今回の作品は、今までとは一風変わった内容でした。まず今回の依頼人は、不登校の少女沢井茜です。
彼女は、いつも訪れてくる担任の深沢の存在が重荷になっていて悩んでいた。しかし彼女にもよりどころに
なる存在がいた。茜は自分のハンドルネームをアネモネとして、メルトモであるcheppoとメール交換していた。そのメールが茜にとってとてもかけがえの無いものであった。そんな中で茜は地獄通信にアクセスして深沢を地獄に流そうとしようとしていることをcheppo相談する。cheppoもいいんじゃないですかと言った。そして深沢の名前を地獄通信に書き込んでアクセスします。
実は深沢も教頭からプレッシャーを不登校を出さないようにしないと学校の名誉にかかわると
プレッシャーを掛けられていた。深沢は、自分の立場しか考えていないので形式的に茜を不登校に
しないようにさせていた。そうして茜の自宅を訪問することになり1対1で話し合いをすることに
なった。茜は「私は、学校で人に合わせて行動するのがつらくなっている。それが間違っていると
しても合わせないといけないことが重荷になっている」「先生は、私のためではなく自分の立場ばかり考えている、私の気持ちはわからない」とぶちまけた。それを聞いた深沢切れましたが、茜に
自分の本当の気持ちを告白します。「俺は、教頭にお前のことを言われたからここに来た。対面ばかりで嫌になった。」と言った。それを聞いた茜は自分のことが正しいのかわからなくなった。それを
知った深沢もです。
そして翌日茜は学校にやって来た。茜は、深沢が気持ちを打ち明けてくれたからと言った。そして
cheppoにメールで報告したのですが、そこで茜はcheppoが深沢であることを知ってしまう。放課後
深沢と茜が2人で話をします。アネモネが茜であると知らなかった深沢は、メールをはけ口にして
いた。一方茜もメールのやり取りで自分が救われていたと伝えて、深沢の名前を地獄通信に書き
込んだことを告白した。深沢は、自分を地獄に流してくれと依頼した。彼もまたまじめすぎる性格で
何もかもが嫌になって楽になりたいのです。つまり自殺することで楽になりたいと同じですね。
茜は深沢と教頭とのやり取りを見てわら人形の赤い糸を抜いてあいと契約した。深沢は地獄に
流される途中、茜の死後の末路について聞かされる。自分のしたことが安易なことであることを
知った深沢はショックを受けるが、茜は「地獄に私も行くから地獄の底で待っていて」と言った。
あいは深沢や茜の態度に疑問を持ちますが、「当人達がよければそれでいい」と祖母から聞かされます。地獄が極楽であると思う人もいるのですね。よほど現世の方がつらかったのでしょう!
またあいとつぐみはやっぱりリンクしていますね。来年からの2人の関係がどうなるのか楽しみに
なりましたね。