「お父さんの転勤で、実家の鹿児島に帰ることになったの。」

「え…。」

私は、母のその言葉を信じたくなくて、家を飛び出した。

「桃子!!」


みんなとはなれるなんて嫌だよ…
せっかく仲良くなれたのに。

少女は涙を流していた。


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一年前。

私は、この学校に転校してきた。

「鹿児島から来ました。大園桃子です。」

震えながら、言った自分の名前。

だって、みんなの視線が怖かった

休憩時間、私の目の前に現れた、一人の女の子

透明感のある体に、肩につくかくらいの髪の長さ

「大園さん、よろしくね!」

すごく綺麗な声だった。

「私は、山下美月。美月って呼んで!」

私はうなづいた。

それから、私は美月に誘われてあるところへ来てた。

「ここはね、私のお友達が集まる秘密基地」

秘密基地…

「そんな所に私を連れてきても大丈夫なの?」

「うん、だって…」

「美月~!!!」

後ろを振り向くと、2人の少女がこっちへ向かっていた。

「あの2人、知らない?」

え、、、

私は今日ここに来たばかりなのに…

「美月、その子は?」

ツインテールの方の女の子が言った。

「えー、みんな忘れてるの?」

「え、知ってる人?」
もう一人の子が言う。

「もう、うるさいな…」

秘密基地の中から出てきた、1人の女の子。

その子を見て思い出した。