沖縄旅行から帰宅したはずなのに、
どうやら私の胃袋だけはまだ那覇空港に取り残されているらしい。
会社ランチは迷わず沖縄料理屋さんのお弁当をテイクアウト。
「帰ってきたら和食が恋しくなるよね〜」
という同僚の声を背中で聞き流しつつ、
私はひとり黙々とゴーヤーとラフテーを頬張る。
そして夜ご飯。
気づけばキッチンには沖ハムのそばとソーキがスタンバイ。
完全に“沖縄そば作る気満々の人”の動線である。
湯気が立ちのぼる丼を前にして、私は確信した。
——これはもう、帰宅後の余韻じゃない。
まだ沖縄にいるつもりで生活しているだけだ。
いつまでも沖縄気分を満喫しながら、
本土で静かに“延泊”中。

