たまに
「私が目をつけたインディーズとかってぇ~
あとで絶対売れるんだよね~」
などと名プロデューサーきどりの人間がおりますが…
おいおい…あんたが発掘して育てて売り出したわけじゃ
ね~だろ~が
でも、私の中学生時代の同級生Jちゃんは本物でした。
中学時代…もう20年も前の話になるんですね…
隣町に大型の団地を開発していて、そこの中心に
ショッピングセンターがオープンしたときの話です。
オープニングセレモニーにありがちなタレントのトークショーが
企画されていて、当初の出演者は片岡鶴太郎さんでした。
当時は「俺たちひょうきん族」が大ヒットを飛ばしていて
当然鶴ちゃんも大人気
私も子供心に見に行きたいと思っておったのですよ。
ところが、どこから情報を仕入れてきたのかJちゃんが
「明日、鶴太郎は忙しくて来れないみたいよ。」
と言いました。
「え?じゃあ、イベントなくなっちゃうの?」
かなりがっかりです。
「ううん。代わりにとんねるずが来るんだって」
とんねるず?
今でこそ信じられませんが、その頃はとんねるずの名前さえ
聞いたことがなく、私には何のことか分かりませんでした。
「カッコイイんだよ~二人とも背が高くってさ~見に行こうよ♪」
あまり気乗りがしませんでしたが、暇だったのでJちゃんに
付き合うつもりで出掛けていきました。
結局ぎりぎりになって鶴ちゃんがイベントに間に合い
その時にとんねるずの姿を見ることはできませんでしたが…
ちなみにJちゃんは鶴ちゃんの登場を喜ぶ他のお客を尻目に
「とんねるず見に来たのに~鶴太郎なんかいらな~い!」
と、最後まで憤慨してました
当時はあのとんねるずも、キャンセル要員として早くから待機
していて、主役が登場したら一ネタもやらせてもらえずに
帰るしかないとゆ~扱いをされていたのですねぇ。
さらに…私が尾崎豊の曲を聴いたのは、きっと誰よりも早かったと
思います。
ある日Jちゃんが「これ、すっごいイイから聴いてみて。」
1本のカセットテープをくれました。
その頃は本当にまったく無名の尾崎豊。
「15の夜」とか「卒業」とか、タイトルを見ても全然ピンと来なくて
他の友達や兄に聞いても、皆に知らないと言われました。
んで実際に曲を聴いてみても、正直当時の私は
なんか…世の中に対して拗ねまくっちゃってる歌詞だな~
ぐらいにしか思わなくて…
まさか「カリスマ」と言われるようになるまでとは思わないもん
かなり失礼な、先見の明のない感想を持っていたと思います。
(尾崎豊を崇拝する皆様ごめんなさい!悪気はないんです!)
とんねるずも尾崎豊も、Jちゃんが騒いでいた頃は全くの無名。
でもそれから1年も経たないうちに、あれよあれよという間に
両者とも爆発的に人気が上がったのです。
ちょっとビックリしたね~
いや、スゴイ青田買いの名人だと思ったさ。
当のJちゃんは、売れてしまうと興味がなくなるらしく
売れ始めた頃には「売れちゃってつまんない」と言い放ち
また新たな金のタマゴ探しをしていましたが…
残念なことに、Jちゃんとは高校が別方向になってしまったので
中学卒業と同時に縁が切れてしまいました。
美人でとても勉強のできる娘でしたから、順風満帆な人生を
送っていると思いますが、芸能プロダクションとかに就職していたら
きっとすごいことになっていたんじゃないかな~と思います
今でも誰も知らないお笑いコンビとかに熱を上げてるんでしょうかね?