数年前のこと。
仕事関係でお付き合いある女性が、マンモトーム生検の体験談を詳しく話してくれたことがありました。
私は痛みに弱いので、あまり知りたくなかったその情報は事細かに永遠に終わることなく続きました。
とにかく拷問のようで数日辛かったと熱弁されたおかげで私は軽いトラウマとなり、そんな恐ろしい事は絶対したくない!するもんか!と当時、心にかたく誓ったものでした。
ここから先は、私の体験談です。
苦手と思われる方はご遠慮くださいね。
2024年5月某日。
悪性の疑いが出た私に先生は言いました。
「針入れて早いとこはっきりさせよう」
ああもしやそれは😨
あの恐ろしいトラウマがよみがえった瞬間でした。
先生自ら内線をかけ、
2日後に生検予約をGet。
あの日かたく誓ったはずの虚しさといったら、、、
「その検査... 痛いですか?
(知ってる、痛いんでしょ...😱)」
「局所麻酔するから大丈夫だよ。
痛みより40分くらい同じ態勢でいることが
少し大変かなぁ」
「同じ姿勢なんて全然大丈夫です!
(なぁんだそっかー 痛みさえなければ大丈夫ー🙌)」
私は簡単に(単純に)トラウマを克服し
当日を迎えたのでした。
マンモトーム生検(乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術)とは
:マンモグラフィーのみで見える小さな病変に
対する検査。
マンモグラフィーで石灰化を確認しながら、
針で石灰化を 採取します。
:病変を見失わないため、病変採取部に、
チタン製のマーカーを留置する場合があります。
マーカーは入れたままとなりますが
MRIなどの検査や空港などで金属探知機に対する
影響はありません。
患者の状態、病院・医師によって違いがあるかと思います。
生検当日、
4時間前までに食事を済ませ水分摂取のみ可でした。
予約時間より約1時間余裕を持って受付を済ませると早めに検査室に呼ばれ、上半身は検査着に着替えました。
まずベッドに乗り、横向きに寝た姿勢で疑いのある方をマンモグラフィーに挟まれます。マンモグラフィー特有の痛みはありませんでした。その状態で位置を決めてもらうのですが、私の病変は先生曰く非常に難しい様子と位置にあるので手間取ることに。
女性ばかりの技師さんや看護師さんが5人がかり。
もちろん皆さん初対面。
恥ずかしいを通り越え、申し訳ないくらい位置が決まらず時間が過ぎていく。
その間ずっと私は天井だけ見てる状態。
皆さん気遣いある言葉で声で明るく話し掛けてくださったので、不安はありません。しかし、なかなか位置が決まらない。
最後の手段?180度回転させてみようとなり、看護師さんの号令でベッドをぐるりと回転。マンモグラフィーを何度も挟み直し、ようやく位置が決定。
動くことがないよう、背中まで固定されました。
ここまで40分以上かかったと思います。
「ほいこさーん、○○(
主治医のお名前)です。
意外と早く位置決まったね~
僕はもっと時間がかかると思ってたよ」
「先生来てくださったんですか?
今日は先生の担当曜日ではないから他の先生が
いらっしゃると思ってました。
ありがとうございます。心強いです」
「そんなこと言ってくれるのかぁ 嬉しいなあ」
天井を向いてる私に
消毒で肌が荒れないか、2種類の麻酔の説明など
何かと細かく言葉をかけてくれる主治医。
看護師さんたちとも明るい会話で、無機質な検査室の雰囲気を和らげてくれているのがよくわかります。
主治医の説明どおり
1つ目の麻酔は、胸にチクンと採血する時くらいの僅かな痛み。
2つ目は更に奥に入れますが痛みはほとんどなく、何か重たいものがドロ~ンっと入ってく感覚。
下を向けば施術が見れたと思いますが、私にそんな恐ろしいことは出来ません。
ただひたすらに天井を見てるだけ。
ここからいよいよ本番です。
「今から針を入れて少し引っ張られるように
感じると思うけど、痛くはないからね。
ではいくよ」
「はい。
?
う
う
う
ぅ」
(痛いいぃ)
↑心の声
「えっ!!痛いの? 続けて大丈夫そう?」
「が、がまん...します...」
「いやいや我慢するんじゃかわいそうだ。
麻酔追加するからね。まずまた消毒してからね。
いくよ、大丈夫?」
「いま消毒されましたか?
麻酔の針も全くわかりません」
「よし!じゃあ大丈夫そうだね。
次はバネが弾くような衝撃があるから
びっくりしないで
3、2、1でいくからね」
病変を見失わないため、病変採取部に、 チタン製の極小マーカーを留置する事は事前に説明を受けていました。マーカーは入れたままになります。日常生活はもちろん、MRIなどの検査や、空港等で金属探知機に対する影響もないそうです。
「じゃあ今からいくよ
びっくりしないでね
3、2、1」
「はい。
?
う
え
え
え
ぇ」
(痛えええぇ)
心からの雄叫び
私ほいこ、麻酔が効かない女でした。泣
(歯医者さんの麻酔は効き過ぎるタイプ)
その後も針を入れる度、激しい痛み数回。
何とか乗り越え、
生検終了。
先生が止血して、皮膚に少し飛び散った血液まで丁寧に拭いてくれました。
これも病院によって違いがあるかと思います。
先生は止血を終えると、天井を見たままでいる私に見えるよう、今から使うテープやガーゼ等一つ一つ順に説明しながら処置してくださいました。
上記4にある圧迫は、“俵”と呼ばれる形のしっかりした固さの発泡スチロールのようなものを胸の上部に当て、包帯状のテープで強めに圧迫しながら止めます。
このテープの粘着は刺激が強くかぶれやすいとのことで、肌が弱い私には剥がす時間を1時間早めて想定、それぞれ剥がす順番をゆっくり説明してくれました。
処置が全て終わると「この後しばらく別室で安静にしていただきますね」と看護師さんに言われ、キャスター付きベッドに寝たまま検査室を出ることに。
先生をはじめ、皆さんには本当によくしていただきました。深々と頭を下げてお礼が言いたかったのですが、仰向け状態なのでそれはムリ。そこで感謝の気持ちを最大限込めた指ハートしながら「ありがとうございました~」。皆さん気づいてくれて、お互いに指ハート交換♡♡ ハートが飛び交う感動のフィナーレ(ただ検査室を出ただけ)となりました。
看護師さんにベッドを押してもらい、廊下や待合室を通り、別室到着。
血圧を測られ、人差し指をパルスオキシメーターに入れられ、
「このまましばらく安静にお休みくださいね。
何かありましたら近くに看護師がおりますので
お声掛けください」
私が休んでいる合間、別の看護師さんが近くで書き物をされてるなぁと思っていたら、
「先生から先ほどご説明あったこと、
順番に書いてみたのでよかったらどうぞ」と
皆さんお忙しいのに、どうしてこんなに優しいの~
その後主治医が様子を見に来てくれました。
「先生、麻酔っていつ頃切れるものですか?」
「そろそろ切れる時間かな。痛くなってきた?」
「痛くはないんだけど何となく...
切れた感じがします」
「痛み止め処方するからね。
痛くなったら飲んで」
その後も痛みはなかったので、一度も痛み止めは飲まずに済みました。
つまり痛み(しかも衝撃的な)は、
局所麻酔した施術中だけ。
局所麻酔が切れた以降
痛みはありませんでした。
私のからだ、どういうこと?
生検の傷跡は、ちょっと引っ搔いちゃった?程度の細い線が5㎜ほど。生検後の痛みは全くないし、翌日には水圧の強いシャワーも問題ありませんでした。
むしろ、こんなに小さな範囲であれだけの事を繰り広げていたなんて信じられないくらい。
とにかくよく頑張った私。
(まだスタート地点)
今夜も来てくれて
ありがとうございました
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