今年度の最初のタイトル戦
第9期 叡王戦 第1局

豊島九段との名人戦の事ばかり頭にあったけれども、こちらのタイトル戦が先ず開幕。キョロキョロ

先日2023年度の第51回将棋大賞の発表がありました。最優秀棋士賞は藤井叡王、優秀棋士賞は伊藤七段。当にこのタイトル戦は将棋界のトップに君臨するお2人の対決。3度目のタイトル戦。今年度の開幕に相応しいカードです。🎶

私が良さの解らなかった棋王戦の持将棋だった第1局が升田幸三賞を受賞。将棋は奥深い…。

伊藤七段は最多賞も受賞しましたし、この叡王戦も優秀棋士賞を競った永瀬九段との挑戦者決定戦を制しての挑戦、熱戦が期待されます。

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叡王戦 第1局
振り駒の結果 藤井叡王の先手となりました。

対局開始


伊藤七段、堂々と角換わりを受けました。


序盤は時間を使わずに手が進みました。

63手目、2筋、5筋のどちらから仕掛けるか藤井叡王24分の長考。
2筋から仕掛けました。



お昼休憩を挟み、伊藤七段も時間を惜しみなく使います。長考合戦に。
息が詰まります。

お2人とも、候補手の評価値がどれもそんなに変わらない序盤にもなぜそんなに時間をかけて考えるのでしょうか。深いです。😵‍💫

71手目、藤井叡王71分の長考で2二歩


それを受けて伊藤七段も72手目、2八歩に47分の長考で残り時間が並びます。


ここは同飛一択だと思うのに73手目、藤井叡王22分の長考の上同飛
その先を考えているのか、他の手があるのか…長考の理由を知りたいです。



開始からほぼ互角の状態から伊藤七段が少し抜け出しましたが、82手目5筋を歩で受けてまた互角に。

ベストを指さなければ評価値を落としてしまう難解な終盤となってきました。
残り時間がお2人とも徐々に減っていきます。

藤井叡王87手目、4一角!


これに対して正解以外かなり評価値を落としてしまう際どい場面、時間を使いましたがベストの4三金上を伊藤七段が指しリード。
素晴らしい! 👏👏


ところが落とし穴はありました。
伊藤七段、94手目に銀取りでしたが評価値を落としてしまう5五歩を指しました。
8七歩成が正解だったようです。


ここで藤井叡王逆転です。

99手目
ベストの8四歩を指さなければ再逆転の難しい場面。
藤井叡王ベストを指されます。
👏👏👏


藤井叡王が藤井曲線を描き始めます。
伊藤七段、苦しくなり時間も無くなります。
伊藤七段は1分将棋となりました。

藤井叡王、一直線
105手目、出ました!飛車切り!


107手目、藤井叡王が6三銀と指したところで


伊藤七段の投了となりました。


本当にすごい熱戦でした。
対局終了後は脱力感…😵
終盤の緊張感は半端なかったです。
藤井叡王の終盤力、(相手玉が)詰む(自玉が)詰まないの判断力には恐れ入ります。

第1局目から大盛り上がり、2局目以降も楽しみです。
不二家のお菓子が頭に刷り込まれる叡王戦。ニコニコ

藤井叡王、伊藤七段、お疲れ様でした。
素晴らしい対局をありがとうございました!
✨✨✨