【イニシエーション・ラブ】 乾くるみ | 薄荷、時々苺味

薄荷、時々苺味

ドロップみたいに色んな味の毎日を過ごしていきたい

 そして素敵な大人になれたら・・・


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ミステリーなんだけど、「猟奇的」なわけじゃない。。。



コンセプトは「ラブ」だろうし、

出だしは、昭和の香りが漂うさわやかな恋愛物語。。。



「なんだ・・・ただの青春話じゃん」



って、

スリルを期待していた私は早々に興味が薄れ、


さっさと読み終えようとさくさくページをめくると・・・




途中から、「奇妙な感覚」に陥り・・・



読み終えた時に、「あれっ」と確信に変わる・・・



そして、考えれば考えるほどじわじわくる「怖さ」。。。




なんだろ・・・



ある意味、どこにでも転がってそうな感覚の・・・恐ろしさ。。。



もしかしたら、

自分も『イニシエーション・ラブ』が当てはまることがあるよなぁ・・・



なんていう身近な不気味さ。。。




「傑作ミステリー」だから、内容には触れないけど・・・





最後の2行が「決め手」で、



「確信」すると確かに・・・

「あそこは?」「ここは?」みたいな感じで読み返したくなる衝動に駆られる・・・



でも、今まで読んできた「ミステリー本」だったら読み返してたのに・・・



この本は・・・ちょっと嫌だね。。。



内容が内容なだけ、

相手のことが信頼できなくなった時に起こす行動に似てるから。。。




だけど、


知らなければ知らないで「幸せ」なことって実際色々あるから、

これはこれでいいのかも。。。



只只、

一気に読むのがベストな一冊だと思います。。。

<ページも少ないしね。。。








内容にも驚いたけど、もっと驚いたのは・・・



この作者、「男性」なんですね。。。

<名前でなんとなく「女性」と思ってしまいました。。。



「男性」でこの内容って・・・



私にとっては、そっちの方がある意味怖いかも。。。






「どんでん返し」的な話が好きな人にはお勧めです。。。

<但し、スリルを期待する人には物足りないかも・・・。まっ恋愛だからね。。。