先月新聞の新書案内にあった本を
図書館へリクエストして借りて読みました
この本は
死を哲学する
死の科学
死の文化的考察
死と儀礼と考
身近な人を葬るー死の考現学
専門性の高い著名な方が文を寄せておられます
養老孟司氏 ヨーロッパの墓を巡って思う事
岩瀬博太郎氏 法医解剖の現実
小林武彦氏 生物の死と老い
人はシニアの存在が集団を強くし、人間の寿命が徐々に延伸
人間が長生きになったのは「おばあちゃん仮説」があり
チンパンジーは長い毛があるために子供はしっかりとしがみつける
人間は毛が退化したことにより2~3年は誰かが抱っこしていたりして育てる
若い人だけの集団よりもシニアのいる集団の方が
話がまとまる。動物にはシニアはいない。
小池寿子氏 死に対する日本人の姿勢には二重性
自分の死(一人称)を語るとき「死んだ後はわからない」と答える
身内の死(二人称)を語るとき「○○さん、天国で待っていて」と言うように
霊魂信仰になる
他にも現代のお墓文化であるとか、現代日本のお墓事情、在宅看取りの実際
デジタル遺品を遺品を考える、遺族として自死に向き合う、火葬場の現在
勿論グリーフケアについても書かれていました
とても思い内容ではありますが
歴史と今と未来について考えさせられました