第9期 叡王戦 第5局


いよいよ最終局です(持将棋でなければ)。
防衛か初タイトルか。
藤井叡王は3日前に棋聖戦を行ったばかり、相変わらずお忙しい。移動だけでお休みする間が無かったのでは。疲れがない訳ではないはずです。


山梨県甲府市 「常磐ホテル」にて

第5局は振り駒
歩が3枚

藤井叡王の先手となりました。

対局開始


藤井叡王、初手2六歩からパタパタ手が進み角交換となりました。


藤井叡王は、玉が9九にもぐり込み穴熊に


2筋の歩が突かれ歩交換後、藤井叡王の飛車は2六に



伊藤七段、58手目4九角
ここで止まらずに進んでいた手が止まりました。


藤井叡王、15分の時間を使い5六角


その後、進み伊藤七段は3七にと金、3八に馬が


再び角交換が行われます。

藤井叡王、77手目の6六銀直 ✨✨✨✨✨✨
5分で指されます。ただ捨てとも思われるAIベストです。素晴らしい! (後に桂馬を打つための手だそうですが、そんな手見えません)
伊藤七段、長考に


その後は


飛車を切ったりしながら、
徐々に藤井叡王がリードを広げます。
いつもながら正確な指し回し。


ほぼベストを指してリードを広げていた藤井叡王、ここで分岐点が
105手目のベストは3四金でしたが、これを指せませんでした。


ここから藤井曲線が乱れ始めます。
105手目は6六銀を指して評価値が下がります。


ここぞと伊藤七段、8六歩を突きます。


この手に藤井叡王、終盤で30分以上の考慮


ベストの3四金を再び指せずに同歩と応じ…
時間は残り13分、伊藤七段は直ぐに8七歩
ついに評価値が並びました。
流れは完全に伊藤七段へ…


伊藤七段のペースとなりました。
藤井叡王は時間がどんどん無くなり、苦しくなります。

気付けば、伊藤玉は固くなり、藤井玉は追い詰められます。
藤井叡王は1分将棋に。
苦しい受けが続きます。


苦しい状況でしたが、1度逆転のチャンスが!
ここでのベストは5五桂でしたが、藤井叡王はこれを指せませんでした。


藤井叡王が指したのは6四桂
評価値が大きく伊藤七段へ


お互い1分将棋となりました。


藤井叡王の攻めのターンが来て、王手をかけ続けます。
伊藤七段は間違えずにかわしていきます。


苦しげな表情の藤井叡王…


もう、伊藤玉は詰まない…


156手をもって、藤井叡王の投了となりました。


見たことのない藤井曲線…キョロキョロ


新しい「叡王」の誕生です。
伊藤七段、強かったです。
おめでとうございます 👏👏👏✨✨✨✨


藤井さんは、七冠となりました。


全てのタイトルをずっと独占するのは藤井さんでも不可能で、タイトルはいつかは失うものと思っていました。それが伊藤七段の可能性が高いこともわかっていました。でもこんなに早いとは考えていなかったので、少し驚きの結果です。

でもこれでタイトル奪取に挑戦していく、挑戦者としての藤井さんの対局が観れる楽しみが増えました。 

藤井さん、まだまだタイトル戦は続きます。
本日も素晴らしい対局でした。 💫💫💫💫

お2人の2強時代となるのか、渡辺九段世代の方が踏ん張るか、さらに若い世代(藤本五段たち)が頭角を現してくるのか、将棋からまた目が離せなくなるのでした。


心配なのは、クラファンの「八冠ピカチュウ」
八冠のままで届きますよね。
今度いつ八冠が誕生するのか分かりません。買っておいて正解でした!
来年リベンジマッチになると嬉しいな。


第9期 叡王戦 第5局
素晴らしい対局をありがとうございました。
✨✨✨✨✨✨💫✨✨✨✨✨✨