仕事を終えたのは19時頃。
職場からやっと解放された身体は既に疲れ切っている。
早く帰りたい。

しかし、帰ったら帰ったで試練が待ち受けている。

第一の試練、それはお風呂である。

汗だくで働き汚れた身体。帰ったら一番に乗り越えたい試練であるが、これがとてつもなく面倒に感じてしまう。

先にご飯を済ますか済ませないかでもお風呂に入る気力は変化する。
先に済ませてしまうと動きたくなくなりそのまま寝る確率はかなり高い。
あー、もうお風呂は明日の朝でいいやってなる。
メイクは拭き取りのメイク落としでささっと済ませる。これに限る。
そして、翌朝の出勤前にシャワー浴でささっと済ますのだ。

だがしかし、これをやってしまうと翌日、必ず後悔する。
まず、朝シャワー浴の為に少し早く起きなければならない。
早く起きなきゃと思うせいで夜中に目が覚めるする。
不眠&前日の疲れが残っていて寝起きの時点で身体がちょー怠い。

正に負のループ。これが続けば心身共に疲労困憊し、遂にはお風呂に数日入らないなんて事も起こりうる。

では、お風呂の時間を苦痛から至福へと変えるにはどうするか?

まず、家に着く前から少しずつ身につけてる物を外してみた。アクセサリーを外す。服のボタンを一個外す。すると自然にお風呂へ入るモードに気分が切り替わる。
次に、帰り道、ドラッグストアで好きな香りのする入用剤を買ってみた。お風呂に入るのが楽しみになってくる。
次に、帰宅したら速攻でお風呂場へ行き湯を溜めてみた。そして、その間は洗面所でメイクをクレンジングで落とし、ついでに髪をブラッシングしてみた。ここまでこれば、試練を乗り越えたも同じ。
そして、湯が溜まったらお待ちかねの入浴剤を投入。
いい匂いがあたり一面に広がって、早く湯船に浸かりたくなる。
後は服を脱ぎ捨て、掛け湯をし入浴〜。
ふぅー。気持ちいい〜!
全身の血が巡って疲れも和らぐ。後は充分に身体が温まるまで音楽を聞いたり、本を読んだり。
ちょっとした工夫で試練の時が至福の時へ。