詩織が寝たので、お姉さんたちはそのまま帰ることができた。
私は申し訳ないと謝りながら見送り、現場には私たちとスタッフさんしかいなかった。
「玉井が寝たので、後はリーダーに任せようと思う。責任もって起こして楽屋まで連れてきてくれ」
「はぁ!?いやいや川上さんが起こせばいいじゃん!!」
川上さんがとんでもない事を言ったので、驚きながら反論したら、後の2人も川上さんと同意見みたいで…
「さすがリーダー!お願いしまーす!」
「玉さんの寝起きは夏菜子ちゃんしか頼めないのは本当だし…仕方ないよ夏菜子ちゃん」
「は!?あーちゃん!こんな時ばっかりリーダーって!!高城の方がたまといる時間長いんだから仕方なくない!!」
私がそう言っても聞き入れてもらえず…私以外はみんな片付けて、現場には私と詩織しかいなくなってしまった。