都市に住み、年中殺菌された水を飲まざるを得ない人間は、
生命を生み出す自然の定めた能力を持つ「生物」が
化学物質によって強制的に殺されているという運命にについて、
真剣に思いをめぐらせるべきである。
殺菌され、物理的に破壊された水は肉体的衰弱を起こすだけでなく、
精神も退化させ、人間を始めとする生物に一律に広範な劣化を引き起こす。

-　ヴィクトル・シャウベルガー「我らが無益な骨折り」

半世紀以上前の科学者が指摘した通りになっている。

水道水は物理的に破壊された水。

それでも、日本の水道の質は諸外国とは比較にならないほどマシ。

なぜらば、水源から取水場に至る水の生成プロセスが断トツに恵まれている。

むしろ、物理処理をせずに飲料水にしたほうが良いくらいの高品質。

特に多摩川水系は良い水だが、何事も均質を優先する東京都は利根川水系の水とブレンドする。

では、諸外国はどうか？

インフラ整備の遅れた場所では「生物」が化学物質によって強制的に“殺されない”水が存在する。

井戸水、地下水、山の水。

対して都市部は劣悪。

元になる水が既に死んでいる上に、物理処理で水の命を完全に殺す。

水ほど豊富に微量元素を包括する物質はない。

美味しい水は、微量元素がバランス良く溶解し電気的バランスも良好。

このような水と接触すれば生物がイキイキするのは当然。

このバランスは電子が左右している。

電子の良好なバランスを嫌う生物は、この自ら逃げ出すしかない。

だから良好な状態を保つ自然の水に有害な病原体は存在しない。

フィリピン北部の山奥で、往復14時間ほど山歩きをしたことがある。

少々甘く見た（ヘネうみ）のペットボトルの水は往路で尽きてしまった。

目的地は深い谷底。

そこから50メートル上で植林を行っていた。

さらに昇ると木々はまばらになり、トップから見渡す限りのヌーディストマウンテン。

滅多にヒトが入らない谷底は、そこだけうっそうとしてかつてのジャングルを思わせる。

腰を下ろすとジワッと湿り気が上がってくる。

空になったペットボトルに水を汲もうと水たまりを捜したが、湿ってはいるものの池はない。

だが、脱水症状までは行かないが、水（電子）を補充しなければ帰路はおぼつかない。

枯れ草を押しのけて、水たまりの水をすくってみる。

きれいな透明度の高い水だが、無数の微生物が泳いでいる。

足下をよく見ると、様々な水生昆虫や両生類がガサゴソとうごめいている。

しばらく、水を求めて歩き回ったが何処も同じ。

この水を汲むしか無い。

とは言え、ミジンコくらいの微生物がこんなにいるなら、目に見えない生物はどれほどいるか想像もつかない。

案の定、帰路は地獄の行進（現地人は平気だが・・・）。

極力を水を飲まずに歩いたが、2キロほど手前で脱水症状。

谷底で汲んだ水はとうに飲み干していた。

しかし、待っているクルマに辿り着かなければ、今夜のビールにありつけないと騙し騙し歩いた。

さすがに疲れ切った。

そして、谷底の水のことなどすっかり忘れて眠りについたが、それから数日はむしろ体調がよかった。

腹痛を起こさなかったのはラッキーだったと言うヒトもいる。

この場所以外でも同じような山の水や、自然の水を飲んでいるが酷い腹痛にあったことは無い。

それよりも怖いのは都市の水（人工的な水・・・お酒を除く）。

熱帯の地下水はやや乳白色を帯びたり、下流の河川はほとんど茶色の泥まじりの色になる。

それが普通であって決して汚い訳ではない。

むしろ怖いのは分解されない化学合成成分。

福島の放射能ですら、最後は海の浄化能力に依存するしか方法は無い。

結局、人間は自然循環に頼り切って生きている。

たくさんの生物が共存できる水が“キレイな水”。

生き物を元気にする水が必要なのは人間様ばかりではないという事実を忘れた【殺菌】信仰が環境を汚している。

人間様にとって安全な水は、他の生物にとっても安全。

もし、他の生物（微生物）が死んでしまうような水は、人間様にとっても危険。

きれいな水の定義を改めなければ手遅れになる。

世界では水が原因で命を落とす幼い命が絶えないのは事実。

ただ、その時に（衛生＝殺菌）の問題だけを大袈裟に扱うのが20世紀までの考え。

水の物理的性質と電気的な状態を考えるのが21世紀。

そうすると、自ずと森の役割が見えてきてコンクリで護岸するバカなインフラ整備が環境劣化を招くことも分る。

養分を吸い取る幼い水を地下から汲み上げて灌漑する農業の愚かさも分る。

とっくに分っているはずの科学者は、課金システムの温床、中央集権に取り込まれ【水】を単なる物質に押し止めている。

半世紀以上前に指摘された死んだ【水】の危険性。

微量過ぎて因果関係が立証できないいつものいい訳、緩慢なる毒殺（衛生＝殺菌）は、現在もちっとも解消されない。

近々、水道水を【少数民族の楽園】の生きた水と同じレベルに変える方法を発表できると思う。

乞うご期待。

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