かわいがられ力 | 幻想少女の森

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読者させてもらっている演劇系ブログで、とても印象に残っている
「可愛がられ力」という記事。

表現者はスタッフさんに可愛がられないと成功できないという内容です。

最近、その言葉をすごく思い出す事がありました。

写真の撮影だったのですが、モデルさんがあんまりアクティブじゃない方というか…
そのモデルさんがやりたいといって持ち込んで来た企画で、みんなノーギャラで
やっている撮影でした。(むしろ経費は持ち出し)
にも関わらず、全てが受け身のモデルさん。
衣装も、小道具も、何もかも人任せ。
自分では何も提案せず、撮影当日も身1つで来る、みたいな感じ。
ヘアメイクさんが、そのモデルさんのために色々小道具や衣装を持って来てくれて
ものすごい巨大な荷物になっていたのです。
もちろん私も撮影機材を抱えて大荷物。
その状態で駅からスタジオまで歩いたのですが、モデルさんからは
「何か持ちましょうか?」という言葉など、もちろんなし。
スタジオに着いて、みんなが働いていても、モデルさんは部屋の真ん中にある
ソファにどっかり腰を降ろして、ただ見ているだけ。(片づける時も同様でした)

撮影が始まってみれば、とにかく動かないし動けない。
「こうやって」と言ったことはやってくれるのですが、自分から魅せようとする
意識がメチャメチャ薄いのです。…モデルだよね?????

むしろ、今回アシスタントで来てくれたモデルでも何でもない女の子の方が
くるくるとよく働いてくれて、ニコニコと感じが良くて、色んなことに
気配り出来ていて、顔も可愛かったので、モデルとしてずっと可能性を
感じてしまいました。
次にどちらかを撮影するなら、絶対後者の女の子でしょう。

「可愛がられ力」って、こういう所で評価されるんだなぁ。
自分も可愛がられる人になろうと、改めて思いました。