第95期 棋聖戦 第1局
藤井棋聖は初の永世称号(もちろん史上最年少永世称号の記録更新も)のかかる、山崎八段は初タイトルのかかったタイトル戦。
藤井さんが『棋聖』という初タイトルを史上最年少で取ってからもう4年も経つのだとちょっと驚きます。時が経つのは速いです。コロナ禍に私が将棋を観始めた時期と重なります。
挑戦者として渡辺棋聖(当時)との対局での、渡辺棋聖の16連続王手や、藤井七段(当時)の3一銀は伝説となりました。私は初心者中の初心者でしたから将棋に詳しい息子の解説付きで観ていましたが、17歳でのタイトル奪取という事実だけでなく、その強さ、すごい手を指す決断力は衝撃でした。
山崎八段は、何が起こるかわからない不思議な棋士さん。そんなキャラなのでファンも多くいらっしゃいます。タイトル戦は2009年から15年ぶりの2度目(もっとあるのかと思っていました)だそう。少し前にはA級棋士でしたし、今期は大活躍しています。渡辺九段、永瀬九段、佐藤天彦九段に勝利して得た挑戦権。楽しみなシリーズです。
藤井棋聖との対局は今までに2局しかなく1勝1敗。もっと対局していそうなのに。直近の2018年には藤井棋聖が勝っているそうです。
前夜祭にて
山崎八段「挑戦者になってしまった山崎隆之です」との自己紹介。山崎八段らしいくてファンが多いことも頷けます。🤭
「最後の挑戦」みたいな発言もあり、何だか応援したくなります。
対局
千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」にて
振り駒の結果
「と」が3枚。
山崎八段の先手となりました。
【対局開始】
相掛かりに
山崎八段、37手目に謎の7五歩
藤井棋聖を考えさせますが、評価値は藤井棋聖に傾きます。
藤井棋聖はほぼベストを指し、山崎八段は「ちょい悪」と言われるベストではなく悪くしても相手を惑わす手を指していっている感。
藤井棋聖、6三角を打ち込みました。
評価値はかなり藤井棋聖に傾きました。
山崎八段は、1七角を打ちました。
際どい攻防が続きます。3筋での戦いがおきます。
お互い駒を取り合い、角が前に出ていきます。
藤井棋聖、ここで思い切った手、4七銀
山崎八段は金取りを無視して2筋に飛車を走らせました。評価値はともかく、かなりの迫力。
藤井棋聖、走ってきた飛車はかなり怖いですし角も香車を睨んでいますが、それをスルーして攻めて4八銀不成で金を取ります!
すごい決断!
これだから藤井棋聖の将棋が面白くて好きなのです。
形勢は藤井棋聖が優勢ですが、目の離せない終盤の入り口です。
しかし…
何とここで、本日はピアノ・リサイタルのあるオペラシティへ移動しなければならない時間となってしまいました。 チケットを取ったのは私。
ピアノ・リサイタルを楽しむのだ! 🎶
勝負を気にしながら移動 🚃(移動中はスマホを観ません)
JRからの京王新線への乗り換えって大変…
東京オペラシティ・コンサートホールへ到着
棋聖戦どうなっているかな…
スマホを開きます。
まだ終了していません!
山崎八段は1分将棋になっていました。
もう最終盤です。経過はわからないけど、藤井棋聖が猛攻の様子。
82手目、8五歩 ノータイムで指してます。
山崎八段の投了となりました。
ミステリーで言えば、犯人は判ったけどその動機や犯罪のトリックが判らないような、何ともむず痒い感じ。1番美味しいところを見損ねた。😵
勝負がはっきりしたので、この後はピアノ・リサイタルを存分に楽しみました。
しばらくは将棋のタイトル戦とコンサートは被らなさそうです。
気を付けなければ。
最後まで動きませんでした。
どういう意図だったのかな…。
棋譜解説を観て、対局を振り返ってみます。
第2局も山崎ワールド、藤井将棋を楽しみにしております。