中山七里さんの嗤う淑女シリーズ『嗤う淑女二人』が文庫化されました。私は本は基本、文庫化まで待ちます。


初めて『嗤う淑女』を読んだ後は、あまりの悪女ぶりに少し胸焼け。イヤミスは面白いけど、心の元気が無い時は読めません。
悪い人間を貶めるのはわかりますが、何の悪意も無い人間を巻き込みすぎ。
う〜ん…ちょっとキツイ、が感想でした。


『ふたたび嗤う淑女』が文庫化されたのはコロナ禍。世の中が暗く感じて私は読む本もイヤミス系は避けていました。題名からして絶対にイヤミス系のこの本。しかし、中山作品はやっぱり購入してしまいます。そして購入したのに、読む気になれずにしばらく封印。 凝視

少し世の中が落ち着いてからようやく『ふたたび嗤う淑女』に手が伸びました。

しかし…ここまで悪女だとサイコホラーとかイヤミスとかではなくもはやブラックコメディかと。蒲生美智留が笑うせえるすまんの喪黒福造と化し、
「オーッ、ホッ、ホッ、ホッ」とお決まりのエンディングの高笑いが重なります。
そう思うと悪女ぶりもなかなか楽しい。
(性格悪くなりそう)


そして今回『嗤う淑女二人』
こちらは購入して直ぐに読みました。
有働さゆりとのタッグ。七里先生、そこまでやっちゃいますか。やり過ぎ感が否めませんが、もうどんどんやって下さいという感じです。

最後は続きがありますよ~ということですね。
これ以上、何するの?

そして一言

「どこが淑女じゃ〜!」

次作も楽しみにしています。