あざみ

「考えるの嫌いなんだ。考えるの嫌なんだ。何も考えずに、素直に質問したり、助けを求めたりすればいいんだ」

 

佐倉シノブ

「そうそう」

 

あざみ

「それなら聞くけど、佐倉さんって無意識への借金を返せ! っていうけど、他人が抱えている借金の返済に協力するのはどうしてなの?」

 

佐倉シノブ

「他人は鏡だから。他人を見て思っていることは、自分自身に思っていることでもあるんだ。俺はあざみさんが無意識への借金を貯めていると思っているけど、俺自身が無意識への借金を貯めていると思っているんだよね」

 

あざみ

「なるほど」