「トアに会いたい!」気持ちを見せられ、ジンと一緒にいれば
人間とドラゴンの関係に新しい兆しが見えると思った。その新しい関係の象徴が、ジンとトア
である。2人は人間とドラゴンの関係を超え、互いに信頼し愛し合っている。だからその姿を見たアキラは、心に残っていた「人間とドラゴンを隔てる壁」は既に無くなったのであった。
「運命なんてジンと一緒にぶっ飛ばしちゃえよ。」アキラがトアを励ました後、合流したジンに
「結婚式を挙げろよ。」と呼びかけた。「でもなんでこんな時に?」ジンは乗り気では無かった。
しかしアキラの話を聞いたトアは「私とじゃ嫌?」とすっかり乗り気だ。(ギオは結婚式を知らなかった。マキナの運命を乗り越えるおまじないというのは、良い表現です!)そしてマキナが氷で
作った指輪を受け取り、ジンはトアの指にはめた。「アキラありがとう!」感謝の言葉を掛ける
トアがジンに指輪をはめようとした時、拍手する音が聞こえた。
「お遊びはここまでだよ。余り僕を舐めないで欲しいな。」アーシムが現れ、ガーネットが
切りかかった。「よせ!」アキラはトアの前に出て切られてしまった。しかし攻撃を仕掛ける
ガーネットをマキナが肘打ちを食らわせた。「見届けられなかったなあ。2人でドラゴンと人間の
新しい歴史を。作れよ!マキナ・・・・・・・・・」アキラはジンとトアの未来を見る事無く、若い命を
散らせてしまった!「うははははは始まるぞ暴走だ!」高笑いするアーシム。一方マキナは
アキラを殺された怒りで暴走を開始したのだった。まさかアキラが今回で死ぬとは、思いません
でした。次回はアーシム・ガーネットとの決着編です。