いろんな恐怖症がある中で、わりと発症者が多いのが
高所恐怖症
私もその中の一人。
ええ。間違いなく。
わりとどこに行っても物怖じしないと言われる
図太い神経を持ちながら、高い所に上がると
人が変わったようなヘタレっぷり。
足が震えて腰くだけ。頭は真っ白。
思考はぶっ飛び。イスカンダルの彼方・・・
私ったら、鳥でもないのに何でこんなとこにいるの?
おかしいわ。
おかしきゃ笑え!あは・・・あはは(T▽T;)
・・・とまぁ、瞬時に一人コントが出来てしまうくらいのヘタレ。
だったら高い所に近付かなきゃイイ。
そう思われるかもしれない。
ところが世の中、そうそう思い通りにはいかないんだな。
その昔、一人でシンガポールに行ったことがあって、当時世界一
高さが高いと言われていたホテルに宿泊したのさ。
「5000円プラスで50階以上のお部屋に宿泊できますけど。」
旅行会社のおじさんの言葉に滅相もないと首を振り、
「出来るだけ下の方の階でお願いします。」
と念を押しておいた。
「すいません・・・随分と下の方になっちゃいました。」
いや、それでいーのよ。ノープロブレム。
なんせ私は高所恐怖症。
でも10階ぐらいまでならなんとかなるわ。
思いっきり頑張れば15階もクリアできるかも。
ふふ・・・私ったら意外にチャレンジャー?
訳の分からない強気な態度も、健常者から見ればタダのアホ。
「何階なんですか?」
おじさん、本当に申し訳なさそうに
「27階・・・なんです。」
んげっ!(°д°;)
なんなんですか?その想像を超えた高さは!
案の定・・・そこはとんでもなく高かった・・・
ご丁寧にバルコニーまでありやがる。
景観を楽しむためか、手すりは異様に細い。
窓に近付いただけでイヤ~な汗が噴き出してくる。
それでも当時の私はチャレンジャーだった。
窓の鍵を開け、そっと横にスライドさせる・・・
うわぁ~~~心臓ばっくんばっくんいってるし。
汗で滑る手で窓枠を握りしめ、足を一歩バルコニーへ
出した!引っ込めた!
ふ~( ̄ー ̄;
なんかもう、スゴイ偉業を成し遂げたような気分。
ちょっとチビりそうだったけどね。ふふふ・・・
意味もない達成感に浸りながら、二度と窓際には近付かない。
とゆ~か近付けない。
夜になって、カーテン引くのも一苦労。
朝になって開ける時にまたちょっとした肝試し状態。
ああ・・・ドキドキの一人旅(たぶん意味が違う)
まぁこんな感じで、年に一度くらいスリリングな体験をするわね。
いや、普通の人には何てことないはず。
はいは~い。そこ~哀れみの眼で見ない!
こんなんでも一生懸命に生きてんのよ~(`・ω・´)